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高垣楓と少年(2)
登録者:えっちな名無しさん◆CcpptR5s
作者:くりかえす
(・∀・)1(・A・)2


 少年があの日、トップアイドル高垣楓と過ごした春の夜の夢から、夏の盛へと季節は流れていた。
テレビや雑誌で楓を、暗色の蒼と深緑のオッドアイのくりっとした瞳を、左目下の泣きぼくろを見るたびに、あの日の楓とした気持ちいい出来事は夢だったのではないかと思えてしまう。
けれどあの蕩けてしまいそうなくらい熱く、絡みついてきた熱を身体は覚えている。夢ではないと。少年は楓を思い出しながら幾夜を溶かした。
そしてあの日、楓と初めて出会った春の夜の夢が再演されたかのように、また河原の温泉でオッドアイの瞳と、高垣楓と再開した。
 楓と再開した瞬間。春の夜の夢が一気に蘇り、少年のものは固く大きくなる。少年は「楓さん」と楓の名前を叫び、固く大きくなっていることを忘れ、思わず立ち上がってしまっていた。
「あら、私の名前…」
 楓は驚いた仕草を見せてから、また柔らかに微笑み言う。
「そうですか。私の正体気がついてんですね」
 楓の問いかけに少年は無言で頷いた。
「ふふっ。けどキミのここはそんなことはおかまいなしですね。またきもちいいことしたいですか?」
 楓は愉しそうに笑うと、固く大きくなったもの先に触れてくる。触られただけでもう我慢できなくなる。楓と気持ちいいことをしたい。少年は生唾を飲み込んだ。
「今回もキミのお家のあのお部屋に泊まります。ですので、またきもちいいことしたいのなら、この前と同じくらいの時間に来てください。そうですね、合図してノックを5回お願いします」
 蠱惑的な笑いをこぼし、しっとりとした甘い声で楓は耳打ちしてきた。 また楓と気持ちいいことができる。少年は嬉しさを堪えきれない。固く大きくなったものが更に固く大きくなる。
「待ってますから」
 また耳元で淑やかにしっとりとした甘い声で囁くと、楓は少年の前から立ち去っていった。
 また楓と気持ちいいことできる。その事実に、少年のものが痛いくらい固くなる。
少年は嘘じゃないよな?と楓に会いたい、気持ちいいことをまたしたい思いが生み出した白昼夢ではないかと思い、自分の頬を抓った。鈍い痛みが夢ではないことを少年に教えてくれる。
少年は急ぎ湯から上がり、楓の後を追ったが、湯本通りは連休最終日と言うこともありまだ人の数が多く、人垣に邪魔をされ楓の姿を見つけるとは出来なかった。少年は楓の言葉を信じ、帳が降りるのを待っ
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