少年実話 15
2008/03/17 15:35 登録: えっちな名無しさん
タマにはパチンコでも…と、平日の朝早くから久し振りに開店前に並び、
パチンコ屋へ。その店はよく出る店なので、既に沢山の人がいました。
「不二子ちゃん」を打ちました。(この台、大好きだったんです。)
案の定、3000、6000、9000、と出玉より財布から消えるお金が無制限。
イライラしていると、2つ隣にスッピンでサバサバした女性が座りました。
パチンコ屋に来る女性客には大体、連れの男性がいるものです。
気にせず、パチンコに没頭していた俺に、「次、絶対くるよ!」と彼女が
教えてくれました。予言通り、確変で当りました。「ありがと。」と言うと
彼女は急に話だしました。「お兄さん、何してる人?」答えに困り、
「自由業です。」と答えました。彼女は噛んでたガムを吐き出すくらい
笑いました。「ロクなモンじゃないねぇ〜。」と言うと、俺の真横に台を移り、
「ココ出ると思う?」と聞くので、「俺には、分らんよ。」とだけ答えました。
移って直ぐに彼女は”確変”大当たりで俺より出しました。
「昨日は8万も負けて嫌になったよ…。」と彼女がポツリと言うので、
その瞬間、ま、まさか!と嫌な予感がしました。連日、平日の昼間に
パチンコができて、8万負けても、ケロっとしていられる女性って・・・。
ネオンが点灯される頃、彼女が「すんごい勝ったから、飲みに行こうよ!」と
誘ってくれました。「俺は酒飲めへん。メシやったらエエよ。」と返事しました。
「人は見かけに寄らないよねぇー。ゲコなの?」と俺を見て笑うので、
「飲めない方が何かと楽だよ。」と言いました。
彼女は”ガン飲み”・”ガン食い”で、終始、口を動かしていました。
感心しながら見ていると、「あんま、見んなよ。」と照れていました。
酒が進むにつれて、彼女はゲラゲラと笑いだしました。
「お兄さん、何人泣かせてきたの?」遠回しではありますが、
核心を突いた質問に少々、タジロギました。「何の話?」と恍けて
返事をすると彼女は「隠しても、プンプン臭ってるから!」と追い討ちをかけて
きました。「あっそ、・・・4人くらいかな。」と答えると彼女は疑いの眼差しで
「4,5人で、そんなに人間、汚れないよ〜。」とトドメを刺してくれました。
「私は、昔からアンタの様なロクデナシと付き合って来たから。臭うよ。」と
彼女は6杯目のオカワリを注文しながら言いました。
「そうやね、人間、染みついたニオイは消せないな。」と苦笑いしました。
気分も萎えたところで、”そろそろお開き”という空気を必死に放出しましたが、
彼女には通じず、「今日は飲むぞ!悪代官!」と既にノリノリでした。
しかし、いざ、店を出るとなると、足元がフラフラで一人で立つことも出来ず、
仕方なく、彼女を担いで「姉さん。ウチどこや?近所?」と聞くと、
駅前のビジネスホテルを指差し「あそこが私のウチだよ!」と言いました。
訳が分らず、ホテルの部屋まで彼女を担ぎ込みました。部屋には
結構、彼女の私物が置かれてあり、滞在期間の長さを物語っていました。
サイドテ−ブルの上には、眠剤、抗アレルギー剤・抗生物質剤がありました。
彼女はミネラルウォーターをがぶ飲みして、服を脱ぎ出しました。
左肩から左胸にかけて、虎の親子の刺青が綺麗に浮き出ていました。
彼女は「やっぱ、驚かないね。アンタ。」とこっちを見て笑っていました。
「抗生物質の乱用はガンジタになるよ。」と錠剤を手に取り言いました。
「分ってるよ。ありがとう。」と彼女は手招きしてベットに座るように言いました。
近づいて刺青を見てみると、刺し傷らしき痕が肩口にありました。
「前のダンナと別れる時に刺された。今は別荘に入ってるよ。」と
過去を話し出しました。彼女は18の時に、前夫と知合い直ぐに結婚して
19で業界に入った。イイお客さんがいて彼女を支えてくれたけど、
2人の関係が前夫にバレて、相手の男性は彼女の目の前で刺し殺され、
彼女も負傷したらしい。「もう直ぐ、アイツが仮釈で戻ってくる。怖いよ・・・。」と
「アンタ。私が一生、面倒見てやるから、助けてよ!」と言うので首を振りました。
彼女は寂しそうに「冗談だよ。本気にするなよ。」と言うとベットに潜り込んで
泣いていました。知合いの電話番号をメモ書きで渡して、「最悪、困ったら
ココに電話して○○の紹介です。と事情を説明しろ。200はかかるけど…。」
と伝えました。彼女は起き上がり、「そんなの要らないよ!」と抱きついてきました。
「大丈夫。もう、君を襲いには、来ないよ。」と言うと「絶対、来るんだよ!!」と
反論して、「頼むよ。頼むから。」と震えていました。前夫の名前を聞き、
調べてやるから。と彼女の前で知合いに電話して安心させ、
そのまま、彼女に添い寝して、寝かせました。
翌日のお昼過ぎ、知合いから報告の電話がありました。
驚く事に、前夫は既に1年も前に出所して、居所がわからない。と…。
???これ以上、関るのは危ない!と感じ急いで部屋を出ようとしました。
・・・ガサガサ、彼女が起きてしまいました。
「何処?行くの?」と聞かれ、「知合いに会ってくる。」とだけ答えました。
すると、彼女は豹変して「アンタも私を捨てるの!!」と怒鳴りました。
完全な二重人格者でした。これはマズイと、「大丈夫。戻ってくるよ。」と
宥めて、彼女を抱きしめました。すると彼女は俺の服を脱がせて、
「何処にも行かないで。」と求めてきました。勢いに任せて彼女と関係し
彼女が再び寝入った所で、部屋を出ました。
2週間後、事実が2つ判明しました。一つ目は知合いから電話があり、
殺されたのは彼女の前夫で、殺ったのは、彼女が前夫として名前を言った
”イイお客”の方でした。彼女の中でいつからか、話しが逆転してしまった様です。
当時、殺人教唆の疑いで共犯の女性が1人、犯行時に被害者を庇ったとして、
不起訴処分になった。と言ってました。多分、彼女の刺し傷は、自らが
殺しを依頼した前夫を庇い、”イイお客”に刺された痕だと思いました。
2つ目の事実は”愚息”が異常に痒くなり、赤く腫れあがりました。
”ガンジタ”に感染してました。定期検診を待たずに先生の所へ行きました。
あれから7ヵ月、絶対に近づかない駅が東京で1つ増えました。
出典:?
リンク:?

(・∀・): 40 | (・A・): 21
TOP