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弱みを握られた美女
登録者:えっちな名無しさん
作者:名無しの作者
(・∀・)12(・A・)14

父の親友である正和オジサンは、俺が通っているテニスクラブの理事長をしている。
三度の飯より将棋が好きだというオジサンは暇さえあれば我が家に指しに来ていた。
聞いたところによると将棋同好会時代から、オジサンが唯一勝てるのが、父だったのだそうだ。
大抵は父と二人でパチッパチッとプロも顔負けするくらい良い音を響かせているのだが、時々、俺も相手をさせられることがあった。
「ねえ、オジサン!新しいコーチって未亡人って聞いたけど、旦那さんとは離婚したの?旦那さんって、どんな人だったの?」
「そんな個人情報をぺらぺら教えられるわけないだろ」
「オジサン、さっきの”待った”で何回目だったっけ?」
「なに、今日はずいぶん気前が良いと思ったら、そういうことだったのか?」
「あはは。ケイが他人に興味を持つなんて珍しいなw正和、そのコーチって美人か?」
「重田ゆずり選手だよ」
「え?あの?そりゃあ、とんでもない美人だわw」
「てか、大丈夫なの?そんな人を雇って?」
「そ、そんな人?お父さん、それ、どういう意味?」
「い、いや、それは・・・」
あのコーチの旦那が、少女に悪戯したって?
我が耳を疑った。
「女子小学生を公園の隅に連れ込んで、胸や脚を触ったって話だ」
「重田信明・・・有名な選手だったんだぞ。
 日本が誇る世界ランカーだったんだ」
「それが、
 まだプロに成り立てだった、ゆずりさんと
 突然、結婚した時は、みんな驚いたものだ」
「だが、もっと驚いたのが、
 女子小学生への痴漢容疑だ、日本中が騒然となった」
「たしか、ウインブルドンへ行く壮行試合の後だったよな」
「そうだ。サインをねだる女子小学生をテニスの森の公園に連れ込んだんだ」
「ほ、本当のことなの?その人も罪を認めたの?」
「いや、本人は認めなかった。
 俺だって信じなかったよ。ノブがそんなことするわけねぇ!」
『痣があった。少女の腕に青あざがあったんだ。
 良く見ると脚にもあった。それで服を脱がしたんだ!』
「最後まで、そう弁明していた」
「最後って?」
「世間が許さなかったんだよ」
「小学生に悪戯って言えば、キングオブ性犯罪だ」
「ウインブルドンも、輝かしい功績も、未来さえも何もかも失って、
 走ってきたトラッ
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