なれそめ

2008/07/15 14:36 登録: えっちな名無しさん

921 :名無しさん@ピンキー :2008/05/10(土) 23:26:18
かなり年下女房話があったようなので、俺も書いてみます。

 大学進学で都内に出たのだけど、下宿先を親が決めてた。そこは、遠い親戚。
 母親の妹夫婦の旦那さんの妹さんの従姉妹の実家。親戚というのか、それは?
というくらいなんだが、まあオフクロとそこの叔母さん(便宜上、そう呼んでた)
が昔なじみという奴で、俺が大学に入れたらよろしくということになってた。

 その家にいたが、後に嫁になる「浅子(偽名よ)」。当時9歳。
 俺はロリコンじゃない。別にその小娘見て、ハァハァなんてしなかったよ。
 ほんとだよ。信じて。お願い。

 浅子は一人っ子で、結構顔見知りする子で。一年くらいは、俺の顔を見ると
叔母さんのところ(浅子にとっては母親だね)に逃げていってた。でも、宿題
見てあげたり、たまに買い物一緒にいってあげたりしてるうちになついてね。
 大学3年になる頃には、おにいちゃん、おにいちゃんとなかなか可愛かった。
 浅子が中学入学のときに、大学4年だったかな。まあ、それまで小学生だっ
たのが、いきなり女になりはじめて、ちょっと驚いたな。年ごろの娘を持つ、
お父さんの心境。あっちの両親は「毛が生えて、乳が膨らんでも、中身はガキ
だから! わはは!」という豪快な人たちだったが、俺の方は扱いに困ったよ。
 浅子の方も中学入って、少し距離を置いたかな。まあ、当然なんだろ。
 おにいちゃんは悲しかったが。
(続く)


922 :名無しさん@ピンキー :2008/05/10(土) 23:26:50
>>921続き
 それでまあ、卒業と同時に下宿を出ることになったんだが、浅子が泣いてな
あ。いやあ、なんでそんなに泣くの? ってくらい泣いて。後の浅子曰く、あ
の時、初めて好きだってことに気がついたの……なんて、可愛いこと言ったん
だが。まあ、こっちが困るくらい、泣いて、泣いて。まあ、こっちも、かなり
ぐっときてしまったんだが。
 それから浅子の方から手紙が来て、携帯でメールができるようになると、そ
んなのでメールが来るようになって。そのうち飽きるだろうと思ってたら、意
外にそんなこともなくて。まあ、大半が悩み相談みたいな内容だったから、誠
実に対応したつもりなんだが。

 そんな感じで3年ほど経ったら、部署が移動になってね。下宿先に近い営業
所に移ることになってさ。アパートでも借りようと思ってたんだけど、挨拶に
行ったら、叔父さんが水臭いことを言うなこの野郎、ってことでまた下宿とい
うことになった。

(続く)


923 :名無しさん@ピンキー :2008/05/10(土) 23:27:19
>>922続き
 気付けば、浅子は高校2年生。それまで何度か写真見たりしてたんだが、い
やあ……女になってて驚いた。夕食なんかも叔母さんの手伝いしたりさ、叔父
さんの晩酌のつまみなんか作ってさ、俺が叔父さんと飲んでると、「もう、こ
れが最後の1本だからね」なんて言いながらビール持ってきたりさ。なんてい
うのか、いい心持ちでさ。このまま家族になりたいな、なんて意識を始めたの
は、この頃だったろう。
 浅子の方も大学受験をするつもりなようで、まあ自然と俺が家庭教師役って
ことになって。叔父さんの方は、無理に大学行かなくても、と思っていたよう
だけどね。正直、あーんまり出来る子ではなかったし。でもまあ、なんとか、
「ちょっとお前にはレベル高くないか?」という大学に浅子は引っ掛かり、
大学生に。俺の方は、あと2年くらいで、部署移動の話が出ていた。

 そうなると、今度はこっちが焦りだしてさ。浅子は大学行く→男がいっぱい
いる→浅子、恋人が出来る→えええ!? やだ、そんなの、という実に勝手な
妄想が膨らんでな。とはいえ、下宿先のお嬢さんだし、別に恋人でもないし、
こいつあ、困ったなんてことを悶々と考える日々が続いてさ。
 で、そんな日々が続いてたんだが、いつだったかなあ? 「部署移動になる
かも」みたいな話を浅子に何かでしたんだよ。それを聞いた浅子が、呆然とし
た顔してて、なんか怒ってるような、泣いてるような顔して、んで、涙流しは
じめて。
 まあ、それで「行っちゃダメ!」と、また泣かれてなあ。
 そういう分けにはいかんのだけど、まあ、浅子とは別れたくないよとか、そ
んなことを行った、はず。すごくうろ覚え。
(次で最後だと思う)


924 :名無しさん@ピンキー :2008/05/10(土) 23:27:44
>>923続き
 それで恋人同士みたいな感じになったんだが、まーだ後ろめたくてなあ。
 しかも、俺、隠し事苦手だから、ある日、叔父さん、叔母さんに正直に話した
んだよ。叱られるかなあ……と思ったら、叱られた。叔母さんに。「遅い!」っ
て。男しては、ちょっと嬉しい話ではあるんだが、叔母さんは、結構俺のことを
買ってくれてたらしい。叔父さんも喜んでくれて。

 それからまあ、嫁が大学出て、すぐに結婚して。でも、それから2年ごとに
あちこち転勤モードに入ったもんだから、嫁を実家に残して単身したりとか
あって、気付いたら10年経ってたね。今は、浅子も二児の母だが。

 奇妙な縁というほどでもないけど、いい出会いだったと思いますよ。
 今でも、叔父さん、叔母さんに挨拶する日のこと夢で思い出して、冷や汗か
いたりしてるけどさ。

 ……ごめん、すげー長いのに面白くない。


出典:なれそめ
リンク:http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/couple/1096376511/l50

(・∀・): 181 | (・A・): 50

TOP