***の墓

2008/04/26 11:44 登録: えっちな名無しさん

63 :おさかなくわえた名無しさん:2008/04/25(金) 23:35:14 ID:/pUIh/HI

今回は、ヒグマ話を一つ書き込んでみようと思います。
文章が下手なのは勘弁してください。

もう結構昔の話になりますが、
離農した田んぼを借りてそこを拠点にし、
河川の修復工事をおこうなうという仕事をしたことがありました。
川があって、田んぼがあって、そこから広い道路に出るために、
重機やダンプを通したり、
倉庫や仮事務所を設置するために結構な面積が必要なのです。
彼(同居人)は使用許可を取った土地の下見と、とりあえずの足場
(この場合は、人間が歩くためのスペースです)を
確保するために、アルバイトのおばちゃん
(当時60歳くらい、測量の細かい手伝いをしていた)と二人で、
アシだのすすきだのといった背の高い草をかき分けて川まで行って
ある程度仕事の目星をつけて引き返す途中、
川の畔を歩いて冷えたのか、おばちゃんが急速に便意を催してしまいました。

彼はもちろんあわてましたが、
仮設トイレさえない状態でしかも人気のない山の中。
度胸を決めたおばちゃんは、
「絶対こっちに来るな、ニオイのしないところまで離れていろ」
といいはなって
アシだかススキだかの背の高い草原の中にしゃがみ込みました。
参ったなーとは思ったものの、どうせ近くに公衆トイレもないし、
二人を待っている若い人たちのいる道路からは見えなさそうだったので、
次の日からの段取りなど考えながらぼーっと立って待っていたところ、
なにやらがさごそと音がしてきたそうです。



64 :おさかなくわえた名無しさん:2008/04/25(金) 23:39:24 ID:/pUIh/HI
後で何回も遭遇することになって初めてわかったのですが、
そこは道路の向かい側の山を縄張りにしているヒグマの
水飲み場への通勤ルートだったのです。
ヒグマはいつも通りに川からあがってきたのに、
いつもと変わった気配があったので、とまどったのでしょうか。
おばちゃんの結構後ろに立ってこちら側をうかがっている様子です。
道路で二人を待っていた若い人たちが気づいて騒ぎ始めました。
「かあさん!熊だッ!!!」
おばちゃんは、あわててズボンを引っ張り上げて走ってきました。
おしりを拭く暇すらなかったので中腰です。
その間援護射撃代わりに若い人たちが
大きな声を出したり爆竹を鳴らしたりして、
熊はびっくりして来た方向へ戻っていきました。
ちなみに同居人は、動くの禁止距離に入っていたため、
脂汗を流しながら息を潜めていたそうです。
熊がいなくなって、ズボンをきちんとはき終えたおばちゃんが、
道路にあがるのを待って彼もあがってきましたが、
おばちゃんの顔が見られなかったそうです。
しかもそのときにとてもあわてていたおばちゃんは、
細かいものを測ったりするのに便利な
折りたたみ式の定規を落としてきてしまいました。
ウ○チの上に刺さったわけでもないと思うのに、
おばちゃんはしばらくの間『ノグソの墓』
と呼ばれ続けて、人ごとながら気の毒でした。
(私は、熊はみんなの声に驚いたのではなく、
おばちゃんがいつも軽4に乗せると窓を開けずにはいられないというほど
強烈なニオイのする湿布を貼っていたせいではないかと思う)

おもしろくかけなくてすみません。


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