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元レディース4
登録者:えっちな名無しさん
作者:名無しの作者
(・∀・)4(・A・)2

自分35歳、元レディースの妻38歳。
結婚16年目、15歳、10歳、8歳の3人の娘に囲まれ暮らしています。
今回は嫁にウソをついた事がバレた時の話です。
もう10年前になるか、次女が生まれた年だ。
今も昔も大の競馬好きの自分は、25万しかない冬のボーナスを、嫁にはもらった額が20万だったとウソをついて、残る5万円で競馬の大勝負に出たのだ。
例年振り込みなのだが、会社の手違いもあり、この年だけたまたま手渡しでボーナスが貰えたのだ。
ここで魔が差した。
袋から現金を取り出し、適当に買って来た給料袋に入れ替えて、明細も100均に売ってたやつに字のソコソコ綺麗な後輩に書かせ、嫁に渡した。
銀行に振り込み履歴もないわけだし、会社の手違いは事実だったので上手く騙せた。
ある年の有馬記念、競馬を知らない人でも一度は聞いた事があるだろう、あのディープインパクトが出走した時だ。
やけに自信があった俺は三連単勝負。
ディープインパクトが1着しかありえないとタカをくくって馬券を買ったのだ。
要するにディープインパクトが1着じゃなければ全部ハズレな訳である。
当時のディープインパクトはデビュー以来負け無しで7連勝くらいしていたのだ。
しかししかしである。
いつもなら最後の直線に入る前のカーブで物凄い勢いで後方から接近してくるのだが、何故かその日に限って、イマイチスピードが乗らない。
それでも直線に向いてすぐに他の馬達を追い抜いていく。
だが、あと1頭、ハーツクライという馬だけはどうしても追い抜けずにゴールインしてしまったのだ。
青ざめる俺。
何でや・・・俺が大勝負に出た時に限って、何で連勝が止まるねん・・・ブツブツ言いながら電車に乗る。
家は京都の競馬場から電車でそんなに掛からない。
帰って来て、嫁に
「有馬当たったん?」
と聞かれた。
「いーや」
「ハハハ、そうやろな、ディープインパクト負けたもんな。ハハハ」
嫁はまだその時は笑っていた。
ボーナスをごまかして申告したにも関わらず、何も知らない嫁は残金20万円から有馬記念の軍資金として1万円くれていたのだ。
食欲も無くなり、先に風呂に入る。
風呂から上がると、なんとハズレ馬券5万円分がダイニングのテーブルに置かれていた。
競馬で負けたショックが吹っ飛ぶほど本気で青ざめた。
適当に捨てれば良いものを、ズボンのポ
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