怖がりなねーちゃん

うちのねーちゃんは友達には結構可愛いらしくて人気がある。
俺から見ればどこがそんなにいいのかわからんが……。
ついこの間のこと夜の1時ごろだったかな．ベッドに入ってウトウトしかけた時，
部屋のドアがカチャッと音をたてて開いた。ん？と思ってると
「Tちゃん，起きてる？」「……ねーちゃん？」
「あ，起きてたんだ．良かった」そういうとねーちゃんは部屋に入ってきて
俺の顔を覗き込んだ。
「お願いがあるんだけど」「……何？」
「ちょっと下まで付いてきてくれないかな？」「…下？」
「トイレに行きたいんだけど…」「……ハァ？」
家は1階にしかトイレはなく，夜は親も俺達姉弟も2階に自室があるので
夜は1階は無人になる。
もともとねーちゃんは極度の怖がりで中学生ぐらいまで夜トイレに一人で行けず，
かといって親に言うわけにもいかず，よく俺はつき合わされていた。
高校入ってからはさすがにそんなことはなかったが，昨晩たまたまテレビ番組の
怪奇特集を見てしまった，と言うことらしいのだが．
「……ねーちゃんいくつ？」「…23」
「…カンベンしてよ……小学生じゃないんだから」「……ゴメン」
結局俺はトイレにつき合わされることになった。
「もうそんな番組見ないでよ」「……そうする」
結局寝入りばなを起こされたせいで俺はその後なかなか眠れず，
朝寝すごして授業に出られなかった。
ねーちゃんはしっかり自分だけ起きて仕事に行っていた。……起こせよ。
こんなねーちゃんが世間一般の女性と同じように きちんと結婚できるのか？
いままでに彼氏は何人かいたけど今はフリー。 ……心配だ。

出典：2ちゃん
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