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程度のことしかごさいません」
「甚だお目汚しとは思いますが、私の贖罪の証と思い、ご笑覧ください」
さきほどまで蒼白だった清氷プロの顔に羞恥のためかパアッと紅がさした。
そして自らを鼓舞するように唇をかみしめ、清氷プロは白い着物に巻かれた帯の
オレンジ色の帯止めに震える指をかけていきました。
そんな様子を眺めながら、数人の男性プロが声をひそめて会話していた。
「米永さんも酷いよな。」
「愛人にしようと迫って断られて、レイプまがいのことまでしながら逃げられた
腹いせに、今回の件だろ。 清氷さん生贄みたいなもんだったよな」
「脱ぐ約束だって「当然そのくらいはしかるべき」とかいって一方的に押し付けて
嫌なら女流への支援は全て打ち切ることくらいのこと言ってゴリ押ししたらしい
じゃないか」
「清氷さんもかわいそうに。 いずれにしても米永に目をつけられたら毒牙からは
逃げられないということか」
ほかの参加していた女流プロたちは俯き唇を噛み、男性関係者は息をのむ中、清氷プロ
は帯をほどき着物を脱ぎ、今は恥ずかしげに肩を震わせながら後ろを向いて薄紅色
の肌襦袢をはらりと脱ぎ落としたところだった。
真っ白な背中が露になる、まとっているのは肌襦袢と同じ薄桃色の腰巻だけ。
浮いた男の噂もなく、中年処女ではないかとさえ噂される清氷市世の艶姿だった。
もうとっくに覚悟は決めていたのだろう清氷プロは腰巻とその下から現れた純白の
パンティーを躊躇もないように脱ぎ、産まれたままの姿になった。
清氷プロより舞台の奥にいるのは、抜け目なくその位置を占めた米永会長だけだった。
胸と股間を腕で隠しているとはいえ、米永からだけは清氷の全裸が丸見えだった。
「馬鹿が、俺に逆らうから、こんな恥ずかしい目にあうんだ」 そう誰にも聞こえぬように
つぶやきながら、米永の視線はギラギラと清氷の裸体にはりついていた。
顔を見知った大勢の関係者の前で産まれたままの姿になり、清氷は気が遠くなりそうな
くらいの羞恥にさいなまれていた。
そんな彼女に米永の容赦ない声がとぶ。
「さあ清氷さん、それではお詫びにならないでしょう。」
「皆さんにお尻を向けたままでは失礼ですよ」
「前を向いて、その両腕もはずして、女流プロとしての潔いけじめを皆さんに披露しなさい」
清氷プロはその言葉にガックリと首を折りながら、何もか
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