担任が母さんになった

「間違えた」という投稿を読んで書き込むことにしました
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　15年前の小学5年のある日、放課後に担任の女性教諭を間違えて「母さん」と呼んでしまった。
　周囲にいた同級生から冷やかされて俺は恥かしそうに小さい声で「間違えた…」と言うと担任は「間違えてないよ。学校にいる間は私が母さんなんだから。T君(俺)、どうしたの？」と言いながら俺の方を見た。
　俺は恥かしかった上に?間違えた?という思いもあって顔が赤くなっていたらしく、担任が「顔が赤くなってる。熱が出たのかな？保健室に行こうね」と言って俺を保健室に連れて行った。

　担任は当時、30歳ぐらいで俺が小学5年のときに担任になったが、俺は小学4年の時に母親が病気で亡くなっていたので前の担任から「母親が亡くなって落ち込んだ時期がある」と聞いていたらしく、俺が夕方まで学校に残っていると心配をして声を掛けてくれたりした。(普段は親戚のおばさんが家に来て夕食を作ってくれたりしていたが、おばさんが用事でいない時は学校で過ごしたりしていた)

　保健室に行くと養護教諭がいなくて「T君、ちょっと待っててね。職員室に行ってみる」と言って保健室から出ようとした時、俺が「あの…熱…出てない」と言うと担任は「エ…そうなの？」と言いながら俺の額を触り、「顔が赤かったのは恥かしかったのかな…」と言った。
　俺は担任と2人でいる間に謝ろうと思って「先生…『母さん』って…間違えてゴメン」と言うと担任は「大丈夫よ。さっきも言ったでしょ。学校にいる間は私がお母さんだよ」と言うと俺は「私がお母さん」と聞いた時に緊張の糸が切れたような感じがあって泣いてしまい、俺が泣き始めると担任は少しビックリしたようだったが「寂しいんだよね」と言って俺を抱きしめて「落ち着くまで一緒にいてあげる」と言って俺の頭をなでた。(俺の顔はちょうど担任の胸に触れた状態だった)
　俺が泣き止む前、養護教諭が保健室に来て「ア…」と言い、俺は担任から離れようとすると担任は「T君、離れなくていいよ」と言って「U先生(養護教諭)…T君が…」と事情を話し、養護教諭は「そうなんだ…職員室に行っているから落ち着いたら教えて」と言って保健室から出ていった。
　担任は俺を抱きしめている間、小さい声で「T君…寂しくなったら言ってね…」と言い、少しして俺は泣き止むと担任の顔の方を向いて「先生…ゴメン」と言うと「落ち着いたかな…大丈夫？」と言い、「ウン…」と言うと「そろそろ帰る時間だよ」と言って保健室から出て職員室にいる養護教諭のところへ行って少し話をして帰ることになった。

　その後、俺は小学校を卒業するまで月に2回か3回の割合で担任と一緒に保健室で過ごすようになり、この時に俺は担任を「母さん…」と呼んで甘えるように抱きついて担任は俺の頭をなでたりしてくれ、小学校を卒業した後は月に1回か2回の割合で担任が住んでいるアパートへ行って甘えたりした。

　俺が中学2年になった時、母親の3回忌から月日が流れて落ち着いて俺が受験生になる前に担任は俺の父親と結婚をして本当に俺の母さんになった。

出典：担任は
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