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ぼくとヲタとお姫様
登録者:えっちな妹さん◆VcEpZgMo
作者:名無しの作者
(・∀・)8994(・A・)5228

70 名前:('A`)  投稿日:04/08/16(月) 07:33
クリスマスイブにデートの娘を買ったことがある。
Hなしっていう条件。拘束時間は明け方まで。
高いなぁと感じつつ、綺麗だからまあ仕方ない。
食事して映画みて、すこし飲んで、場所を変えてまた飲んで。
話が弾んで楽しくてあっという間に明け方になった。
こういうのも悪くないと思った。
時間になったから開こうと言って、電車動いてる時間だし駅まで送ったら
「帰りたくない」と言われた。
金ないし。延長はしないよってきっぱり告げると
じゃあわたしが出すからホテル誘って…と。
繁華街にそのまま歩いて戻り、
結局ホテルでその娘に子供みたいにしがみついて、長いことぐっすり眠った。
髪から煙草とミツコと何か甘ったるい少女系コスメの匂いがした。
ハンドバッグに10センチくらいのピンクのクマのぬいぐるみが入ってて
やけに汚れてて、イメージと随分かけ離れたもの持ってるんだねと聞くと
お守りなんだと言ってた。
翌日の頭がすっきりした感じと爽快感は今でもはっきり覚えてる。
もう長いことあの爽快感を経験してないな。
90 名前:70  投稿日:04/08/17(火) 07:00
彼女と渋谷駅で別れる瞬間
彼女が山手線の開いたドアに今にも吸い込まれようとしたそのとき
彼女は何を考えたかいきなり回れ右をして電車をやり過ごしてしまった。
「アドレス交換しよ」
と言って強引にぼくのポケットからケータイを引っ張りだす。
向こうはおそらく仕事専用ケータイ。
こっちは隠れることのできない丸裸の自分自身情報。
こういうのは好きじゃないし、自分らしくない。
イブの日にお金で女の子を買った情けない男だけど
そこに溺れるほど子供でもないんだけどな。
得たいの知れない営業メールが今後山ほど送られてくることを思うと鬱になる。
だけどケータイは彼女の手にあって、素早い指先技でぼくのアドレスは彼女の中へ。
勘弁してくれと口に出すのはさすがにかっこ悪いから
誤魔化すように彼女のさらさらの髪を撫でてみた。
「じゃあね」と言って、彼女はふざけて全力でぼくにしがみついてきて顔を上げ。
女の嫌らしさ全開の笑顔で
「また会いたいよ」って言った。
笑顔はぼくの下半身を一撃で起立させるほどのパワーがあって。
あの甘ったるい匂い。
小さな肩。
また電話しちゃうんだろうな、おれ。
91 名前:70 ◆DyYEhjFjFU   投稿日:04/08/
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