総武線の不思議な女の子

ぜんぜん萌えない話です。不快に感じるかもしれません。
そういうの嫌いな方はスルーして下さい。



１５年くらい前、早朝バイト（ビルメンテナンス）終了後、朝９時ころJR千葉駅発の総武線（三鷹行きとか）で登校してました。
始発駅なのでほぼ必ず座れます。時間的にラッシュのピークは過ぎています。乗る車両（何両目とか）は特に決めてませんでした。

始発駅の次の駅以降はほぼ満席となります。ある日満席（立っている人もいる）の車内に乗り込んできた女の子。ブレザー制服着用の女子高生風。それ以下の年齢には見えなかったな。ルックスは普通でおとなしめ。髪も染めてなく、自然な黒髪。細かい部分は失念しましたが、まじめそうで好印象。

一言で言って、「普通の女子高生風」。

驚愕したのはその子のとった行動。停車して開いたドアから乗車。迷いのない動作で座る空きスペースなど全く無いのに、他の乗客のひざの上に座ってしまった！

「気分が悪くなって倒れこんだ」とかではない。本人は硬い表情で、膝の上で尻をぐりぐり動かしている。無言で（お尻で）下の人をどかそうとしているようなしぐさです。

「友達や知り合い相手にふざけている」のでもない。相手はスーツを着て、４つ折りにした新聞を読んでいた年配の紳士。当惑・驚いた様子です。そりゃそうでしょう。

相手の紳士は女の子を押し返すようにしてすぐに席を立ちました。その空いた席に収まる女の子。他の乗客も信じられないという表情で見ていました。
その間、女の子一切無言。

差別表現をするつもりではないですが、いわゆる養護学校の生徒のようにも見えません。身体が不自由なようにも見えません。
その普通（かわいい部類だと思う）な外見と、「無言で、体で他の乗客をどかす」行動の落差がとにかくすごかった。

その子と同じ行動を１年の間に十数回見ました。
膝の上に座るのではなく、ダイブするようにもたれかかり、一度に気味悪がった数人をどかしていたこともありました！

いつも稲毛駅あたりだったかな？乗車してきたのは。服装は毎回制服で、私服の時はなかったですね。
その後は総武線に毎日乗らなくなったこともあり、一度も見ていません。最後までその子の声は聞かずじまい。
「すみません」
でもなく、
「ごめんなさい」
でもない。
「どけよ！」
とかでもない。とにかく無言。



平成５年頃、千葉駅発（９時くらい）の総武線ユーザーだった方は知っているかもしれません。一度見たら忘れられない、そんな光景でした。
なぜ彼女がそんなことをしていたのか？いまだにわかりません。

出典：オリジナル
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