司法研修生の中の人

2008/03/28 21:28 登録: えっちな名無しさん

381 :おさかなくわえた名無しさん:2008/03/27(木) 21:25:04 ID:xHyF/1u/
司法修習生です。
司法試験に受かった後、すぐに法律家になるのではなく、研修期間があるのですが、
その見習の身分を司法修習生と言います。

司法試験に合格すると、弁護士と裁判官と検察官のいずれかになることができます。
修習は、弁護士、裁判官、検察官、全ての職業を見習いとして間近で見ることが
できるという、特別な期間です。
民事裁判2ヶ月、刑事裁判2ヶ月、弁護士事務所2ヶ月、検察2ヶ月、
実務修習として、それぞれの仕事をします。
この順番は人によるのですが、検察修習の後に刑事裁判修習をする人なんかは、
自分が取り調べた被告人と、刑事裁判で再会したりもあるようです。
司法修習生には守秘義務があり、修習で見聞きしたことは外で話してはならないと
厳しくいさめられているので、その場合にも検察修習で知ったことを裁判官に話すとかは
ご法度です。


382 :おさかなくわえた名無しさん:2008/03/27(木) 21:34:19 ID:xHyF/1u/
実務修習8ヶ月のあとは、教室での勉強2ヶ月、自分に興味のある分野の修習2ヶ月で、
修習期間は全部で1年です。
その間に修習生は自分の進路を決めます。
裁判修習をやると裁判官もいいなと想い、検察修習をやると検察官も楽しいと思うなど、
結構気持ちは揺れ動きますw
とはいえ、裁判官になるためには非常に優秀でなければならず、
修習期間中の起案(テスト)で常に上位一割に入ることを目指すなど、
裁判官志望の人の努力は並大抵のものではありません。

検察修習では被疑者の取調べをして、取調べ調書を書く、
裁判修習では判決を書く、
弁護士修習では訴状や答弁書、準備書面を書くなどをします。

自分の書いた判決が実際に使われることはありえませんが、
取り調べ調書や訴状・答弁書などは、そのまま実際の裁判で使われたりするので
ちょっと嬉しかったりします。


383 :おさかなくわえた名無しさん:2008/03/27(木) 21:47:32 ID:xHyF/1u/
修習が終わると、最後に試験があり、その試験に合格しないと
法律家にはなれません。
正確な時間は忘れましたが、たしか一日8時間の試験を5日間とか
ぶっつづけで受けるという過酷な試験です。
新司法試験も、4日間合計22時間30分という長丁場の試験ですが、
それよりハードな試験です。

今は司法修習生は準公務員として、給料が支払われていますが、
税金で研修させることへの批判から、2010年から給料は支給されなくなります。
しかし、司法修習は全国各地に配属させられるので、引越し代や、敷金礼金、
就職活動のための交通費など、遠隔地配属に伴う出費も多く、
給料が支給されないとなると、非常にふところ状態が厳しいことになってしまいます。
ただでさえ、ロースクールの学費が年150万円×3年とかかかっているので、
このままだと、親が金持ちか、1000万円の借金を背負う気概のある人しか
法律家になれないという事態になるのかもしれません。


385 :おさかなくわえた名無しさん:2008/03/27(木) 21:51:18 ID:zx17LanC
うわ。割り込みすいません>司法修習生さん




387 :おさかなくわえた名無しさん:2008/03/27(木) 22:22:24 ID:xHyF/1u/
>>385
いえいえ。一通り終わってますので、大丈夫ですよ。

>>386
人数だけでいえば、当然ですが、弁護士が一番多いです。
とはいえ、検察官も結構人気がありますよ。

裁判官や検察官の仕事が面白そうだと思っても、
裁判官は3年、検察官は2年ごとに転勤があるので、
既婚者だとやはり躊躇する人が多いです。

採用の上限としては、裁判官は30歳未満、検察官は35歳未満くらいでしょうか。
傾向としては、裁判官は真面目で温和な人、
検察官は体力とバイタリティのある人が多いです。
弁護士は一番人数が多いのでいろんな人がいます。
弁護士だと事務所の家賃や秘書の給料を払わないといけないので、
裁判官や検察官は、お金の勘定や営業を考えずに仕事に打ち込めるのが
いいという人もいます。


388 :おさかなくわえた名無しさん:2008/03/27(木) 22:39:38 ID:xHyF/1u/
語弊があるかもしれませんが、
司法試験受験生・合格者はみんな、大学は東大早稲田慶応レベル、
大学院卒も当たり前(そもそも新試験は院卒が受験条件だし)、
親はずいぶん裕福な人が多いです。

そういう人間が、生まれて初めて、刑事裁判や検察庁で
住所不定無職の人とか、中学も出ていなかったり、生活保護を受けていたりといった
人達と接するので、かなりのカルチャーショックを受けたりします。
そういうのが嫌な人は、企業法務や渉外事務所に行って、「法廷に行かない弁護士」
になったりします。
逆に、本当に親身になって被告人の為に走りまわる弁護士になる人もいます。
全体的には、法律家というのが公益的な職業である以上、弁護士であっても
ある程度は採算を度外視して公益的な活動をすべきと思っている人が多いと思います。

国選弁護人がよくマスコミで叩かれたりしていますが、基本的には国選弁護人なんて
まったくお金にならず、マスコミには叩かれ、時間はとられるので本業には支障が出て、
というマイナス尽くめですが、弁護人がいないと裁判が出来ないので仕方なく引き受ける、
引き受けた以上はベストを尽くす、という人が多いので、
国選弁護人叩きは大体そういう事情も知らずに感情的になされているなと思います。



389 :おさかなくわえた名無しさん:2008/03/27(木) 22:50:24 ID:qkdz6wh/
>>381
同期ですねw就職決まった?


390 :おさかなくわえた名無しさん:2008/03/27(木) 22:58:46 ID:aJEZARG9
>>388 新試験というのは院卒が条件ということは大阪の知事みたいに、
法学部を出ていない人間は受験資格がなくなるということ?

法学部を出ていなくて司法試験合格というのはどの程度いるものなの?


391 :おさかなくわえた名無しさん:2008/03/27(木) 23:00:50 ID:xHyF/1u/
>>389
それは黙秘でw


392 :おさかなくわえた名無しさん:2008/03/27(木) 23:03:17 ID:xHyF/1u/
>>390
法学部を出ていることは条件ではなく、
法科大学院を出ていることが条件です。
法学部以外の学部を出ても法科大学院に行くことはできます。
新司法試験になって、法学部以外の学部出身や、社会人経験者の
合格者はずいぶん増えたと思います。




出典:凄いや
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