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電車で携帯やるカス
登録者:えっちな名無しさん
作者:名無しの作者
(・∀・)56(・A・)54

若い兄ちゃんが携帯をいじっていた。隣にばあちゃんがいて、ばあちゃんは 
「医療機器使ってるから電源切ってください」と言った。 
その男は「来たメールを読んでるだけだから」と言って、いじるのを止めない。隣のリーマンが 
「今は読んでるだけでも読んでるうちにメールが来るかもしれないだろ。切りなさい」 
と言った。兄ちゃん、怒り狂った口調で「ああ?!!」 
逆切れだ!リーマンやばいぞ!(兄ちゃんはかなりいいガタイ) 
見てる人が皆そう思ったとき、兄ちゃんは携帯をリーマンに突きつけながら言った。 
「見ろよ!俺に来た最後のメールは4ヶ月前だ! それ以来誰も送ってこないんだよ!  
今更誰が送って来るんだよ!!! 俺から送る相手もいないんだよ!!!」 
みんな黙り込んだ。しかしその中に一人だけ、無愛想な顔をして彼に近付く若い女がいた。 
彼女は男から携帯を奪い取ると何か操作をして、再度男に突き返した。 
男が呆然としていると、女は自分の携帯をいじり始めた。 
しばらくして、男の携帯が鳴った。 
男は目を見開いてぱちぱちさせながら携帯を見た。 
もうね、多分みんな心の中で泣いてた。男も泣いてた。 
世界は愛によって回っているんだと実感した。 
ばあちゃんは死んだ。 
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