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私にとっても、21にして初めての彼氏だったんだ。
彼は23で、私が始めての彼女だったんだ。
初めてのセックスの前は万端を喫して、
ハルヒのエロ同人を読み漁り、
エロ動画サイトを巡回しまくり、
東京大学物語も舐めるようにして読んで、
あと官能小説だって読んで、
とにかく必死で知識をつけたんだ。
完璧だったはずなんだ。
それなのに・・・・・。
エロ関連の書籍映像その他は、男のチンポは常にギンギンだったんだ。
女のほうもびしょ濡れだったんだ。
挿入に関しては、どれも滞りなく進んでいたんだ。
長門の穴が小さくても、それは些細な問題だったんだ。
だから・・・・、
挿入前に萎えるなんて、完全に想定の範囲外だった。
エロ同人とか、嘘ばっかだな!!!ちきしょう、だまされた。
ユウくんは、物静かな人間だ。
いついかなる時も、常に優しく微笑んでいた。
私は、その柔らかい物腰に惚れたんだ。
彼が大声を出すなんて、滅多に無かったんだ。
だから思わず呆然としてしまった。
笑わせなきゃ笑わせなきゃ笑わせなきゃ
わらわせなきゃわらわせなきゃわらわせなきゃ
わらわせなきゃわらわせなきゃわらわえ;。dんc;
さっきウケなかった分を取り戻す!!
私は振り絞るように、
「すまんこ・・・」
と言った。
さあ、吹き出せ!!!!
彼は部屋から出て行った。
私は泣いた。
私は裸で泣いた。
何がいけなかったんだろう。
私が処女だからか。
同人を読んだからか。
魅力がなかったからか。
腹が、腹が出ているからなのか。
セックスの最中、ずっと腹を凹ませてたもんな。
腹に力入れすぎてて、今考えれば、裸祭りのおっさんみたいな顔してたもんな。
そりゃ勃たないよな。
もう一度、ユウくんを振り向かせよう。
私は、ダイエットに着手した。
私は164cmで53kgだ。
運動は一切しないから、腹が出ている。
それが諸悪の根源だ。
私は、彼にメールをした。
『この前はごめんなさい。』
と。
次の日の朝、彼から返信があった。
『俺こそごめん。
 しばらく君と距離を置きたい。
 勝手で悪いけど』
・・・・私はふられた。
この腹のせいで。
私は追撃メールを送る。
「私の魅力がないせいで、あんなことになってしまったんだよね・・・。
 
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