梨香と真

2008/10/07 00:13 登録: えっちな名無しさん

「おにいさん、次のお店行こうよ、次」
「い、いや、もう勘弁してよ。梨香ちゃん……」
鼻息も荒く迫る梨香に、真はげっそりとした顔で答える。
今週のほとんどを真は残業に追われ、心身ともに疲れきっていた。
梨香に腕を組まれ、やわらかい胸が当たっているのにもかかわらず、嬉しいと思う余裕もない。
(それに、今週は優良さんと一回もHしてないんだよなー)
優良の体調の問題だったり、仕事に疲れた真がすぐ寝てしまったりと
すれ違いが続いて、なかなかその時間をつくれなかったのだ。

しかも、優良は今日から二日間、友人たちと旅行に出ている。
これは一ヶ月近く前から決まっていて、真も知っていることだった。
優良はいくつか料理をつくってラップをかけ、冷蔵庫にしまっている。
一食か二食をてきとうに済ませればいい算段になっていた。

(一晩寝て、起きたら優良さんがいたら最高なのに……)
現実は、その妹と居酒屋を梯子して延々同じことを愚痴られるという有様である。
愚痴の内容はよくあることで、梨香の恋人である山田の浮気だった。
今週のはじめに発覚したことで、既に梨香は真にも優良にも愚痴っていたことだ。
二人とも、慣れてしまっていた。
時間が過ぎれば梨香の怒りもおさまり、山田も謝り、元の鞘に収まるだろうと思っていたのだ。
「梨香ちゃん、もう三軒目だよ。いくら明日が休みだからって、そろそろ終わりにしないと」
「じゃあ、おにいさんのマンションに行きましょう」
まあ、それならいいかと真は思った。
自分が寝てしまっても、梨香が酔いつぶれてもなんとかなるだろうと思えたからだ。

梨香が目を覚ましたのは、真のマンションのリビングでだった。
「うわ、酒くさ……」
少し頭が痛い。すぐそばのテーブルに水が入ったコップがあったので一息で飲み干した。
それから、少しずつ思い出す。
マンションについた。酒を飲みながら愚痴った。そのあたりで意識が……
電気はつけっぱなしで、缶ビールの空き缶と食い散らかしたらしいつまみがが散乱している。
時間は午前三時過ぎ。
真は、ネクタイをゆるめて床に大の字になっている。
自分がソファに寝ていたあたり、もしかしたら気を遣ってくれたのかもしれない。
「……」
自分を見下ろす。ブラウスのボタンがほとんど外れ、スカートもずり落ちかけている。
下着の中に指を挿れてみた。
「やってはないのか……」
真を見ても、ズボンはしっかりはいている。
「……おにいさん?」
真に歩みより、頬をつついてみる。起きる気配はない。
「明かりがついているのによく眠れるわね」
それだけ疲れていたということなのだろう。

ふと、梨香は真の股間に目をやった。
今週はじめに山田と喧嘩をしたことは前述のとおりだ。
そして、今週はまだ一度もセックスをしていない。
いつものセフレたちとはタイミングが悪くて会えなかった。
「おにいさんのアレって、けっこう私好みの形してたよね、確か」
好奇心がむくむくと首をもたげる。梨香は真のズボンに手をかけ、
おもいきってベルトを外した。真は起きない。脱がす。起きない。
トランクスの上からさわってみた。
「あんまり大きくないかな」
山田のものより少し小さいかもしれない。
まあ形よ形、とトランクスも下ろしてそれを取りだした。
けっこういい感じじゃないかな、というのが感想である。
「…………」
独特の臭気が、梨香の鼻をつく。
「少し遊ぶくらいだったら問題ないよね」

しばらくの間、指先でくにくにと弄んでいたが、
刺激を受けてぴくぴく動いているのを見ていると、だんだん指の動きがリズミカルになってきた。
「ふふ、もっと大きくしてあげるからね」
体勢を変え、右手は竿を、左手は玉に添える。
情熱的な目で見つめ、ゆっくりと、揉みほぐしはじめた。
さすがに一週間もしていなかっただけあって、反応は凄まじい。
梨香の手の中で、真のそれは瞬く間に屹立する。皮がめくれ、亀頭が露わになった。
「わ、思ったより大きくなった」
嬉しい誤算だった。これは、山田のよりも大きいかもしれない。
膨張率というのは案外馬鹿にならない。そして
「そうそう、この形」
カリ首が太い。梨香は玉をいじる手はそのままに、顔を近づけ、唇を舌で軽くしめらせる。
先端に軽いキスをして、それから亀頭をくわえこんだ。
「んっ……んっ……」
真は起きない。何か寝言を言っているようだ。
梨香の舌は尿道口をつつき、カリをキャンデーでもしゃぶるように
ちゅ、ちゅぱ、と舐めまわし、涎を流す。
唾液は幾筋も竿をつたって、しごく手からはにちゃにちゃという音が聞こえはじめた。
そのときには梨香の左手は玉から離れ、自身の股間に伸びている。
器用に下着を取り去った。真のそれの臭いと味で、梨香のあそこは軽く湿り気を帯びている。
しばらくの間、じゅぶじゅぶという卑猥な音が、真の股間と梨香の股間からそれぞれ響いた。
真の一物はまだ射精にこそ至っていないが、カウパー線は梨香の舌に苦い味を充分に残し、
また梨香の指は自身の愛液で濡れそぼっている。
「寝ているんだし、いいよね、おにいさん」
真は起きない。
真のあれは充分に硬くなり、自分のあそこもしっかり濡れた。
梨香は真の上にまたがり、ゆっくり腰を落とす。
じゅぬり、じゅぬり、と真の剛直を梨香のあそこは呑み込んでいく。

「やだ、すごい気持ちいい」
梨香は官能の溜息を漏らした。自分好みの形をしていると思ったが、
いざ挿れてみるとこんなにいいなんて。
「んぁ、ふぁぁ」
快感を維持するため、また、すぐに射精させてしまわないため、
梨香はゆっくりと出し入れを開始する。
「いいよぉ、おにいさんの、すごくいいよぉ」
もっと早く襲っておけばよかった、などとすら思う。
ともすれば早くなってしまいがちな腰の動きを、懸命に抑え、
膣を擦られる快感を味わうことに集中する。真のものの形が
くっきりとわかってしまうほどだ。

そのときだった。
パチッという乾いた音と同時に、明かりが消えた。
「……停電?」
一瞬動きを止めたが、まあいいか、と思った梨香は再び上下の動きに没頭する。


そのとき、ようやく真は目を覚ました。
股間が熱い。暗闇の中、女性が自分に跨っているのがぼんやりとわかる。
「優良さん……?」
寝ぼけていた。暗闇が拍車をかける。
いくら寝ぼけていても、さすがに明かりの下では優良と梨香を見間違えることはなかっただろう。
寝ぼけている真の脳内からは、優良が旅行に出たことなどすっかり消え去っていた。
優良だと思いこんでいるため、行動も大胆なものになる。
「優良さ〜ん」
梨香の尻を両手でつかみ、この一週間溜まっていたぶんを叩きつけるかのように勢いよく突きあげる。
「ふぁっ……あんっ」
突然、膣内を勢いよく蹂躙され、梨香の口から矯正が漏れた。
体勢を保ってられなくなり、真の上に倒れこむと、
尻にまわされていた手が胸を揉みしだく。
更に、真は首を伸ばしてキスまでしてきた。舌を挿れてくる濃厚なディープキスだ。

梨香の歯を、歯肉を存分に舐めまわし、梨香もお返しとばかりに舌を絡める。
「んんっ……んふっ」
じゅるじゅると唾液を交換し、口から零れたものが胸元に伝う。
もったいないとばかりに真は胸元に口を寄せ、舌の動きをずらしていき、
乳房から乳首へ。更に乳首を強く吸った。
「あっ、それ、いい。もっと……」
それ以上は言葉にならない。硬く尖った乳首を、真は執拗にしゃぶり、
軽く噛み、乳輪にまで舌を這わせる。
もうひとつの乳房は空いた手でこねくりまわす。
梨香の胸は、優良ほどではないもののほどよい大きさで、ぐにぐにと形を変える。
その間も、腰の動きは止まらない。ずんずんと突き上げ、
梨香は何度もいきそうになっていた。そして、
「優良さん、俺、もう……」
「きてっ……いくっ、いくからっ」
相手が優良だと思っているため、膣出しにも躊躇はない。
「あ、あああああっ……」
どくん、どくんと、子宮口に熱液が噴射される。勢いといい、量といい尋常ではない。
梨香の身体は絶頂の喜悦に耐えかねて、小刻みに何度もはねた。


「優良さん……」
真が梨香の頭に手をまわす。ふと、手が止まった。
優良の髪にしては、ずいぶんと短い。
そこで、電気がついた。停電が回復したのだ。
「ゆ……?」
「え、えへへ……」
目の前には焦りの色を帯びながら、かわいらしく舌を出した梨香の顔がある。
「き、気持ちよかったですよ、おにいさん」
「…………」
驚愕のあまり真は答えられず、おそるおそる股間に目をやる。
一発では出し足りないというかのように、真のそれはいまなお剛直を保っていた。
梨香のあそこに深く刺さったままであり、逆流した精液がじわりと竿を伝ってくる。

「ごめん、本当にごめん!」
ソファから降りてフローリングの床に真は土下座していた。全裸で。
さすがに剛直は若干萎えている。
梨香は半分困ったような、半分おもしろそうな顔で真を見ている。
あたしからやったんだから気にしなくていいのに、と思うが、
寝ぼけていた真がそう思うのは無理な話だ。
それでなくとも、優良以外の女性と、それもよりにもよって優良の妹と
やってしまったのだ。
妄想でなら実に多くの女性を(それこそ梨香も)犯してきたが、
それは妄想だったからできたのである。

まあいいじゃないですか、あたしも気持ちよかったし。
姉貴には黙ってお互い墓まで持っていきましょう。
と軽く流してもよいのだが。
でもなあ、と梨香は思う。
まだまだ足りない。
真だって溜まっていたのだろうが、梨香だって実に一週間ぶりのセックスだったのだ。
それに、一つだけ気にくわないことがある。
真は、自分を優良だと思って抱いていたのだ。
「許してあげないこともないですよ、おにいさん」
酒のせいにはもうできないなあ、と背徳感が梨香を包む。
「一つ、条件があります」
真は顔をあげ、おもわず梨香の胸や股間に目がいって、慌ててそらした。
「もう一度……しましょう。それで、全部なかったことにします」
真は胡乱げな顔をした。よくわかっていないのだろう。
「おにいさん、まだ溜まってるでしょ? あたしもそうなんです。
だから、お互いすっきりしちゃいましょう」
「い、いやだって言ったら……?」
「会社のひとたちに不倫体験告白会、とか……名前は出さないけど、
ああいうのって、なぜだか相手を当てられちゃうんですよね」
真は愕然とした。だが、股間の一物はこれから行うことへの背徳感や期待感で、
さきほどまでの大きさと硬さを取り戻しつつある。
          ...
「さあ、おにいさん。あたしとやりましょう」


出典:なし
リンク:なし

(・∀・): 46 | (・A・): 20

TOP