レディコミ読者って…

２０代後半の独身♀です。去年まで某中堅出版社でバイトしてました。
配属先は隔週で出してるレディースコミック（レディコミ）の編集部。
中身はエロ系、それも結構ハードなやつでした。

私自身どっちかといえばブサ＆喪女で、
色気のある話もしばらくご無沙汰でしたから、色々と勉強になりましたね。
といっても漫画家さんや作家さんと接するのは正社員の編集だけ。
バイトは雑用と、あとは読者反響とか懸賞の整理が主な仕事でしたが。

うちの雑誌、社内での扱いは悪いけど部数はかなり出てて、
毎週お便りが何百通と来るんです。
最近はほとんどが手紙じゃなくメールで、中身は懸賞応募も多いけど
作品への感想とか注文とか（たまに抗議も）、体験談投稿もあります。
それに目を通し、分類してまとめて担当者に渡すのが私の仕事でした。

エロ系のレディコミにも色々あって、うちの雑誌は読者の年齢層が高め。
お便りを見る限り、読者は２０〜４０代の既婚者が中心でしたね。
専業か兼業かはともかく、ほとんど主婦だったと思います。
たま〜に（１００人に１人くらい）男性読者からの投稿もありましたけど。

そんなわけで、掲載する漫画の主人公も主婦がほとんど。
それも不倫を扱うストーリーが人気でしたね。
学校の先生、御用聞きの店員、浮浪者、近所の高校生、宅配の配達員
…主婦って頭の中で、色んな相手との不倫を夢想してるんですよねぇ。
まあ夢想するのは勝手ですけどね。

「不倫なんてケシカラン」という勘違い抗議もあるかなと思ったけど、
実際はほとんどありませんでしたね。レディコミだし当たり前か。
その代わり、お便りを読んで色々と学ぶことはありました。

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まず、女性の「強姦願望」について。
よく「女は本心じゃレイプを望んでいて、レイプを自慰のネタにしてる」
…なんて言いますよね。それまで私、強姦願望なんて「男の妄想」と思ってました。
誰がレイプされたいなんて思うかよ…ってね。

ところがお便りを読むうち、そう単純でもないなと分かったんです。

もちろん、女性が「レイプされたい」なんて思ってないのは事実ですよ。
まったく受け入れる準備ができていない時、生理的に受け付けない
…つまりシタいと思わない相手に無理やりされるのは、苦痛以外の何物でもない。
心に深い傷を負うし、思い出して興奮するどころか辛いだけです。

ですが同時に、思い出して興奮するレイプってのもあるんですよね。
つまり心のどこかで「ヤリたい」「シテもいいな」と思ってる相手なら、
もちろん立場上するわけにはいかないし、襲われたら抵抗しますけど、
最終的には受け入れてしまうみたい。それを期待することもあるようです。
それで本当のレイプと言えるか…ってのはありますけどね。

この場合、レイプは「してはいけない相手とする」言い訳で、
むしろ興奮を高めるスパイスになってるんですよね。

だからなのか、女性が読者のエロ系レディコミでもレイプはよく出てきます。
「抱かれてはいけない人に抱かれる」のはやっぱり興奮材料の一つですが、
それを漫画に描く時、正当化の手段としてレイプが使われるわけ。
そう考えれば「実は抱かれたい人からのレイプ」をオナニーのオカズにする
女性って、思いのほか多いのかもしれません。

それを聞きかじった頭の悪い男が「女にはレイプ願望がある」とか
都合よく解釈するんでしょう。まあ、どっちもどっちですけどね。

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もう一つ学んだこと。レディコミに乗ってる話はほぼ全部「読み切り」ですが、
扉のページによく「○○市の主婦××さん（３５歳）の体験を作品化したものです」
なんて書いてありますよね。

私、最初は「嘘っぱち。そんな都合良い体験あるかよ」と思ってました。
どうせ漫画家か作家の創作ばかりだろう…ってね。
ところが実際、投稿を基にした作品って思ったより多いんですよ。

編集部に来るお便りのうち、体験投稿は数通から十数通ってところでしょうか。
それ以外にも作品への感想や注文の中に、投稿者の体験や願望が書いてある
やつが結構あるんです。
そういうのをチェックしてまとめるのも私の仕事でした。
体験談や願望の中で使えそうなやつを選別して、編集長に渡すだけですけどね。

もちろん投稿者は素人さんだし、体験談もほとんどは荒唐無稽というか、
そのままじゃとても使えない内容なんですけど、
中には（１０通に１通くらい？）工夫次第で何とかなるやつもあります。
そういうのは編集長か副編集長が作家さんや漫画家さんと相談して
何とか漫画に仕上げるわけです。

もちろん「願望」を「実話」に直したり、登場人物を入れ替えたり、
落ちを勝手に変えたり、ムチャクチャ手直ししますよ。
複数の話の使えそうな所だけ集めて１本の作品にするなんて茶飯事です。

漫画家や作家にしても、一からストーリーを考えるよか
投稿を手直しして漫画にする方が楽ですからね。
ちなみに体験が漫画に取り上げられても、うちの社の場合、
投稿者に著作権料は入りませんでした。これも酷い話ですけどね。

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一番ショックだったのは、主婦の性的志向の中身ですね。
不倫願望が強くて相手も多種多様…というのは上に書いた通りですが、
中身の「変態度」はちょっと信じられないくらい。

義父（舅）とか義兄・義弟なんて甘い甘い。質量ともすごいのが「息子」です。

私も信じられませんでしたよ。
お腹を痛めて産んだわが子に欲情するなよ…とは思いますが、
実際のところ、思春期の息子を性の対象にする女性からのお便りって、
ものすごくたくさんあったんですよね。
たまに掲載する母子作品への反響もあるけど、体験談や願望がほとんどです。

その手の母親は３０代〜４０代。息子は中高生が多いけど、
小学校高学年とか、中には幼児に欲情するなんて病的な母親もいましたね。
さすがに「実践した」って体験談はほとんどありませんでしたが、
「息子の精液が染み込んだティッシュで毎日オナニーしてる」とか
「息子に着替えを覗かれると興奮する」とか願望を書き連ねて
…頭大丈夫？って感じですね。

実際にハメてる親子なんて、そうそういないんでしょうけど
手や口で慰めたり、２人で興奮しながら入浴する親子は結構いるみたいです。

私なんか嫌悪感しか覚えないんだけど、読者はそうでもないのかな。
母子作品を載せたら、もちろん「不愉快」という抗議も来るけど、
「共感した」って声が圧倒的なんですよね。

編集部にも母子ものには違和感があって、３〜４号に１本しか載せないんだけど、
その号は売り上げが良いんですよね。ちなみに、私がいた時期の売り上げ記録は、
そっち系の作品だけを集めた「いけない愛〜近親相姦特集」でした。
記録が出たんで私も金一封を頂いたんですが、
社の上の方からクレームが来て、第２回特集は無期限延期になりました。


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ついでに言うと、母子とは別に少年趣味の主婦ってのも多いんです。
男でいうロリ趣味の女版なのか、小学生とか中学生に欲情するわけ。

大人の半分しかないペニスに興奮しても仕方ないだろって気もするけど、
お便りを見ると「皮に包まれた無毛のオチンチンがたまらない」とか
「私の手で初めての射精を体験させてあげたい」とか…。
これって幼女好きの男と共通する感覚なんですかね。

母子ものと違うのは、お便りで読む範囲でですけど、
「願望」だけじゃなく「実践」してる人が多いことかな。
どこまで本当か分かりませんけど。どう見ても法令違反も多いし。

これ以外にもＳＭとかスカトロとか獣姦とか…まあこの辺は男と同じかな。
どっちにせよ、何だか病んでるなぁというのが実感です。

男も女もエロは似たようなものかもしれないけど…何だかなぁって感じでした。

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