二人三脚の練習中、パートナーに悪戯を
2008/04/09 22:12 登録: えっちな名無しさん
高校3年時の思い出話をひとつ。
時は、体育祭を3日後に控えた日の放課後。
自分は学校近くの大きな公園で、競技種目である二人三脚の練習に励んでいた。
くじ引きで決定したパートナー、Kさん(仮名)と一緒に。
Kさんは読書が趣味で、内気だけどすごく優しい文学少女タイプ。
信じてもらえないと思うけど、同年代の男性にも敬語を使う、とても真面目な女の子だった。
容姿や雰囲気はかの有名ゲーム『ときめきメモリアル』の登場人物、如月さんに似てるといえば、わからない人も多いだろう。
もし気になった人はググってみてください。
Kさんとは3年間同じクラスで、隣同士の席にも何回かなった。
自分も本好きなので、共通の話題で盛り上がれることもあり、それなりに親しい仲だった。
体育祭はあくまで年間行事のひとつ。その上、今回の二人三脚はリレーじゃなくて個人戦。
とくれば、別に放課後まで練習する義務はない。
しかし、真面目なKさんの考えは違ったみたいだ。
時は、体育祭を3日後に控えた日の昼休み。
Kさんから、一緒に練習をしてくれませんか? とお願いをされたのだ。
『運動が苦手な私のせいで得点が取れなかったら、組全体に申し訳ないから』
と、Kさんは言っていた。
何を隠そう、自分も運動は不得意分野だ。
そんな2人では、人より努力しても結局ビリになってしまうかもしれない。
でも同じビリになるなら、きちんと練習してビリになった方が全然いいに決まってる。
そう考えた自分はOKし、早速その日の放課後から練習することに決めた。
今とは違って真面目だったなぁ自分。
練習場所を公園にしたのは、学校で練習してて誰かに見られたら恥ずかしい、との共通見解から。
服装はもちろん2人とも体操着。
今思うとプチ青春してたのかなぁ自分。
前置きはこのくらいにして、本題に入ろう。
発端はその日の練習中、自分がうっかりKさんの腰を触ってしまったこと。
「きゃっ!」
本当に軽くかすめた程度だったんだけど、Kさんは悲鳴をあげてピクッと体を震わせた。
「ごめん、大丈夫?」
予想以上の反応に少し驚きながら、とりあえず謝った。
「ごめんなさい、私くすぐったがり屋で……」
Kさんは体をくねらせ、恥ずかしそうに言った。
よっぽど弱いのか、しばらく経ってもくすぐったそうにくすくす笑い続けている。
その姿に、自分の悪戯心が刺激されてしまった。
溢れる気持ちを抑えられず、自分はKさんの身体へと手を伸ばしていった。
Kさんに、ひとつの悪戯を行うために。
今振り返ってみると、女の子の身体に触った経験がほとんどない自分に、よくあんな大胆な行為ができたと思う。
Kさんなら多少の悪戯は多めに見てくれるだろう、という邪な考えがあったのかも。
何だかんだ言って、やっぱり不健全な青少年だったのかなぁ自分。
念のため、あたりに人がいないのを確認する。OK、問題なし。
自分はいまだにくすくす笑っているKさんの敏感な部分へ、思いっきり人差し指を突き立てた。
「うっ!」
不意打ちの一撃に、Kさんは全身をビクン! と硬直させて呻き声をあげた。
慌てて身を捩り、自分から離れようとするKさん。
しかし残念。今は二人三脚の練習中。
Kさんの左足と自分の右足は、ハチマキでしっかりと縛られている。逃げられるわけがない。
さらに自分はKさんの敏感な部分にツンツンッ、と連続攻撃を加える。
「……っ!」
今度はある程度予測してたのか、声は出なかった。
もちろん身体はビクビクッと跳ねたけど。
「やめて……やめてください……お願い」
Kさんは必死に懇願してきたが、一度刺激された悪戯心はもうどうにも止まらない止められない。
そして自分はこれでとどめ、とばかりに敏感な部分をモミモミと揉んだ。
指には女の子特有のあったかさと柔らかさが伝わってくる。
「あっ……駄目……やっ……あ……」
声を出すのが恥ずかしいのか、体を震わせ必死に声を抑えて悪戯に耐えるKさん。
しかし十数秒後、徐々に激しくなる自分の指捌きに限界を迎えたらしい。
「きゃは……きゃ……きゃはははははははは!! くすぐったい!!」
Kさんは普段からは考えられないような大きな声をあげ、笑い始めたのだった。
……一応断っておくけど、さっきから触ってたのはわき腹だよ?
断じてオパーイじゃないからね?
閑話休題。
「Kさんいつもおとなしいから、たまには大きな声出してストレス解消したほうがいいよ?」
などと適当なトークを交えつつ、自分はひたすらKさんのわき腹をくすぐった。
「あははははは! やめて〜っ!」
完全にスイッチが入ったのか、Kさんは身を捩って大爆笑している。
普段物静かな女の子を自分の手で悶えさせる。
これ以上萌える、燃えるシチューエーションがあるだろうか? いやない!
心の中で一人ツッコミを入れながら、自分は指をさらに複雑に動かしていく。
それに比例し、Kさんの身の捩り方もどんどん激しくなっていく。
身を捩るというより、暴れてるといった表現が適切かもしれない。
このままKさんが暴れ続けたら、転んでもろともにケガをする。
クールに判断した自分は安全面を考えて、横からKさんの胴に腕をまわし、力を込めて押さえ込みにかかる。
自分は非力な男だが、それでも一応男は男。ましてや相手はか弱い文学少女。
いとも簡単に押さえ込めた。何の苦労もなかった。
もし警察屋さんが現れてたら、瞬時に交番に連行されそうなシチューエーションなのは認める。
しかし、これだけは言っておく。
押さえ込んだのは安全面を考えたんであって、エロ目的じゃない。
もう一度言う。断じてエロ目的じゃない!
ただ、白状すべき事実はきちんと白状しよう。
自分の右太腿には、暴れてプルプル震えるKさんのお尻が押し付けられる結果に。
その感触ははっきり言って!
柔らかくてとても気持ちがよかったです、はい。
「やめないと怒っちゃいますよ!」
「後悔しても知らないですよ!」
「私怒ると怖いんだから!」
Kさんはくすぐられながらいろいろ脅し文句を並べてきたが、笑いながらでは全然迫力を感じない。
自分は脅しを軽く聞き流すと、幼少時代に培ったくすぐりテクニックをフル活用。
Kさんのわき腹をコチョコチョツンツンモミモミと、やりたい放題にくすぐりまくった。
「あ〜っはっはっは! もうイヤ〜っ!」
自分の腕に動きを封じられ、成す術もなく笑い狂うKさんだった。
そんなこんなで2分くらいくすぐっただろうか。
「もう……もう助けて……」
Kさんの笑いに、苦しげな声が混じってきた。
さすがにこれ以上はやりすぎか、と判断した自分はくすぐっていた指の動きを止めて腕の力を緩め、Kさんを解放した。
Kさんは力を使い果たしたのか、身体を抱きしめるようにしてその場にうずくまってしまった。
はあはあと荒く、少しだけ艶っぽい息遣いが聞こえてくる。
その状態に追い込んだ張本人はといえば。
『Kさんをここまで笑わせた人間は、高校ひろしといえども自分しかいないだろう』
などと一人で自己満足してた。
もしかすると、少々バッドなトリップ状態に陥ってたかもしれないね、うん。
しかしすぐに冷静さを取り戻したクールボーイな自分。
荒い息をついているKさんの側にしゃがみ、両手を合わせて誠心誠意謝った。
「ごめん。本当にごめん。Kさんの反応があまりにも可愛かったからつい」
白々しいな自分。わざとらしいな自分。
正直言って、悪戯にしては少々度が過ぎているという自覚はあった。
それ相応に怒られるのも覚悟していた。
けれどもKさんは、意外にもそれほど怒ってなかったみたいで。
「もう、エッチ!」
と笑いながら、自分の頭をチョップしただけで許してくれたんだ、これが。
……今思うと、先生に言いつけられなくて本当によかった。
よいこのみんな、あぶないからくれぐれもまねしないでね。
そうこうしてるうちに日も暮れて。
Kさんの体力が回復した所で、この日の練習は終了することに。
別れ際、自分はKさんに尋ねた。
「また明日もやるよね?」
自分としては、明日も練習するよね? って意味の質問だった。
ところがKさんは何を勘違いしたのか顔を赤らめ、消え入りそうな声で言った。
「わきの下だけは勘弁してください……」
…………。
予想外の答えに呆気にとられ、ポカンとしてしまった自分。
それで質問の意味に気づいたのか、Kさんの顔がみるみる赤く染まっていく。
「あ、あ、練習ですよね? もちろんやります」
手をパタパタ振りながら、慌てた様子で取り繕うKさん。
その姿が面白かったので。
「もしかして、もっとくすぐられたいの?」
と、意地悪く追求してみた。
もはやKさんの顔は、熟れた完熟トマトみたいに真っ赤っ赤。
「知りません!」
と叫び、とても運動が苦手とは思えないようなスピードで、一気に公園を飛び出して行ったのだった。
ちゃんちゃん。
……一応その後についても軽く触れておく。
残念ながらみなさんが期待してたかもしれないエロい関係には発展せず……って、エロい話を期待してる人はそもそもこの話読んでないか。
エロくない体験談だもんね、この話。
それはいいとして。
この一件で自分とKさんの関係に亀裂が入ることはなく、残りの日も真面目に練習に励んだ。
とにかく励んだ。
……ホントだよ?
肩を組むたびにKさんの身体がピクピクしてた気もするけど、多分気のせいだろう。
そして、最後の練習もそろそろ終わりにしようか思った所で、唐突にKさんが言った。
「もうこちょこちょはしないんですか?」
ギクッとした。
ごめんなさいすいませんでした、と焦りながら平謝りに謝る自分。
冗談ですよ、とKさんは笑ってたが、やっぱりひそかに根に持ってたんだろうか。
今となっては神のみぞ知る話である。
そして体育祭当日。
自分とKさんは練習の成果を存分に発揮し、見事4チーム中2位という成績を収めたのだった。
ほんっっと素直に嬉しかったよ!!
ただ。
競技が終わった後に何気なくプログラムを眺めてて、初めて知った事実がある。
二人三脚の配点は、1位が2点、2位が1点、3位とビリが0点だった。
Kさんは、点が取れないと組全体に申し訳ない、と言っていた。
でも、ぶっちゃけこの配点なら自分達が1位でもビリでも大勢に影響はなかったんじゃ……?
ま、細かい話はどうでもいいか。
終わりよければすべてよし、ということで。
そんな感じの、どこにでもあるセピア色の思い出話でした。
めでたしめでたし。
−おしまい−
「最後まで読んでいただきありがとうございました。
なお、この物語はたぶんフィクションです。
実在する人物、団体とはおそらく関係ありません。
……………おそらく。」
出典:オリシ
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