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少女との体験
登録者:えっちな名無しさん
作者:冬坊2
(・∀・)588(・A・)158

秋口の山は思ったより厳しいものだった。僕は南アルプス連峰の黒姫岳を一人登っていた。
2週間前、僕は死のうと思っていた。外資系金融会社でトーレーダーを
している僕は、将来を嘱望されていた。読みが当たり、打つ手がすべて
会社に利益を与えていた。この会社は自分でもっているとさえ思っていた・・・
ところが思いもかけない落とし穴が待っていた。リーマンショックと世間では
呼んでいた。僕は会社にとんでもない不利益をもたらしてしまった。
有頂天になり、天狗となっていた僕は、一夜にしてピエロとなった。
頭を抱え、後悔しても、もう遅かった。このまま消えてしまおう。。。
そんな事を考えている毎日だった。部屋で悶々と過ごしているある日、学生時代の
写真を手に取った。ワンダーフォーゲル部に所属していた僕は、りりしく
輝く前途が約束されたような顔で写真に収まっていた。
もうもう一度 あのころの希望に満ちた僕に戻りたかった。もう一回山に戻って
初心に帰ろう・・・僕はそんな風に考えたのだった。もう何年も山には登ってない。
でもきっとできる信じて、僕は山に向かった。。。
秋の山は空気が透明だった。久しぶりの山歩きは思ったよりきついものだった。
提出した登山計画では、一泊のもので、軽装と言えるものだったが、しばらく山から
離れていた僕には十分な荷物だった。でも終わりかけの紅葉と新緑が混じった
山々が僕の心を洗いながしてくれるようだった。
「もうすぐ山頂のはずだ・・頑張ろう。。」 額の汗も拭うのも忘れて僕は歩いた。
しばらくあるいたのだが、まだ山頂の山小屋は見えてこなかった。2回ほど登った山だ。
ルートは間違いないはずだった。しかし、小一時間歩いても一向に山小屋は見えて来なかった。
「おかしいな・・間違えたのか・・・」僕はそんなはずは無いという思いと不安がいりまじった
 気持ちになっていた。空が暗くなり空気が冷えてきていた。
そのうち、小さな霙と雨粒が落ちてきた。山の天気は変わりやすいのだが、それにしても
早すぎる霙だった。
「まずいぞ。。完全に道に迷ったな・・・」
僕は判断に迫られていた。このまま山頂へ向かっても、ルートはずれるばかりだ。僕は尾根伝いに
下山する決心をした。状況が悪くなる前に、解る地点まで戻らなければ・・・・
焦る気持ちが勝っていた。その時だった。足元の朽ちた樹木に足をとられ、
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