女のれー2

2008/03/20 20:11 登録: 名無しさん

前編:女のれー
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彼女の存在に気づいて1ヶ月ほどが過ぎた。
天気の良い昼間、俺は授業をサボって家でゴロゴロしてた。テレビを見ながらボケーっとしていると、突然テレビが消えコンポのトレーが排出される。
また彼女だ。最初の頃は金縛り中にしか現れない彼女だったが、最近急激に存在をアピールするようになってきた。
今日は昼間からだ。

家の中に1人、いや、恐らくアパートに残ってるのは俺1人という気持ちがそうさせた。俺は彼女に話しかけた。
「なぁ、なんとなく話しかけにくいから、名前つけていいか」
もちろん反応は無い。
「んー。幽霊っぽい名前がいいな。梢ってどうだ?」
思い込みかもしれないが、部屋の中の雰囲気が少し明るくなったような気がした。
「よし。梢って呼ぶぞ」
テレビやコンポへのイタズラが止まった。
 
その夜、やはり梢が来た。スタート時点から俺は女になってた。
相変わらずキツイ金縛り。いつもどおり逝きそうになる。直前「こずえ・・」っと喉から声を絞り出す。
あ。声が出た、俺の声じゃない。透き通るような女の声だ。同時に金縛りが解ける。俺は強く梢を抱きしめ何度も「こずえこずえ・・」と名前を叫ぶと優しく唇を重ねてきた。
いつもより深く強く逝った。

終ったあと、いつもなら梢は消え俺は眠りに落ちるんだが、今日は梢は俺から降りると隣に横になった。顔がすぐ横にある、が良く見えない優しく微笑んでいるように感じる。
顔を横に向けようとしたとき、また強い金縛りに掛かり、そのまま眠りに落ちた。

朝目が覚めると、昨夜は夢とはいえあんなに声を出して大丈夫だったのか心配になった。
それ以上にいったい俺が逝っちゃってるときに傍から見るとどうなっているのか非常に興味があった。

この頃になると梢の出現パターンがわかってきた。いたってシンプル。天気の良い日に出る。ただそれだけ。
昼間天気が良くても、夜曇ると現れない。

俺はある作戦を決行する。作戦もいたってシンプル。"友達を呼ぶ"だ。
男友達3人で徹夜麻雀をやることにした。とはいえ、徹夜する根性がある奴らでは無いのですぐに寝てしまうのは必至だった。

予想外だったのは、隣の部屋の女友達が俺の部屋に来たこと。俺の部屋にはマンガ本が結構あったので、それを読ませろと。
名前は千穂。京都出身で、こんなアパートに入るくらいだから男勝り。でも顔は俺好みでスタイルもよく、俺の部屋に良く遊びに来てた。
ガス代が勿体無いからシャワーを貸せとか無茶苦茶言う女だったがまんざらじゃなかった。

今回の実験の障害になりそうなので断りたかったが、麻雀やるのにマンガはダメなんて断る理由も無い・・。今夜は失敗か。

麻雀も俺の圧勝ムードになり場がしらけ始めた午前3時頃。メンツの1人が落ちる。
「じゃぁ寝るか、千穂、みんな寝るから帰れ・・」と・・・・、千穂爆睡。ゆすっても起きないのでタオルケットをかけて放置。
電気を消す。テレビの明かりだけになるとみんな思い思いに横になった。俺は自分が落ちないように気張る。
 
1人2人と寝息を立て始めると、部屋の空気がズッ!と重くなるのが判った。キタ。梢だ。
 
誰に来る・・・。3人の顔を見る。野郎の癖にすやすやと天使のような顔で眠っている。あれ?やっぱ夢みたいなもんだから傍目には判らないのかな。

・・・と思い観察すること15分まったく変化なし。ツマラン。寝るか。と反対に寝転ぶと、居ましたここに。様子がおかしい人が。忘れてました。
千穂さん。苦しそうに眉間にしわをよせ、口を小さく開け速い呼吸。タオルケットからのびるクロスト履いた足をもじもじとこすり合わせている。
非常に寝苦しそうかつエロてぃーーーっく!梢。お前最高だ。ゆっくりと腰を引くように振る千穂。

吐く息に明らかに聞こえるか聞こえないかくらいの艶のある声が混ざる。数分後、シーツをぎゅっと掴み、腰を引いた形でグッと固まり直後脱力する千穂。
俺は速攻で寝たふり。起き上がる千穂。キョロキョロと周りを見回す。
「○○くん、○○くん(俺)起きてる?」
さも今起きたかのように振舞う俺
「なにー?むにゃむにゃ」
「シャワー貸して・・・」
「おまえんち隣だろ自分家では入れよ。」
「・・ガス止められて・・・」
お前はどれだけがさつなんだと。
「お願い」

そそ。梢とエッチしたあとはタマラン気持ちになるんだよな。と、まてよ。ツーことは何?
今からあの曇りガラスの向こうで千穂のオナニーショーですか。見てぇーーーー!!!!

まさかその欲望を実行するわけにも行かず。耳を押さえて眠りに落ちました。
千穂が風呂から出る気配を感じたのはその1時間もあとでしたよ。

翌朝、全員を帰し、全く眠れなかった俺は今日も学校を休むことに。今日もいい天気だ。

昼間から寝ても梢は来てくれるのかな。よし寝てみよう。と思った矢先来客が。まったく。
と思ったら千穂だった。千穂は玄関先で心なしかうつむいて顔を真っ赤にして言った。
「・・・マンガ読んでも良い?」

彼女は今夜も泊まってゆくだろうなぁとそのときすぐに判ったよ。

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乱筆乱文容赦願います。
つづくかも。

続編:女のれー3
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