面接遅刻

2008/06/27 15:53 登録: えっちな名無しさん

俺「くそっ、電車遅れやがって…!急がないと面接始まっちまう…!」

じいさん「ぜえ・・・ぜえ・・・」

俺「なんだあのじいさん…大丈夫か…?…って他人の心配してる暇はねぇ、急がないと…!」

じいさん「ぜえええ・・・ぜえ・・・・えええ・・」

俺「…畜生っ!おい、じいさん、大丈夫か?ほら、背中に乗りな」

じいさん「ああ・・・親切に有難う若者よ・・・」

俺「いいってことよ…」

俺「ここでいいのか?それじゃあな、じいさん。」

じいさん「ありがとう若者よ…しかし御主のその格好、もしかして就職活動だったのではないかな?」

俺「ああ…まぁ気にするな。それじゃ達者でな」



俺「すみません、遅れました!」

人事1「何やってたのかね君!遅れてくるとはやる気がないのか!?」

人事2「これから社会人になろうという者が遅刻とは…飽きれたものだ」

俺「…言葉もありません」

人事1「社会人に最も大事なのは何かわかるかね?信頼だ。それを遅刻という形で裏切った君に面接を受ける資格はない。わかったなら帰りたまえ」

じいさん「信頼か・・・ならばこの青年は私が保証しよう。彼は信頼できる。」

人事2「あ、あなたは!」

俺「あ、さっきのじいさんじゃねぇか。なんでここに・・」

人事1「じいさんなどと!この方はわが社の名誉会長だぞ!」

俺「!」

じいさん「わしは最近の若者というものを見誤っていたようじゃのう…それを気付かせてくれた君に礼を言いたい。」


こうして俺は面接を受けさせてもらえた。

そして落ちた。

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