もう一度考えて欲しい。

巷では裁判結果が話題になってる今、叩かれる事を覚悟で書く。

コメントを見てると、「死ね」を意味する言葉をよく見かける。


現実社会では人が何人も死んでいても、
実際に死を以って償わずに澄む事もあるというのに、
ここでは簡単に、死を宣告する人がいる。

人の命を奪っておいて、
のうのうと生きながらえる人間がいていいなんて思わない。
でも、それでも、
本当に命を以って償わなければならないかと
先人達は悩んできたし、現代社会でも一つの答えが出ない。
それほどまでに命の持つ意味や価値は重いからだと思う。


９年前に妻子を殺された彼は、判決後、こう言ったらしい。
どうすれば、死刑のような残虐な判決を
　下さなくてもいい社会ができるのか・・・と。
判決前には、こんな内容も口にした。
死刑を求めたのが正しい事なのか、葛藤は常にある。

９年もの歳月は
憎悪だけで元少年に死刑を求め続けるには長すぎ、
そして、彼はあまりにも真面目で、
真剣に死と向き合いすぎたのかもしれない。


こんな事実も踏まえて、もう一度考えて欲しい。
５年、１０年経った後でも消えない感情なのか・・・と。
それほどまでに変え難く、耐え難い気持ちなのか・・・と。
誰かを責め立てる前に、もう一度考えて欲しい。

出典：澄んだ心と
リンク：共に。