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Last-resort
登録者:えっちな名無しさん
作者:87
(・∀・)1(・A・)1


書いた……オーケー、text形式40kb前にブッタ切ったZE!
ただいま酒入ってるんで、明日にでも推敲して……
いや、推敲しないで今、うpった方がイーのか、な?
どうでしょう、ねぇ……ホント、たまにはテキーラ入れてよスーサン
Last-resort
 陽光降り注ぐ空の下、僕は何故かベンチに横たわって水を飲んでいる。
「ぬる……」
 上からは陽光、下からは熱砂。
 辺りは砂浜、景色は陽炎、目前には海と呼ぶらしい果てしない塩湖。
 そんな環境下、僕は水着姿で傾いたベンチに身体を預け、妙に細工の凝ったワイングラスに水を入れ、リゾート気分を感じて……いないわけで。
「マスター、風速の加減は如何でしょうか?」
 傍らの日陰から大団扇でそよ風を送ってくれているメイド姿の相棒が、此方の気分を察してくれたのか、会話を試みてくる。あー、しかしそっちは涼しそうだねぇ……ビーチパラソルってホント〜に、一つしか残ってなかった?
「……アルファ、後どんくらい?」
 僕は心に膿まれた衝動を、同じく生まれた疲労感で相殺しながら、本日何度目かのタイムリミットを尋ねてしまう。
「はい、曖昧な表現を御要求と判断しました。ただちに記憶層と言語野から適切な表現を検索します・・・"もういやだ"」
 声帯模写、というヤツだったろうか。アルファはなぜかデジタルっぽい僕の声で口真似を披露してくれる。見れば団扇も足下に置き、両手の平を上に向けて、お手上げのポーズをとっていた。どうやら僕への対応については順調に学習しているらしい。無表情なのは意図したものか。
「……時間、お願い」
「残り02:29:21です、マスター」
「もういやだ……」
 さて、ここで状況説明をしておきたい。
 いや、その前に自己紹介だろうか。
 僕の名前は……今のところ決まっていない。
 前の街を離れるときに捨ててきたからだ。
 そう、僕は郷里の街に自分の墓を建て、過去の自分というヤツから逃げ出した。
 不幸だったから、というわけではない。
 昔の僕は分不相応なまでに恵まれていた。
 安定した生活に、安定してしまった仕事、そして集まりすぎた財産。
 僕は選んだ職業において、或る程度の成功を勝ち得てしまった。
 それは一生分の幸運を尽くしてまだ足りないほどの筋道を通った結果でもある。
 死を日常とする賞金稼ぎを生業として、およそ在り得ないくらいの結果。
 それは僕
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