ドラゴンバスター
2007/12/27 00:08 登録: えっちな名無しさん
小1の頃、ばあちゃんに旅行の土産にと「ドラクエII」を頼んだ。でも買ってきたのは黄金に輝くソフト『ドラゴンバスター』
当時60歳くらいだったばあちゃんにはそんな違いわかるはずも無いのに、俺はばあちゃんが憎くて
「ばあちゃんなんか嫌いだ!!」といってその日は一言もばあちゃんと話さなかったっけ
物心ついたときから毎日いっしょに寝てたばあちゃん。でもその日だけは両親と一緒に寝たんだ
ばあちゃんその日は寂しかったろうな・・
んで、次の日学校から帰ってしょうがなく『ドラゴンバスター』をやってみた。そしたらこれが意外に面白い
夢中になって遊んでいると、ばあちゃんが突然部屋に入ってきて、「ごめんなぁ、○○○。ばあちゃん馬鹿だがらわがんねくてよぅ……(山形弁)」
俺はゲームに夢中で、「もういいから! 入ってくんな!!」そう言われた時のばあちゃん、ほんとに悲しそうな顔してた
でも、『ドラゴンバスター』が面白かったから、怒りなんてとっくに忘れてその日はいつもどおりばあちゃんの部屋に行った
布団に入るとばあちゃんがぎゅっと抱きしめてくれた。俺はその日、ばあちゃんに抱きしめられながらばあちゃんの腕枕で眠った
ばあちゃんが死んでもうすぐ5年。ばあちゃん、あの時は本当にごめんね
急病で亡くなったばあちゃんに俺は何もしてあげられなかったけど、一人暮らししている今でもあの『ドラゴンバスター』は大事に持ってるよ
ばあちゃん、いろんな思い出をありがとう
出典:ドラゴンバスター
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