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けがない
「びっくりした?頑張ってダイエットしたんだよ。女っぽくなったでしょ。〇〇は少し変わったけど昔のまんまだね」
ダイエットとかいうレベルじゃねぇ
それぐらい彼女には声と話し方だけしか残っていなかった
いや、よく見ると昔の彼女の面影というか雰囲気は確かにあった
それに比べ彼女が一瞬言い淀むぐらい
俺は頬は荒れていて
栄養過多から髪はパサパサ
メガネのフレームも直してなかったので、左右傾いてた
モゴモゴと話ていたのは前歯が何本か落ちていたのを隠すため
はっきりいうと俺はキモい男の代表だった
俺の中で何が崩れていった
世界がひっくり返った久々の再会だった
それでも彼女は連絡していた時と
何ひとつ変わらず
俺に接してくれた
俺は色々なことがただもう申し訳ない気持ちでいっぱいだった
セックスしてぇなんて気持ちなんかもうどこにもなかった
早く帰ろう帰りたい
彼女に申し訳ない
俺もこれ以上惨めになりたくない
帰り際
「〇〇、今日会ってくれてありがとう」
いや俺の方こそありがとう…それと…あのさ…
「何?」
俺の目が泳いだ先にラブホの看板が見えてた
なんでもない
「まだ居る?どっか飲みに行く?」
いやいやいや…帰る
これ以上居て期待してしまう自分がやだったし最後ぐらいは綺麗に終わりたかった
「そうだね今日は帰ろう…でもまた連絡してもいいかな?じゃ今度は飲みに行こうよ」
3 :
名も無き被検体774号+@無断転載は禁止
2016/04/13(水) 14:01:02.63 ID:rvaU42jW
ほう?
4 :
名も無き被検体774号+@無断転載は禁止
2016/04/13(水) 14:01:39.96 ID:m5a3R37n
どうせその場限りのお世辞だろうと思ってた
彼女からの連絡は相変わらず同じようなペースできた
正直言うとめちゃくちゃ嬉しかった
もう2度連絡来ないと思ってたから
あんな俺を見ても何も変わらない彼女に感謝した
でも凄く惨めな気分にもなってた
高校の時は引いていたのに今の彼女を見てあの時…って後悔している自分がたまらなく嫌だった
電話がおわるとおもむろに彼女の顔を思い浮かべて股間を弄る自分が本当にキモいと思った
同時にいったい彼女はなぜこんな俺を見ても平気でいられるんだろう
なんでまだ連絡をくれるんだろう
もしかしてネズミ講か宗教の勧誘でも狙ってんじゃないか?
疑心暗鬼がどんどん深くなってある時彼女に食ってかかって自分の気持ちが爆発した
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