四川大地震・日本緊急援助隊ルポ
2008/05/19 01:36 登録: えっちな名無しさん
「いちるの望み」に賭ける 四川大地震・日本緊急援助隊ルポ
2008.5.18 23:35
四川省北川県曲山鎮の中学校で、遺体を発見し収容する中国の救援隊(迷彩服)と日本の国際緊急援助隊ら=18日午後(共同) 【綿陽市北川県(中国四川省)=野口東秀】「兄が1階に…」。中国・四川大地震から7日目の18日、中学校の倒壊現場で捜索にあたった日本の国際緊急援助隊を、1人の少女が涙をぬぐいながら見守った。余震が頻発する中で、5階建てのうち1、2階部分がつぶれ、いつ全壊するか分からない状況での過酷な作業。だが、見つかるのは遺体ばかり。生命探査装置など先端の装備を生かせない日本隊だが、いちるの望みに全力を傾けた。
「逃げろ、危ない!」
日本隊がこの日割り当てられた、曲山鎮の北川(ほくせん)第1中学校の倒壊現場。地鳴りのような音とともに、崩れかけた校舎が揺れた。大小の余震が1時間に「20〜50回」の頻度で続く。下敷きになった生徒らの正確な人数も分からない状況で、捜索は困難を極めた。
「上半身だけ…」
作業を続ける隊員が声を漏らした。腐敗臭が漂う。生徒が相次いで搬出されたが、見守る人たちから歓声はあがらない。生存者はなく、遺体ばかりだからだ。
別の学校にいて無事だった中学2年の少女、蒋程程(しょう。ていてい)さん(15)は、涙をぬぐいながら作業を見つめた。兄の高校2年生、程金平(てい・きんぺい)さん(18)がつぶれた1階にいたはずだという。
「1、2階の生徒や先生の大半は逃げだせなかった」。涙は止まらない。
校舎は鉄筋コンクリート造りだが、がれきの中に鉄骨はなく、柱に直径1センチほどの鉄筋が何本か入っているだけだ。
この学校での捜索活動は、中国側がすでに17日まで3日間続け、「余震があって危険」との理由で打ち切っていたという。
高校2年の息子が生き埋めになったという農業の男性、陳年懐(ちん・ねんかい)さん(41)は「(中国側は捜索を)なぜ中止したのか。非常に不満だ。来てくれた日本隊に心から感謝したい」と号泣した。
日本隊はこの日夜までに、生徒の男女13人の遺体を搬出。生存者の発見には至らなかったが、市内の病院倒壊現場で3人が救出されたという情報が入り、隊員のうち数人が生命探査装置を使った調査のため向かった。19日は中学での捜索をやめ、3日ほど前まで「助けて」という声が聞こえていたという市内の建物などを調査する予定だ。
「1人でも多くの生存者を救出したい」(救助隊員)と意気込んで中国入りした日本隊だが、時間の経過とともに状況は厳しくなる。だが、隊員の1人はこう話した。
「いちるの望みはある。1人だけでも助けたい」
出典:本当に一人だけでも助かるといいんだが・・・
リンク:がんばれ日本隊!

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