TOP
3次ページ→

ハッテン場では出会えなかった僕が
登録者:野口
作者:名無しの作者
(・∀・)3(・A・)5

時々、ハッテン場へ行くのですが、僕の好みである優男風のイケメンになかなか出会えないんです。
あんなにたくさんの男が居るというのに…。運が悪いとしか言いようがありません。
仕方がないので多少妥協していたのですが、やはり一度くらいはタイプの男性にガッツリ掘られてみたいなと思い、僕は出会い系に登録をしました。
「業者やサクラなどがいる」という良くない噂もあるようなので、いささか警戒していましたが、もはや背に腹は代えられません。
サイトを知ったきっかけは「ゲイ出会いや攻略ならGEY」というゲイ体験談や男同士の恋愛について詳しくかかれていたのでそのサイトを参考にしてゲイ出会い系にチャレンジしました。
ハッテン場では運が無い僕でしたが、出会い系ではツキまくり!!
そんな状況を妄想しましたが、甘かったです。
メールが全く来ないのです。待てど暮らせど、一通も来ません。あまりにも寂し過ぎる状況です。
もはや「業者やサクラからのメールでも良いから欲しい」という、どうしようもない精神状態にまで追い込まれました。
それでも性欲の力は凄いもので、僕は諦めずにサイトへログイン。優男風イケメンを募る書き込みを繰り返しました。
とはいえ仕事がありますから、ずっとスマホにかじりついているわけではありませんが。
「メールなんて来なくて当たり前」ぐらいの気持ちで、利用を続けたのです。
そしてある時、僕はやっと、長くて暗いトンネルを抜けることができました。
「初めまして。俺、絶対にあなたの好みだと思うんだけど。プロフィールと写真あるので見てね」
「多分」などではなく「絶対に」という確定的な物言い。
少々「ん?」と引っ掛かる感覚がありました。
相当自信があるのだろうか…と思いつつ写真を見ると、確かにイケメンでした。
そこはかとなく品があり、色白で、細面。痩せた身体。まさしく僕の好みです。これなら自信があるのも頷けます。
返信をして、何度かやりとりをしたわけですが、やりとりの最中にも度々引っ掛かる感覚がありました。
以下は彼の発言の一部なのですが…。
「俺は鏡に写る俺自身の姿でヌケる」
「○○さんは俺と出会えたことで全ての運を使い果たしたかもしれないね。笑」
「なんかどこに行っても、視線を感じるんだよねぇ…」
…僕は、「ん?」と引っ掛かる違和感の正体に気付きました。
どうやら彼は、ナルシストで
3次ページ→
TOP