アルコール依存症の人がいる中の人

2008/02/01 13:21 登録: えっちな名無しさん

187 :おさかなくわえた名無しさん:2008/01/30(水) 22:16:36 ID:/RsJXVwy
アルコール依存症患者が家族にいる人の生活(休日編)

まず朝起きたら、抗酒剤を患者に飲ませます。
一人にしておくと、まず飲まないからです。
この時に飲むシアナマイドという薬は、
薬を飲んでいる状態で飲酒すると、人によっては
心臓に負担がかかって死にます。

昼、患者に携帯で電話あるいはメールをします。
この時の電話でろれつが回っていなかったり、
返信されたメールが意味不明だったりすると、
飲酒している事がわかります。
シアナマイドを飲んでいるのに飲酒してしまうと、
下手をしたら死ぬ事がわかっているのに、飲酒してしまうのが
アルコール依存症患者です。



188 :おさかなくわえた名無しさん:2008/01/30(水) 22:17:11 ID:/RsJXVwy
酔っている患者に説教をしても無駄ですし、
そんな事で精神的なエネルギーを使うと夜が大変なので、
事実だけ確認します。この日はろれつも回っていませんし、
意味不明なメールもありませんでした。どうやら飲酒は
していないようでホッとします。

夜、患者は夕飯の時間になっても帰宅しません。
一体どこに居るのでしょうか?
電話をしても留守電です。繋がったとしても即切、
その後に電話をかけると「電源が切れているか、電波の」というメッセージだけが
聴こえます。メールも送ってみますが、返信はありません。
22時も過ぎた頃、やっと患者からメールが来ます。
「○○屋に迎えに来てください」
○○屋=飲み屋です。患者は車で飲み屋に来たので、
帰宅する際は代行運転業者の如く、二人の人間が車に乗って
迎えにいかなければいけません。


189 :おさかなくわえた名無しさん:2008/01/30(水) 22:17:59 ID:/RsJXVwy
代行業者やタクシーを頼むと費用がかかるのを患者は知っているので、
家に帰りたい時にはメールをします。
無言で車に乗り、患者を迎えに行きます。
この時に憤った気持ちを持ちながら、好きな曲を車内BGMにすると
漏れなくその曲が嫌いになるので、なるべく無心になります。
同乗者が患者に対する愚痴をこぼしますが、まともに
聞いていると精神的にもたないので適当に聞き流します。

患者が帰宅しました。酒の臭いがプンプンします。
大声で飼い犬の名前を叫ぶ患者はとりあえず布団へ移動させ、
玄関と窓の二重鍵の施錠、ガスの元栓が閉まっているのを
確認し、就寝します。




190 :おさかなくわえた名無しさん:2008/01/30(水) 22:18:44 ID:/RsJXVwy
朝です。大量に飲酒した翌朝は漏れなく失禁しているので
布団を替えます。また、トイレも高確率で尿まみれになっているので
トイレに敷いていた新聞を丸めて捨てます。
新聞紙はよく水分を吸収してくれるうえに手に入りやすいので
助かります。

朝食を摂る患者に薬を飲むよう、また、飲酒をしないよう
話し掛けますが、何も反応はありません。
運良く薬を飲ませることに成功した、と思っていても
目を離した隙にポケットに薬が入っていたり、シアナマイドであれば
液体なので、口に含んだ後に早足でトイレに行って吐かれると
意味が無いですね。飲み込んだ瞬間を見てもあまり安心感はありません。

2CHでも現実でもDQNとされるアルコール依存症患者について
このスレでは見たことがなかったのと、ネット環境が無くなる前に
書き込んでおこうと思い書き込みました。半分愚痴になっていてすみません。
何か質問があれば支障の無い範囲で答えます。



191 :おさかなくわえた名無しさん:2008/01/30(水) 22:31:25 ID:PgClJHHy
依存症の人々が一緒に暮らし、断酒する寮(?)のような施設や、入院などの経験はありますか?




192 :おさかなくわえた名無しさん:2008/01/30(水) 22:38:49 ID:aZufqfTa
興味深い話をありがとう。

>好きな曲を車内BGMにすると漏れなくその曲が嫌いになるので
うわー、リアル。

ちなみに>>187さんの家族のアル中さんがアル中になったキッカケってなんですか?
そもそもキッカケとか無いのかな・・・


193 :おさかなくわえた名無しさん:2008/01/30(水) 22:51:37 ID:O1dQ66AW
>>190
>>ネット環境が無くなる前に

これは。。。どういうことですか?そのうちネットにもつなげないくらい
貧乏になるとかそういうことですか?


194 :おさかなくわえた名無しさん:2008/01/30(水) 22:58:23 ID:/RsJXVwy
>>191さん
あります。
薬物依存、アルコール依存、精神治療専門の病院に三回入院しました。
三回とも同じ病院でかかりつけです。
断酒治療について、病院には断酒会というものが存在し、
退院した患者はOBとして、断酒会で自分の酒歴を語る事によって
断酒できない入院中の患者、断酒し続ける患者と共に
自分のしてきた事を見つめ直します。

この入院というのは患者自身の意志で入院したのではなく、
上司に言われて仕方なく、といった感じで入院しました。
一回目に入院し、退院した時には「もう酒は飲まない」と
言っていましたし、家庭でも飲んでいなかったので、断酒していたのだ
と思っていたら、家族の目の届かない所で飲酒していました。
段々と酒量が増えていき、24時間飲んでいなければいられなくなり、
といった繰り返しで3回入退院しています。

私はそのうち2回だけ見舞いと断酒会に参加しましたが、
目がうつろな50代男性、どう見てもアルコール依存症とは
思えない元気な20代青年、40代くらいの女性が病棟にいました。


195 :おさかなくわえた名無しさん:2008/01/30(水) 23:06:54 ID:/RsJXVwy
>>192さん
アルコール依存症になったきっかけは、患者の実母が亡くなった事が、
酒量が増える事に拍車をかけたようです。
患者のパートナーとの相互理解の不足、職場での人間関係の悪化なども
原因でしょうか。
断酒会に入ると、OBとして「私の酒歴」を文集のような形にして
月1程度で発表するのですが、そこに書かれている
我が家の患者の酒歴(退院してどのくらいで再飲酒に至ったかなど)が
嘘だらけで、にこりともできませんでした。

本人との意志の疎通が不可能に近いので、細かい所まではわかりません。
断酒会での、他の患者さんの原因については、寝酒から段々と、
会社の飲み会で初めて酒を飲んで、それから習慣となっていつのまにか…
といった事が多かったようです。

アルコール依存症については、お酒を飲んでいる人全てにおいて
なる可能性があります。普通の大酒飲みと依存症の違いは
「酒を飲まずに生活ができるか」この点一つだと思います。
もし他に依存症の方がいらっしゃって、私の認識違いがありましたらすみません。


196 :おさかなくわえた名無しさん:2008/01/30(水) 23:10:34 ID:/RsJXVwy
>>193さん
患者が失職して家のローンが払えなくなる可能性が高くなってきたので…。
最悪、麒麟の田村さんのように一家解散!ということに
なるかもしれませんが、それは何年も前から想定していた事なので
ある程度の覚悟はついています。




198 :おさかなくわえた名無しさん:2008/01/30(水) 23:39:42 ID:MN6p6R96
>>187
その患者さんには依存症を治そうとする意志はある様でしょうか。
どうでも良くなってしまっているのか、ただ誘惑に勝てないだけなのか。


199 :おさかなくわえた名無しさん:2008/01/31(木) 00:15:09 ID:IbJpNgNw
>>198さん
治そうという意志はありません。あぼーんしてもいいから酒を飲み続けたいそうです。
不思議な事に20年以上酒を飲み続けているのに、
肝臓は少しも悪くならないので、飲もうと思えば飲み続けられるんですね。

断酒については、これから一生死ぬまで酒を断たなければならないので、
本人の「飲まない」という意志と、周囲の理解、主に家族の協力が必要なのですが、
どうしても、ストレスが溜まった時にアルコールで脳を気持ちよくするという感覚が
脳も身体も、忘れられないのではないかと思っています。
少しだけ酔って気持ちよくなりたい、そう思っても少しだけでは済まないのが依存症です。
生きる目標のようなものがあれば良いのでしょうが、私が与える事はできませんし、
あぼーんするなら、アルコール性痴呆になる前にあぼーんしてほしい
そんなところです




203 :おさかなくわえた名無しさん:2008/01/31(木) 00:54:11 ID:YnWLw1d1
>>199
返信、ありがとうございます。
なんと言ってよいのかさえ分かりませんが‥‥お疲れさまです。

実は「入院」とか「断酒剤」とかから、当人にやる気はあるんだと思っていました。
専門病院への入院などは当人にやる気がないとさせてくれない、とか、以前になんらかの
本か何かで読んだことがあったので。現実は違うのですね。。。


204 :おさかなくわえた名無しさん:2008/01/31(木) 01:27:28 ID:IbJpNgNw
>>203さん
いえいえ、こちらこそ、半分愚痴のようなカキコミに
レスありがとうございました。

アルコール・薬物依存の全ての患者さんが皆治りたくない
というわけでは無いと思います。西原りえさんの元夫、鴨志田さんも
著書で治りたいとは思っていても、飲酒されていましたし。
依存症から抜け出すのは本当に難しいです。

我が家の患者本人も、当初は「家族のために止める」とも言っており、
やる気はあったみたいです。今現在は本当にやめる気は無いですね。
私は自分にできる事はした(している)ので、もう何もやりたくないです。
アルコール依存の患者さん、吾妻ひでおの本に描いてあるように
最初に衝撃を受けるのですが、依存症になる前の状態、つまり
今普通に「帰宅してから一杯だけウマイビールを!」とか、
「寝る前の晩酌を…」という風に「戻れない」事に耐えられないんですかね。
私には酒の魅力はわかりませんし、これから一生わからなくていいですね。

やる気が無いと入院させてくれない所もありますよ。
抗酒剤(シアナマイドなど)を飲んでいるのに飲酒→救急搬送→退院→飲酒(以下略
をくり返す人は入院拒否です。
これ以上はメンヘル板ですかね。長々とありがとうございました。

リクエスト。出版社の中の人の生活を聞いてみたいです。
あとは食玩会社の中の人。いらっしゃったらお願いします。




出典:酒は
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