男女の貞操に関するお話

2008/01/18 22:58 登録: えっちな名無しさん

何だか最近、女性…特に既婚女性の貞操に対する「信仰」が
おかしなことになってる気がします。
よく「主婦の貞操観念が落ちてる」なんて言うけど、
男も女も昔から似たようなもんですよ。
変わったとすれば男、特に若い男性の認識でしょう。
建前をそのまま信じちゃってるというか…。

分かりやすく説明しましょう。
既婚男性で結婚後、奥さん以外の女性とエッチしたことのある人は
7〜8割ってところでしょう。これは本番付きの風俗を含めた数字です。

女性の側も同じなんですよね。
つまり、既婚女性で結婚後、旦那以外の男性とエッチしたことがあるのは、
大雑把に言って7〜8割。この比率は昔から変わりません。

もちろん、行きずりで1回きりって人を含めた「経験」ですから、
結婚して年数を経るごとに比率も増えていきます。
結婚5年で半数、15年で6〜7割、25年で7〜8割。
あとは、女は現役を引退する人が多いからあまり変わらないけど、
男は少し増えるかもね。年取ってから目覚めるお爺ちゃんもいるし。

このうち、配偶者以外に継続的なエッチパートナー(愛人ってやつですか)が
いたことがあるって人は、男で2割、女で4割くらい。
女の方が高いのは、男は風俗で1回きりのお相手が多いせいです。
繰り返しますが、過去の経験の累計値ですから、
主婦の4割が現在進行形で不倫してるわけじゃありませんよ。

この数字、戦前も戦後も、明治も大正も、たぶん江戸時代以前も
ほとんど変わってないんですよね。今の方が少し減ってるかな。
もちろん2ショットや出会い系サイトが出てきて「行きずり」が増えたり、
時代によって中身は変わるけど、男女とも7〜8割って数字はほぼ同じです。

男のケースは何となく分かりますよね?
昔から権力か財力がある人は、当たり前みたいに「2号さん」を囲ってたし、
そうじゃない普通のお父さんも、コソコソ隠れて浮気してたもんです。
結婚してても女に手を出すのが「男の甲斐性」みたいな風潮がありましたから。

女だって同じです。名家の奥方から長屋のおかみさんまで
…今風に言えば財閥の会長夫人からご近所の奥さんまで、
昔からちゃっかり婚外セックスを楽しんできたんですよ。
女の場合、「囲う」って感覚じゃないから、
金や権力に関係なく楽しめる分、男ほど「階級差」がないかもしれません。

時代が下って変わったとすれば、
男の浮気相手の一部が「一般人」から「風俗嬢」に変わったくらいかな。
女の浮気相手は昔と大して変わらないと思います。

あと変わったのは、先に書いたけど、
若い男性に「建前」が通じなくなったことでしょうか。
女は今でも「男は浮気するもの」と薄々分かってるみたいだけど、
今の男は「女は浮気するもの」と分かってない人が増えてきたように感じますね。

確かに昔は、妻たるもの「1人の夫に仕える」って道徳が幅を利かせてたし、
姦通罪なんてものもありました。でも、それって全部「建前」なんですよね。
男も女も道徳に沿って生活してる「ふり」はするけど、
実際に楽しむことは楽しんでたわけ。
姦通罪だって「ある」だけで、もちろんたまに摘発はするけど、
典型的な「建前法」でしたから。本気で発動したら、大変なことになりますよ。

以前は男も女も、配偶者の浮気を怒る「ふり」をしながら
…というか実際に不愉快だったでしょうけど、
まあ何とかやり過ごして自分も楽しんでたんですよね。
対外的な「建前」を上手に使うのが生きる知恵でしたから。

それが最近の若い子、特に男の子って
「昔は女遊びする男はいたが少数だし、女は貞淑だった」とか
「浮気した女はみんな姦通罪で検挙されたとか」なんて
本気で信じてるフシがあるんですよね。
「汚嫁」とか「肉便器」とか平気で言えるのも、そのせいじゃないかな。

大奥の女たちは将軍以外とエッチしなかったとか、
武士の女房は他の男に抱かれるくらいなら自害したとか
…公式記録や建前重視の研究書そのまんま。
まあ、お話としちゃ面白いかもしれないけど、
あくまでも対外的な「お話」だって理解できないんでしょうかね。

同性愛だって近親相姦だってそうですよ。本筋じゃないから詳しくは書きませんが。
「そんなことするのは、ごく一部の異常者だけだ!」なんて建前を
そのまま信じちゃってるのかな。時代が下って道徳が変わっても、
人間の性欲がそんなに変わるわけないでしょうに、ねえ。

昔の風習もそうです。
「夜這いは朝までお話してただけ」「歌垣はフォークダンスみたいなもの」とか、
戦前の民俗学者が書いたこと、全部本当だと思ってるのかな。
公の地域史料とか論文に書いてあることを額面どおりに受け取って
「うちの地域に夜這いなんて風習はなかった」って思ってるんでしょうか。

津山事件とか赤松啓介の著作で出てきた本当の夜這いが、
「ごく一部にあった奇習」だなんて…普通に考えてあり得ないでしょう?
お祭りの夜は夫婦も恋人も関係なく、おおらかにセックスを堪能したって、
ちょっと想像力を働かせれば分かりそうなもんですけど。

算数で考えても分かりますよ。生殖可能年齢の男女比はだいたい1対1。
男の半数に2号さんがいたとして、
女が本当に1人の男としかセックスできないとすれば、
残る半分の男はあぶれちゃいますよね。
つまり、男が浮気してるってことは、同じ数だけ女も浮気してるわけ。
これは時代や地域が変わっても同じです。でなきゃ計算が合わないでしょう?

「男の浮気は許せても、女の浮気は許されない」って風潮、確かにありましたよ。
男女を問わずね。ただ、昭和期までの人は、それが「建前」だと知ってたんです。
「女郎屋へ 行って女郎を 説教し」なんて川柳を見たことありますけど、
自分は若い娘と楽しみながら、対外的には「売春なんて不道徳な!」と
怒ってみせてたのが、昔ながらの建前社会。
奥さんの場合、よその男と楽しんでるのは旦那と同じでも、
それが表に出てこなかっただけです。

それを分かった上で、お互いに「浮気は許さないよ」と言い、
対外的にも「不倫なんてとんでもない」ってポーズを保つのが結婚生活なんです。

それが最近は建前だけが一人歩きして、「近頃の主婦の貞操観念は」
なんて本気で嘆いちゃって…。昔も同じ、男も女も同じなのにねえ。
中年以上の人だと、夜這いとか集落内のおおらかな性関係のこと、
中年以上なら直接体験してなくても何となく察してたけど、
若い人はそれがないから、建前をそのまま受け取っちゃうんでしょうかね。

こういう話をすると、特に若い男性に「結婚する気がなくなった」なんて
嘆く子が多いんですよね。ナイーブだなあ。ご心配なく、
あなたのご両親も、お爺ちゃんお婆ちゃんも、その前の世代もずーっと、
「それ」を踏まえて結婚生活を送ってきたんですって。

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