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イカの沖漬け
登録者:えっちな名無しさん
作者:名無しの作者
(・∀・)16(・A・)28

イカの沖漬けとは、本来沖で釣った生きたままのイカを漬けダレに入れ、
イカがタレを飲むことで中まで味が滲み込みおいしくなるのだという。
その話を聞いた私は、さっそくミニイカ娘の"沖漬け"作りに挑戦してみた。
醤油に砂糖、みりんや酒などを混ぜ、最後に小エビの切身を入れて数日置き、まずは小エビの沖漬けを作る。
そしてミニイカ娘の身長とほぼ同じ高さのタッパーにタレを入れ、ミニイカ娘がよく出没するという某浜辺へ。
餌の小エビを放置してしばらく様子を伺うと、さっそくミニイカ娘が一匹現れた。
嬉しそうに「ゲソ、ゲソ♪」と鳴き、餌をあむあむと食べるミニイカ娘。
そこへ私が姿を現すと、ビックリして「ゲソ!?」とエビを落としてしまった。やはり野生は人間馴れしてない。
「ハワワワ…」と震えて駆け出そうとするミニイカ娘に、私は手の平に乗せたエビをそっと差し出す。
ミニイカ娘は警戒しながらも、触手をそぉーっと伸ばしてエビと私の手に触れる。
私がそのままの姿勢でいると、ミニイカ娘は緊張した様子でゆっくり近付き、その短い両手でさっとエビを奪った。
そのまま「ゲソ、ゲソ!」とトコトコ駆け出し、離れた位置で座り一心不乱にエビをパクつく。
すぐに食べ終わったミニイカ娘はこちらに振り返り、もっと欲しそうな表情を浮かべ「ゲソ…」と呟いた。
私はエビを一つ持ち上げて、プルプル振ってやる。言葉のいらない"良いんだよ"のジェスチャー。
それを見たミニイカ娘は、パァッと輝くような笑顔になり、「ゲソ!」と元気良く鳴くとトコトコ近寄って来た。
上を向き、まずは私のつまみ上げたエビをパクり!とやると、次は手の平のエビを「ゲソ!ゲソ!」と急いで食べだす。 
笑顔でエビを頬張るミニイカ娘を見ながら、もう警戒心は解けただろうと判断した私は、
エビが最後の一つになったところで、空いた片方の手でそっとミニイカ娘を掴む。
胴に手を回された瞬間、また「ゲソ!?」と驚いてエビを落としたが、すかさずもう片方の手で
それを拾って渡してやると、ミニイカ娘は再び「ゲソ〜♪」と上機嫌に戻った。
そのまま優しく握って持ち上げ、エビを食べ終えて満足そうなミニイカ娘のお腹をくすぐってやる。
すると「キャッキャッ」とはしゃぎ、触手をこちらの指に絡めてきた。
こうした例えるなら人間の子供のような無邪気さが、ミニイカ娘の人気の秘訣なのだろう。
もう完全に打ち解
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