もしも虐められてる女子を助けて自分も標的にされたらどうする?
2008/10/07 05:16 登録: えっちな名無しさん
1 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 02:57:59.10 ID:QiPNMdLb0
男「おはよう」
友1「うす」
友2「なぁ、昨日のニュースジャパン見た?」
男「え?見てない、なんで?」
友3「いや、今話題にしてたんだけど、友7がインタビューされたやつ」
男「あー、交通事故の瞬間をたまたまムービーで撮影してたってやつ?」
友2「昨日やってたよ」
友1「あいつ散々自慢してたもんな、『俺の映像がテレビに流れるぜ!』って」
友3「ニュースも、早速PSPに落としてみんなに見せて回ってたぜ」
男「わざわざPSPにって・・・、で、みんな見たの?」
友2「俺昨日リアルタイムで見てたけど、すごく興奮してインタビューされてた」
友1「俺さっきPSPで見させられた、別にーって感じだけど」
友3「お前にも見せに来るぞ」
男「ふーん、すごいねーとか言っておけばいいのかな」
2 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 02:58:53.17 ID:QiPNMdLb0
ドタドタドタ
女1「きゃはははは」
女2「ばーか!ばーか!」
女3「うけぇんねー!」
男「騒がしいね女子」
友2「まーた女苛めてんじゃないの?」
友1「何が楽しいんだか」
友3「よくわからんね」
女1「授業が始まるまでに戻ってこれるかどうか賭けよっか」
女2「無理っしょ」
女3「飛び降りればいいじゃん」
女1「死ぬって」
女2「命がけとか超アホ」
女3「あはは、テンコーみたい」
女2「そういえば、そのカギ、どっから手に入れたの?」
女1「ん?これ?ひみつー」
男「(・・・カギ?・・・どっかに閉じ込めたりしたのかな?)」
3 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 02:59:41.14 ID:QiPNMdLb0
ガラー
物理教師「はい、始めますよー」
女1「(タイムアーップ、ひひひ)」
女2「(やっぱり無理か)」
女3「(おもしれー)」
物理教師「えー今日は休みは・・・いませんね、あれ、女さんはどうしました?」委員長「えーっと、わかりません・・・」
物理教師「いけませんねーどこでサボってるんでしょう?まったく」
女1「(ひひひ)」
女2「(ぷぷぷぷ)」
女3「(クスクス)」
男「・・・(なんだかなぁ・・・)」
4 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 03:00:36.94 ID:QiPNMdLb0
〜 昼休み 〜
キーンコーンカーンコーーーン
男「今日、弁当無いんだった、誰か購買一緒に行く?」
友1「ババァ弁当あるし」
友2「俺も」
友3「僕も」
男「あ、そう」
男「(さて、何しようかなー、スペシャルサンドはどうせ売り切れだろうしなぁ)」
ガヤガヤ
男「(やっぱり混んでる・・・しょうがない・・・)」
男「うんしょ、うんしょ・・・おばちゃーん、これ!これ!」
ガヤガヤ
男「これ!とこれ!・・・ポケット・・・財布がぁー・・・」
・・・
5 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 03:01:27.07 ID:QiPNMdLb0
男「ふぅ・・・(なんとか昼飯ゲットできた・・・
必死すぎて、なんか買いすぎちゃったな・・・さてと、教室もど・・・)」
男「・・・」
男「(屋上・・・、そういえば「飛び降りれば」って言ってたっけ、ちょっと気になる)」
カンカンカンカン
男「(やっぱカギかかってる、って、ひょっとして女1さんが持ってたのってここのカギ・・・?)」
男「・・・」
男「(天窓から出られそう・・・)」
男「よいしょ、うん〜しょっ」
・・・
6 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 03:02:06.81 ID:QiPNMdLb0
〜 屋上 〜
男「・・・いないか」
男「(せっかくだから、今日はここで青空みながらパン食べようっと)」
・・・
男「(あ〜〜、空って青いなぁ〜〜〜)」
男「(あ、眠くなってきちゃった)」
ガタン!ガッ!
男「!」
男「・・・女さん」
女「・・・お、男くん・・・?」
男「(やっぱりここに閉じ込められてたんだ)」
女「ど、どうやって、こ、ここ、に、これたの?」
男「いやあの、入り口の所の、天窓が開いてたから・・・(泣いてる・・・)」
女「・・・入り口のカギ、多分・・・女1さんが・・・」
7 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 03:04:39.70 ID:QiPNMdLb0
キャハハハ・・・ガチャガチャ
男「・・・誰かくる・・・」
女「ひっ」
ダダダ
男「あ、ちょっと・・・」
ガチャ
女1「あれー、男、なにしてんの?」
女2「ていうか、どうやって入ったの?」
男「あ、あの、天窓・・・」
女3「ちょっとー、女見なかった?」
男「・・・、いや、誰もいなかったけど・・・?」
女2「ていうか、なんでこんなとこいんの?教室で食えよ!」
男「・・・別に、今日はいい天気だし・・・」
女1「マジで、女、どこいきやがったんだ?」
女3「本当に飛び降りたとか?」
女2「お前、まさか逃がしただろ?」
男「・・・なんのことだか分からないよ、誰もいなかったってば」
12 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 03:06:07.15 ID:QiPNMdLb0
女1「どこから入ってきたって?」
男「そこの、屋根の天窓、カギ開いてたよ」
女3「あー、なんかここから降りられるっぽい」
女2「逃げたか・・・」
女1「あーもー、めんどくせー、いこいこ」
ガチャ タンタンタンタン
男「・・・(おーこわ)」
男「もう行っちゃったよ」
ガタ
女「・・・ご、ごめんね」
17 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 03:07:47.99 ID:QiPNMdLb0
男「3時間目からずっと・・・?」
女「うん」
男「なんか、大変だね・・・」
女「・・・グス」
男「戻る?」
女「・・・今、教室に戻ったら・・・また・・・」
男「(こういう時って、どうすればいいんだろう・・・)」
グーーー
女「ごっ、ごめん」
男「あ、これ、食べる?パン買いすぎちゃって・・・」
女「・・・そ、そんな・・・悪い・・・よ・・・」
男「いいよ、おなか減ってるんでしょ、僕も食べきれないし」
女「・・・あ、ありがと・・・」
21 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 03:09:00.11 ID:QiPNMdLb0
・・・
女「(モグモグ)」
男「先生に相談とか、したことある?」
女「・・・(フルフルフル)」
男「やっぱり、チクったって余計苛められるから?」
女「・・・(コクン)」
男「・・・ごめんね、普段見てみぬふりだけどさ」
女「・・・いいよ、だって、私が悪いみたいだし」
男「なんかやったの?」
女「多分・・・あの、その、友4くん・・・」
男「友4くんが?」
女「その、友4くんに告白・・・されて、それで・・・えっと、断って・・・」
男「(へー、友4くんにかー、でも断っちゃったのたか・・・)」
女「そしたら・・・その、女1さんが・・・次の日に・・・」
男「ひょっとして、『友4くんのこと振るなんて生意気よ』ってこと?」
女「・・・(コクン)」
男「友4くんって確かにカッコいいから女子に人気あるもんね」
女「・・・ごめんなさい、って謝ったけど、女1さん・・・それからどんどん私に対してひどくなってきて」
男「女さんは悪く無いじゃん、友4くんには丁寧にお断りしたんでしょ?」
女「うん・・・」
男「(多分女1さんは友4くんのこと好きだったんだろーな、女の嫉妬って怖い)」
28 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 03:10:52.40 ID:QiPNMdLb0
キーンコーンカーンコーーーン
男「あっ!昼休み終わっちゃった!急いで戻ろう!」
女「・・・いい、私・・・後からいく・・・」
男「なんで?」
女「男くんと一緒に戻ったら・・・男くん、私を助けたって疑われちゃう」
男「・・・別にいいから」
ガチャガチャ
男「げっ、女1さん、キッチリドアに鍵かけてった・・・」
男「・・・女さん、天窓から、降りられる?」
女「・・・どこ?」
男「ここ」
女「・・・」
男「・・・、手貸してあげるから、一緒に降りよう、ほら」
女「・・・ありがとう」
29 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 03:11:33.23 ID:QiPNMdLb0
〜 屋上入り口 〜
ガタン、ゴト
男「よいっしょっと」
女「わっ・・・!」
ドシン
男「だ、大丈夫?ごめんね!」
女「へ、平気・・・ありがとね・・・」
男「じゃあ、僕、戻るから」
女「うん、・・・男くん」
男「なに?」
女「本当にありがとう」
男「べつにいいよ」
友4「おい!」
男「・・・っ!?」
友4「お前、何やってんだ?」
男「! ・・・あ、いや、別に」
友4「授業サボりか、お前みたいな根暗そうな奴が」
女「・・・」
友4「・・・女・・・、・・・そうか、なるほどな・・・」
男「(あれ?これってひょっとして誤解されてる?)」
33 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 03:13:49.27 ID:QiPNMdLb0
友4「男と付き合ってるなんて、意外だよ」
女「え、そんな、違うの・・・」
友4「『私は今彼氏なんて要らない』とかなぁ・・・」
男「あ、あの、友4くん、たまたま、女さんと屋上で会ってただけだよ?」
友4「あ?テメーには聞いてねぇよ?」
女「違うの!友4くん!」
友4「チッ」
スタスタスタ
男「あ、ちょ、ちょっと、まって・・・(これじゃ、女さんが悪女っぽくなっちゃう)
ちょっと誤解といてくるね、 まってーーー!」
女「お、男くん・・・、・・・どうしよう」
国語教師「あ、こら、男!何してんだ!とっとと教室入れバカ野郎!」
男「せっ、先生、いやあの・・・」
国語教師「とっとと席つけ、バカ!」
ボカ
男「いたっ」
36 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 03:15:28.20 ID:QiPNMdLb0
男「・・・(友4くんの誤解・・・授業終わったら解かなきゃ)」
国語教師「・・・えー、友4と女がいねーなー、あいつらどうした?」
委員長「友4くんは昼休み明けにお腹が痛いって、保健室行きましたー」
男「・・・(保健室かー)」
国語教師「女は?」
委員長「え・・・っとー、わかりません」
女1「3時間目からずーっとサボってるみたいですよー」
国語教師「まったく、けしからんな、ボケがー」
女2「(どこに逃げたんだろね(ボソボソ))」
女3「(家に逃げ帰ったんじゃない?(ボソボソ))」
男「・・・」
42 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 03:17:36.42 ID:QiPNMdLb0
〜 放課後 〜
キーンコーンカーンコーーーン
男「(結局女さん、戻ってこなかったな・・・、まだ屋上の入り口のところにいるのかな)」
男「(・・・と、保健室、保健室・・・)」
ガラガラー
男「すいま・・・せーん?」
男「(誰もいない・・・保健の先生もいないや・・・)」
男「(帰ったかな・・・)」
男「・・・(あー、もう部活始まるし、今日はあきらめよう)」
ガラガラー
・・・
43 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 03:19:39.41 ID:QiPNMdLb0
〜 体育館 〜
顧問「おらーーー、声だせ!!!」
部員「あっしゃーーーす!!!」
顧問「セッターーーっ!!!足動かせーーーさぼんな!!!」
部員「あっしゃーーーす!!!」
顧問「レフト!てめぇ!フェイントでごまかすな!きちんと打ち込めっ!!!」
部員「あっしゃーーーす!!!」
顧問「やる気のない奴は帰れぇっ!!!!」
部員「あっしゃーーーす!!!」
顧問「よーーーっし、10分休憩っ!!!!!」
部員「ありあとざーーーしたーーーー!!!」
男「はぁーー、」
友3「ポカリ、マネージャーまた買い忘れたんだって・・・」
友6「うぇー」
男「あ、あのさ、そういえばさ、昼休みさ、友4くんって帰ったの?」
友3「あ、ああ、なんか腹いてぇとかって、帰ったわけじゃないけどね」
男「保健室にいなかったからさ」
友6「何かあんの?」
男「・・・あ、いや、別に」
44 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 03:21:51.16 ID:QiPNMdLb0
友6「・・・なんかさ、最近、クラスの雰囲気、悪くない?」
男「・・・なに、突然」
友6「いや、なんとなくね、仲のいいグループ間の壁がでかいというか」
友3「それなんとなく、わかる」
友6「・・・あとさ、・・・女さんとかさ、苛められてるじゃん」
友3「ああ、女・・・最近女1軍団のイジメがロコツだよね」
男「・・・、そう、今日は、屋上に閉じ込められてた」
友6「そういえばずーっと教室にいなかったけど、そうだったんだ」
男「うん」
友3「って、なんで知ってんの?」
男「えっ・・・あ、いや、その、うわさで、きいた・・・」
友6「ん? どこのうわさだよ・・・」
男「えーっと・・・」
友3「あやしいなー、 お前が助けてあげたとかじゃないの・・・?」
男「・・・あ、うーあ、そう・・・なんだ・・・じつは」
友6「ふーん、やるじゃん」
友3「女1とかにバレたらやっかいだよ、黙っときな、それ」
男「というか、助けたというより、たまたま見つけただけで」
友6「まぁ、女子のイジメに男子が首突っ込むのもあれだけどな」
友3「まぁねぇ」
友6「う〜ん」
友3「でもなぁ、どんどんエスカレートしてきたら、
やっぱり助けてあげるべきなのかな」
男「・・・そうだよ・・・ねぇ・・・
(友4くんとのことは黙っておいたほうがいいのかな)」
45 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 03:23:13.90 ID:QiPNMdLb0
友6「お前、ボディーガードとかしてあげれば」
男「なっ、なんで?」
友6「いやただなんとなく、お前らお似合いかも、なんとなく影薄いところとか」
男「ちょ、あのなー!」
友3「ははは、いいじゃん、いいじゃん」
友6「付き合っちゃえよ!」
男「そんなんいうならな、友6だって女4さんと、
最近こそこそ一緒に帰ってるの知ってるんだぞ!」
友6「あっ、いやっ、それは・・・」
男「・・・あっ、そうだ、友6と女4さんって、
ひょっとして、友3ちのアパートに一緒に住んでるだろ?」
友3「!!」
友6「み、みてた・・・?」
男「確かあそこのアパートって、友3ちのおじいちゃんが大家とか言ってたよね?
たまたまの前通りかかったときに・・・、
女4さんとなかよさげに出かけるところみちゃった」
友3「まいったね」
友6「内緒で!頼む!」
男「・・・あ、うん・・・なんか事情あるんだね、見なかったことにするよ」
友3「友6もさ、ちょっとかくかくシカジカで・・・な?」
友6「はは・・・ははは・・・」
・・・
52 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 03:26:05.64 ID:QiPNMdLb0
顧問「よーーーっし、今日は終わりっ、気ぃつけて帰れ」
部員「ありあとざーーーしたーーーー!!!」
男「ふぅ・・・疲れた・・・」
男「(あっ、いけない、借りてたCD、教室に忘れてきた!)」
・・・
男「(もう、真っ暗だ・・・夜の教室って超不気味なんですけど・・・)」
男「(これこれ、 早いとこ帰ろう・・・)」
グス ウェッ ヒック・・・
男「・・・!!(だ、だれかの泣き声がする・・・)」
男「・・・(掃除用具入れ・・・から・・・?)」
男「だ、だれか・・・いるの?」
女「お・・・男くん・・・?」
53 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 03:26:42.25 ID:QiPNMdLb0
男「お、女・・・」
女「た・・・すけて・・・」
男「あれ、コレ開かな・・・あ、ここ針金が・・・」
女「うっ・・・ううっ・・・」
男「よしっ、切れた・・・」
ガチャ
女「あ、ありが・・・と・・・ごめんなさい、トイレっ・・・」
ビュン!
男「あ、ああ・・・(また閉じ込められてたのか・・・)」
・・・
55 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 03:28:46.11 ID:QiPNMdLb0
女「今日は、本当に、何度もありがとう・・・」
男「いや、別に・・・あ、そうだ、友4くん、あれから見つからなくて、
ごめん、明日話すから」
女「うん、ありがと・・・」
男「あれから女さん、どうしてたの?」
女「あのまま、どうすればいいか、わからなくて、屋上の入り口にいたら・・・」
男「いたら?」
女「いつのまにか放課後になってて・・・」
男「(ずっとあそこにいたんだ・・・)」
女「で、女1さんたちが来て、・・・」
男「・・・で、また、ここに、閉じ込められたの?」
女「・・・(コクン)」
男「(ちょっとやりすぎだよな・・・)」
男「さすがに、それは、誰かに相談したほうが・・・」
女「・・・でも、余計イジメられるかも・・・」
男「(だよね、・・・こういう時って、どうすればいいんだろう?)」
男「でも、どんどんエスカレートしてきてるよね・・・」
女「うん・・・」
男「・・・」
女「グス・・・」
男「僕から、先生に言っておくよ」
女「え、でも、そしたら男くんも、目つけられちゃうよ」
男「大丈夫だよ、多分・・・」
女「あ・・・うん、ごめんね、本当に」
男「いいよ」
60 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 03:30:37.53 ID:QiPNMdLb0
女「・・・昔から、私、イジメられてたから」
男「・・・そう」
女「本当は、慣れっこ・・・のはずなんだけど」
男「・・・」
女「友達も・・・いたことないし・・・」
男「でも友4くんから告白されたじゃない」
女「・・・うん、・・・でも、私・・・その彼氏とか、そういうのって、どうすればいいかわからなくて
訳が分からなくなって、ごめんなさいって・・・言っちゃった」
男「(それって、ちゃんと振ってないっていうか・・・友4くんからすれば、中途半端だよな)」
女「なんで私なんかに、告白したんだろ・・・」
男「(・・・まぁ見た目かわいいからね、女さんて)」
女「・・・それに、実は、もう何度も、告白・・・というか、一緒にサークルに付き合えって、言われてるの」
男「サークル?それって、何のサークル?」
女「・・・よ、よく分からない・・・一緒に遊びに来て欲しいって・・・
わ、わたしは、あまり、気がすすまなくて・・・」
男「そっか・・・(いや、でも女さんもハッキリと断ればいいのに・・・友4くんも諦めきれないんだろうな)」
女「・・・」
男「・・・、とにかく、今日は帰ろう?」
女「うん・・・」
?「・・・(・・・男・・・余計なことを・・・)」
63 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 03:33:06.40 ID:QiPNMdLb0
〜 翌日 教室 〜
男「おはよ」
友7「おいっ、男!!」
男「うわっ、お、おはよう・・・」
友7「そういえばお前を忘れてた」
男「な、なに?」
友7「ほら、こないだ話した、俺が捕らえた衝撃映像!あれ一昨日流れたんだぞ!」
男「ああ、そうだったよね、ごめんね見逃しちゃって・・・」
友7「だと思って、ほら、これに録ってきたから、見れ!」
男「・・・(はぁ・・・すごい熱意だ)」
友7「どうだ!」
男「す、すごいねー!」
友7「そのうち俺はスクープカメラマンとして、世界に羽ばたくからな、今のうちだぞ」
男「え、何が?」
友7「俺という奇跡に触れられるのは」
友4「・・・ーっす」
男「(あっ、友4くん) ごめん、またあとで!」
友7「あ、おい、ちょっ」
66 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 03:34:40.52 ID:QiPNMdLb0
男「あの、友4くん、お、おはよう」
友4「・・・チッ・・・んだよ?」
男「あのさ、昨日のことで、ちょっと誤解を・・・」
友4「あぁ?」
男「(うわぁ・・・結構気にしてる様子だ・・・)
あの、僕と女さんがあそこにいたのは・・・」
女1「何何、女がどうかしたの?」
男「・・・!なんでも、ない」
友4「あっち行けよ、なんでもねぇよ」
女1「・・・ごめん」
男「と、ともかく、・・・あの、あそこに僕と女さんがいたのはタマタマだから
付き合ってるとかじゃないからね」
友4「うぜぇな、散れよ」
男「う、うん」
男「(わかってくれたかなぁ・・・)」
68 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 03:35:46.88 ID:QiPNMdLb0
ガラガラー
女「・・・」
女3「! 女きたよ」
女1「おいー女ちゃーん!」
女「っ・・・お、はようございます・・・」
女2「あんたって、テンコーの血でもひいてんの・・・?」
女3「朝きたら、また逃げ出されてたから心配しちゃったー」
女1「つか、誰が勝手に出ていいっつったよ?」
女「ご・・・ごめんな・・・さい」
男「・・・」
76 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 03:38:07.83 ID:QiPNMdLb0
〜 職員室 〜
男「ということで、女さんへのイジメ、エスカレートしてます」
担任「・・・分かった、言っとくよ」
男「その、女さんが、チクったとかそういう風にならないように配慮を・・・」
担任「分かった分かったから、早く戻りなさい」
男「はい・・・失礼します・・・」
ガラガラガラ
男「(大丈夫かなぁー・・・明らかにめんどくさがられてるよね・・・)」
物理教師「イジメですか?」
担任「あ、いや、たいしたことないと思うんですがね」
物理教師「彼らも"イジメ"てるのか、"イジ"ってるのか、見分けが付かないですからね」
担任「単なる友達同士のふざけ合いかもしれませんし」
物理教師「そうですね」
担任「最近の子供たちは、生態がよくつかめないですから、もう手探りですよ」
物理教師「いや、まったく」
78 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 03:40:21.63 ID:QiPNMdLb0
・・・ ・・・
・・・
〜 時は流れて、1学期の終業式後、屋上 〜
男「・・・あれからずいぶん女1さんたち、落ち着いたね・・・」
女「・・・うん」
男「一応先生が言ってくれたみたいだね」
女「ありがとう」
男「僕はたいしたことしてないよ」
女「ううん、そんなことないよ」
男「あしたから夏休みだし、しばらく学校来なくてもいいし」
女「うん・・・」
男「・・・」
女「・・・」
男「・・・そうだ、大学の志望校、もう固まった?」
女「大学行かないで、専門学校行こうと思う」
男「何の?」
女「アナウンサー・・・」
男「あ、そうなんだ・・・それって夢だったり?」
女「うん・・・なんか、こんな、口下手な私なんかが、おこがましいかもしれないけど」
男「そんなことないよ、いいじゃない」
女「ありがと・・・なんか、ちょっと恥ずかしいけど」
友4「・・・」
友4「(あいつら、やっぱり仲いいんじゃねぇか・・・きにくわねぇな
俺をコケにしやがって・・・)」
84 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 03:42:15.36 ID:QiPNMdLb0
〜 夏休み明け 〜
友1「おはよっす」
男「おはよ」
友2「ひさしぶり」
友1「受験勉強でぜんぜん遊ばなかったね」
友3「おはよーさん」
ガラガラガラ
女「・・・」
男「(女さんも来たか・・・)」
女1「・・・チッ、久しぶりにうぜぇ顔みた」
女2「・・・シカトシカト」
男「・・・(あまり絡まれてないようだ・・・よかった)」
86 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 03:43:48.87 ID:QiPNMdLb0
ガラガラガラ
担任「はい席ついてー、おはよう」
委員長「きりーつ・・・れーい」
担任「急な話だけど、友6くんと女4さんは、転校した」
クラスメイトA「えーー」
クラスメイトB「何があったんだ?」
担任「女4さんは、以前からそのことを聞いてたんだけどな
友6は、ゆうべ急に親御さんから連絡があったんだ
偶然にも二人とも、新潟に転校だ」
男「(・・・かけおち?(ボソボソ))」
友3「(・・・ん、ちょっと、違うが・・・そんなもんかも(ボソボソ))」
キーンコーンカーンコーーーン
男「終わったー、今日は始業式だけだから楽だねー」
友3「練習、明日からだって、顧問から連絡あった」
男「そうなんだ、今日はかえろっと」
友2「じゃーなー」
友1「チャオ」
男「バイバイ」
男「あれ・・・、(下駄箱の中に・・・何か・・・)」
男「・・・ ・・・!!」
男「(らぶれたー!)」
89 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 03:46:19.26 ID:QiPNMdLb0
パラッ
男「『男くんへ、告白したいので、
今日午後2時に昇降口のところで待っててください』」
男「・・・」
男「(なんだこのミミック臭のキツい適当なラブレターは・・・)」
男「・・・(でもまぁ、とりあえず待ってみようかな・・・)」
・・・ ・・・
97 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 03:48:21.21 ID:QiPNMdLb0
男「(・・・やっぱり誰も来ない、いたずらか・・・ちえっ)」
用務員「チミ、今日はもう閉めるよー、早く帰りなさい」
男「あ、すいません」
ガラガラガラ
男「うーん・・・ (やっぱりといいつつ、ちょっと期待してた自分がいる・・・
おとなしく帰ろう・・・っと)」
男「・・・! (あれ?)」
友4「(ボソボソ)」
女「(・・・)」
男「(あれは、友4くんと、女さん・・・何話してるんだろ)」
男「(どうみても、仲良くしゃべっている様子じゃないな・・・
一方的に友4くんが、女さんにアタックしてるというか・・・
まだ熱烈交渉してるのかな・・・)」
男「(・・・、いやいや、僕が首突っ込むところじゃない)」
101 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 03:51:17.23 ID:QiPNMdLb0
〜 翌日 教室 〜
ガラガラー
男「ギリギリセーフかな、おはよう!」
友1「・・・!」
友2「・・・あ・・・」
男「・・・?」
クラスメイトA「・・・」
クラスメイトB「・・・キタ・・・」
クラスメイトC「ヒソヒソ」
男「?」
友3「・・・、よう・・・おはよう」
男「おはよ、ん?なんか空気変だね・・・」
友3「ん・・・あ、あのさ・・・」
友4「おい、男!」
男「おはよ、な、なに・・・?」
友4「テメーが犯人か?」
男「は?・・・な、なんのこと?」
女1「あたしら女子全員のうわばきが、朝来たらなくなってたんだけどさー」
女2「あんたのロッカーから、その上履きが大量に出てきたんだけどー」
男「・・・は?」
112 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 03:54:29.48 ID:QiPNMdLb0
友4「はじゃねぇよ!とぼけんな!」
男「え、いや、本当に僕知らないんだけど・・・」
友4「じゃあなんでお前のロッカーから出て来るんだよ!」
男「いや、それも知らないんだけど」
女3「というか全然数足りないんだけど」
友4「こいつ、何足か持って帰ったんじゃないか?」
男「し、知らないよ! だって、今朝なくなったんでしょ?僕今きたばかりだし」
友4「お前、昨日の最後まで学校に残ってただろ?」
女1「しらばっくれてても証人がいんだぞ!」
男「・・・(確かに、昇降口に最後までいたのは僕だけど・・・
女子、全員・・・スリッパ・・・)」
117 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 03:56:22.04 ID:QiPNMdLb0
ガラガラー!
友5「おい!用務員のオッサン連れてきたぜ!」
用務員「なんだね、もう・・・朝は忙しいんだよ」
友4「オッサン、昨日戸締りするとき、下駄箱のとこにコイツいたよな?」
グイッ
男「いてっ・・・」
用務員「あー、そうだが・・・?」
友5「やっぱりな!」
女2「マジさいてー!」
女3「変態野郎!」
用務員「もーいいかな・・・まったく、忙しいのに・・・ブツブツ」
ガラガラー
男「・・・(これは、一体)」
友4「黙ってないで何とか言えこのクズ野郎」
男「ぐっ・・・あのさ、普通僕が犯人だとしたら、
こんな現物を自分のロッカーに入れとくと思う?普通どっかに隠すでしょう?」
友5「隠し切れないやつをここにいれたんじゃねーの?」
友4「見苦しいんだよ変態が!」
クラスメイトD「ザワザワ・・・」
クラスメイトE「サイテー・・・」
クラスメイトF「キモイ・・・」
男「(この状況では、何言っても信じてもらえなさそうだな・・・)」
友3「・・・」
123 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 03:59:40.12 ID:QiPNMdLb0
ガラガラー
担任「はい席ついてーおはよー」
友4「ちっ」
ワラワラ
担任「はい、HRはじめるよ」
男「・・・(いったいどうなってるんだ・・・女は・・・休みか・・・)」
女1「先生! 女子全員のうわばきが盗まれました!」
担任「ええっ?」
女2「男が、盗んだんです、 ロッカーから何人かの上履きが見つかりました!」
担任「男くん、本当か、それは」
男「いえ、僕は盗んでいません」
友4「うそつくな、盗人変態野郎が!」
男「本当です、盗んでいません、誰かが僕のロッカーに押し付けたんです」
友5「こいつ、昨日始業式後、最後まで下駄箱のところに残っていたんですよー」
女3「言い逃れすんなー!」
クラスメイトG「ソウダヨナー・・・」
クラスメイトH「ドロボーガ・・・」
クラスメイトI「ザワザワ・・・」
担任「と、とにかく、・・・HR終わったら、男くんは来なさい」
男「・・・」
131 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 04:02:17.22 ID:QiPNMdLb0
〜 職員室 〜
担任「確かにこの状況で男くんを犯人とするのは・・・
一応もう一度聞くけど本当に盗んでないんだよね?」
男「本当に、本当です、誓います」
担任「わかりました・・・私は信じます」
男「先生、警察に被害届けだしたほうがいいと思います・・・
ちゃんと捜査してもらいましょうよ」
担任「・・・、そ、それは、教頭先生と話してみる・・・」
男「だって、立派な盗難事件ですよ」
担任「わかったから、それは私たちにまかせなさい、もう戻りなさい」
男「・・・はあ」
ガラガラ
男「(たぶん、警察沙汰は学校も嫌がるんだろうな・・・)」
133 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 04:04:06.16 ID:QiPNMdLb0
〜 教室 〜
ガラガラ
友5「変態が戻ってきたぞ!」
友4「おい、変態野郎」
男「・・・だから僕じゃないって」
クラスメイトJ「あの・・・私のうわばき・・・ロッカーに入ってなかったけど・・・その、返してもらえない・・・?」
男「いや、本当に僕とってないよ?」
女1「返してもらってもしょうがないよ!どうせコイツ、キモイ使い方してんだから」女2「そうだ、弁償しやがれ!」
友4「テメェ本当クズだな!」
友3「あ!あのさ!」
友4「あ?」
友3「まだ状況証拠しかないし・・・まだ、男が犯人と決め付けるのは・・・」
友5「これだけ証拠があれば十分だろうが!」
友4「テメェ、変態の方持つ気か?」
友3「・・・くっ」
148 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 04:06:53.53 ID:QiPNMdLb0
男「(友3・・・)
何度でも言うけど、僕は犯人じゃない!
昨日昇降口のところにいたのは別の用事であって、
上履きなんて決して盗んでない!」
友4「じゃあ、用事ってなんだよ、あ?」
男「・・・(まぁいい、言うしかない)
ラブレターもらったんだよ・・・昇降口で待っててって書いてあって・・・」
友5「はぁーーー?アホか!ウソつくならマシなうそつけよーー!!!」
女1「お前みたいのがラブレターもらえるってどんだけだよ!ぎゃはははは」
友4「キモいウソつくんじゃねーーーよカスが!」
ガン
男「いだっ・・・(しまった、ラブレター、家のゴミ箱に・・・)」
友5「じゃあそのラブレター見せてみろよ!ほら!」
男「・・・(明日もって来るといっても、自分で書いただろとか言われるんだろうな、失敗した)」
・・・い、いまはないよ、家だよ」
友4「すぐバレるうそつくなよゴミが」
男「・・・(非常にまずいことになったな)」
153 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 04:08:56.51 ID:QiPNMdLb0
〜 翌日 〜
ガラガラ
男「おはよー」
友1「・・・」
友2「・・・」
男「おは・・・」
友1「・・・いこう」
友2「ああ」
男「・・・(まぁしかたないか・・・
今のところ僕が犯人ってことになってるから・・・)」
男「・・・?(・・・ってあれ、僕の・・・席・・・がない・・・)」
女1「あれー、机ないのー?」
女2「きゃははは!だせー!」
男「・・・(もしかして)」
友4「おう変態野郎、お前んち貧乏だからって持って帰ってんじゃねーよカス!」
友5「え?マジで?馬鹿じゃねーの!」
友1「・・・」
友2「・・・」
164 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 04:12:02.84 ID:QiPNMdLb0
男「友4くん、僕の席、どこやったの?」
友4「ああ?俺が知るわけねーだろ、このバカが!」
男「・・・たぶん、友4くんがなんか知ってるんでしょ?」
女1「何友4くん疑ってんのよ!このクズ! キモいんだよ!」
女3「机がないなら床にすわればー?」
男「・・・」
ガラーッ
友4「逃げんなコラー バーカ!ぎゃははは!」
友5「なんだあいつ、キメぇ!」
男「・・・(まさに、イジメのターゲットにされてる・・・
上履きの件も、完全にハメられてるよ・・・)」
男「(誰だろう・・・友4くんか女1さんだろうな・・・)」
男「(友4くんだとしたら、やっぱり僕と女さんの仲をまだ誤解してるに違いない・・・
そこまで女さんのことが好きなのか、友4くんは・・・ものすごい嫉妬だ・・・まいった)」
男「(女1さんだとしたら、女さんのことを先生に密告したのがバレたのかな?
というか先生も気が利かないから、僕が密告者だって女1さんたちにしゃべったのかな・・・)」
男「(たしかこの倉庫に代わりの机が・・・、これでいいか)」
男「うんしょ・・・うんしょ・・・」
166 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 04:13:32.68 ID:QiPNMdLb0
ガラガラー
国語教師「こら!男!どこいってた!とっくに授業は・・・!なんだその机は」
男「よっと・・・、すいません、朝きたら僕の机がなくなっていたので」
国語教師「無くなった?無くなるはずがないだろ!」
女2「男くん、自分の机を夏休みの間に勝手に家に持って帰ったみたいですー」
友4「だよな?委員長」
委員長「え・・・あ、・・・はい・・・」
国語教師「ああん? 学校の備品だぞ!」
男「・・・後日持ってきます、とりあえず今日はこれで・・・」
国語教師「ちっ・・・はやく定位置に戻れ!授業始めるぞ!」
男「・・・(まったく、こまったこまった)」
友4「・・・うぜぇ」
友5「うぜぇ」
男「(女さんと、・・・友3も休み・・・?)」
173 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 04:16:41.62 ID:QiPNMdLb0
〜 休み時間 〜
キーンコーンカーンコーーーン
男「・・・(友1と友2も、やっぱり僕を疑ってるんだろうな)」
友5「おい、何勝手に持ち出してんだよ!」
友4「てめぇの机じゃねぇだろ? 上履きとあわせて弁償しろよゴミ!」
男「・・・(とりあえず、無視しておこう・・・)」
友5「シカトしてんじゃねーぞコラァ」
ガンッ
男「ぐっ・・・つーー
(・・・なにこれ・・・いきなりバイオレンスなんですけど・・・)」
女1「プッ」
女2「くくく・・・」
女3「クスクスクス・・・」
男「(やばい・・・とりあえず逃げよう・・・)」
ダッ
友5「待てコラァー」
友4「よーし、あいつ狩るぞ! まてこのクソ野郎ーーーーぉ!!」
女3「あたしらも見学しようぜ!」
女1「いこいこ」
177 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 04:18:28.46 ID:QiPNMdLb0
〜 廊下 〜
男「はぁ・・・はぁ・・・(机隠されるくらいならなんとかなっても)」
友5「まてこらー!」
友4「逃げんなクズが!」
男「はぁ・・・はぁ・・・(肉体的苦痛のイジメは無しだよーー・・・)」
ガッ ズシャッ
男「いっつーーー・・・」
グイッ
友4「つかまーえた」
ガッ
男「ぐっ・・・」
友5「はぁ・・・はぁ・・・やっと追いついた・・・テメェ、なめてんじゃねーぞ」
友4「机戻してこいよ、お前次の時間から床に正座な」
男「やだよ」
友5「うるせーんだよ!」
ガンッ
男「・・・っ(やばい、もうこれはやってもだめだ・・・)」
180 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 04:20:25.35 ID:QiPNMdLb0
女1「おー、つかまえたんだ」
友4「お前らも、こいつ、蹴れよ」
女2「えっ・・・ける・・・って」
女1「よっし、おらっ!」
ガッ
男「ぐ・・・」
女3「・・・うわ、いたそー、はは、ははは・・・」
友5「『ぐ』じゃねぇよ、謝れ!」
ガン
男「いっ・・・な、何をあやま」
友4「ああ?俺らにこんな運動させておいて、すませてんじゃねーよ」
女1「そういえば、上履き盗んだことも謝ってもらってないよー」
友5「そうだった!そうだった!クラスのみんなの前で土下座しろよ変態!」
キーンコーンカーンコーーン
友5「やべ、次の授業、鬼の歴史だぞ」
友4「ちっ、もどんぞ」
ダダダダダ
男「・・・(僕がケンカの達人だったらよかったのに)」
184 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 04:22:30.92 ID:QiPNMdLb0
〜 教室 〜
ガラー
歴史教師「・・・男、はやく席つけ」
男「・・・(やっぱり、替わりの机も撤去されてる・・・もはやクラス中が・・・)」
歴史教師「・・・なぜ、床にすわる・・・机は・・・どうした」
男「・・・いえ、なんでもありま・・・」
歴史教師「・・・?」
男「(開き直って言ってみよう)
いえあの、友4くんと友5くんに、机を隠されてしまったんです、
さっきも何故か蹴られました」
友4「テメェ適当フイてんじゃねーぞ!」
友5「せんせー、こいつウソついてます! なんか悪さして、自分で机どっかに持ってたんです!」
187 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 04:23:28.48 ID:QiPNMdLb0
歴史教師「・・・委員長」
委員長「はっ・・・えっあの・・・」
友5「(オイ、わかってんだろな(ボソボソ))」
委員長「あの・・・男くんが、始業式の時に、自分で机壊して・・・」
歴史教師「・・・女5、お前は何か知ってるか」
女5「えっ・・・あ、あの、私もそうだと思います」
女1「ニヤニヤ」
女2「バーカ」
男「・・・」
歴史教師「・・・もういい、授業を始める・・・」
男「(・・・僕だけが訴えても、クラスのみんなにもみ消される・・・
どうにかしないと・・・)」
191 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 04:25:35.93 ID:QiPNMdLb0
キーンコーンカーンコーーーン
歴史教師「・・・では、終わる」
ガラガラ ピシャン
ビュン!
バカン!
男「ぐっ・・・!」
男「(硬式ボールて・・・下手したら死ぬでしょ!)」
友4「テメェー、あんまふざけたことしてると殺すぞ?」
友5「オイコラ!」
男「・・・(やばい)」
193 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 04:26:25.92 ID:QiPNMdLb0
〜 放課後 〜
男「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
男「んっ・・・はぁ・・・はぁ・・・、ここ、まで・・・くれば・・・追ってこないだろ・・・」
男「はぁ・・・はぁ・・・(今日は部活サボろう・・・体育館まで来られたらキツイ)」
男「(いてて・・・今日一日でなんてハードコアな・・・
普通イジメって、いきなりこんなフルスロットルでやらないだろ・・・)」
・・・
196 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 04:28:24.68 ID:QiPNMdLb0
〜 帰宅 〜
男「ただいまー」
妹「お兄ぃ、はやいね、部活さぼったの?」
男「あ、いや、うん」
母「・・・、なんか変だね、あんた」
男「え?べ、べつに・・・じゃあ、宿題するから・・・」
母「ん〜〜〜?」
妹「顔色悪かったね」
母「ええ」
男「(明日から、どうしよう・・・
学校休むのは簡単だけど、・・・なんか犯人扱いされたみたいでくやしいぞ)」
男「・・・(顔殴られたところ、そんなに、目立ってないみたいだ
さすがに痕跡を残さないのか、プロだな)」
男「・・・(でも、腿とか、すっごい青あざ・・・)」
男「(僕から警察に被害届け出せばいいのかな・・・)」
男「・・・」
男「(被害届け・・・ってどうすればいいんだろう・・・?)」
201 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 04:30:24.53 ID:QiPNMdLb0
〜 翌日 教室〜
男「・・・(今日は、どんな仕打ちがまってるのやら)」
ガラガラガラー
バッシャーーー!!!!
ポタポタ
男「・・・(水攻め・・・)」
女1「きゃっはっはっはっは!!」
女2「あっはっはっは!」
友4「よう!水もしたたる変態男!ぎゃっはー!」
友5「ぎゃふぇははははぇぇ」
男「・・・」
スタスタスタ
友5「おーい、シカトすんな変態、オラぁ!」
バシっ
男「っ・・・」
男「・・・(とりあえずジャージ・・・ロッカーに・・・)」
カパ
ドサドサドサ・・・
男「(女もののパンツがいっぱい・・・今度こうきたか)」
207 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 04:32:05.58 ID:QiPNMdLb0
女3「キャーーーなにそれ!!!!」
女2「下着ドロボー!!!」
友4「オイオイてめぇ、上履きの次は下着ドロとか、どこまで変態極めてんだ!」
女1「クソきもーーー!!!」
男「・・・一応、みんなに言っておくけど、僕のロッカーからいっぱい出てきたからって
これ僕のじゃないからねー、ってみんなもわかってるか・・・」
友5「テメェ、ド変態のくせに、いいわけしてんじゃねーぞ!」
ガッ!
ガインっ
男「うぐっ・・・ぐぐぐ・・・(痛い、痛いよ)」
友4「ぎゃっはっはっははっは!」
女2「(ねぇ、あれどっから持ってきたの?)」
女1「(近所のボロい下着屋のダンボールからパクってきたの)」
女3「(あはは、こえー)」
友1「・・・(なぁ、(ボソボソ))」
友2「・・・(ああ、ちょっと・・・やり・・・すぎだよな・・・(ボソボソ))」
・・・
215 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 04:34:21.31 ID:QiPNMdLb0
〜 数日後 自宅〜
男「(う〜ん、だんだん生傷が絶えなくなってきてる・・・
家族にもそろそろバレそうだ・・・)」
男「(というか、バレたほうが、お父さんとか、なんとかしてくれるかな・・・
上履きのことじゃなくて、僕への暴力を警察ざたにしてもらうとか・・・う〜ん)」
ピンポーン
母「男ーー!友3くんが来てるわよーー!」
男「友3・・・?」
友3「やぁ」
男「ひさしぶり、とりあえずあがりなよ」
友3「おじゃましまーす」
男「どうしたんだ・・・最近学校休んでるみたいだけど・・・」
友3「うん、あのな・・・」
男「なに」
友3「・・・僕も・・・転校することにした」
男「っええっ・・・?」
友3「男・・・お前も、悪いこと言わない・・・逃げろ」
男「ひょっとして、友4くんが・・・なにか?」
友3「多分、今回の上履き騒動、友4の仕業だぞ」
男「・・・やっぱり」
224 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 04:36:58.74 ID:QiPNMdLb0
友3「お前がそんな奴じゃないってことは、僕よく知ってるからさ」
男「ありがとう・・・」
友3「それに、友4があからさまに扇動して、お前を犯人だって言ってるし」
男「・・・」
友3「あの日の朝、お前のロッカーから上履きが見つかったときでも、
多分半数の連中は、最初はお前が犯人だとは半信半疑さ
でも、友4って学校で顔広いし、イケメンだから女子のファンも多いし
ケンカつえーし、なんか怪しげなグループとタムろしてるからな
アイツが何か言ったら、その発言力は計り知れない」
男「うん」
友3「用務員さんの発言が決定打で、
おそらく僕以外はみんなお前が犯人だと信じちゃってるだろ」
男「・・・最初に上履きがなくなってることに気づいたのは誰?」
友3「女5さんだよ、
彼女って、いつも昇降口の開門と同時に、朝一番に教室来るだろ?
彼女が登校してきたときから、すでに無くなっていたと言ってた
だからなお更、昨日最後までいたお前にスポットが当たったんだ」
男「最初に僕のロッカーから上履きを発見したのは?」
友3「友5だ、やつは友4の手下みたいなもんだからな」
男「う〜ん」
友3「そういえば、ラブレターもらったって?」
男「あ、ああ・・・ これなんだけど・・・」
228 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 04:38:48.38 ID:QiPNMdLb0
友3「・・・」
友3「ものすごく男の字っぽいし、いかにも罠って感じがする・・・普通は、だまされないぞ?」
男「まったく・・・情けないよ」
友3「お前さ、友4と何かあったのか?」
男「・・・やっぱり、女さんとのこと・・・」
友3「女がどうした?」
男「・・・(まあいいか、話そう) 実は・・・」
・・・
234 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 04:41:00.96 ID:QiPNMdLb0
・・・
友3「なるほどね、女さんとお前の仲を・・・」
男「友4くんほどのイケメンが、そこまで女さんに固執しなくても・・・」
友3「いや、イケメンだからこそ、プライドが許せないんじゃないか?」
男「・・・自分が振られた相手が、他の奴と付き合うなんて・・・ってこと?」
友3「うん」
男「・・・くっ・・・そんなんじゃないのに・・・」
友3「僕にもね、男とツルむなって脅しかけてきたよ」
男「そっか、ごめん・・・」
友3「いや、お前が謝るな・・・むしろ・・・
僕は、お前を見捨てるみたいに、転校するんだ」
男「友4くんに、他に何か・・・された?」
友3「まぁ・・・な・・・やつ、無駄にガタイいいからな・・・
ケンカじゃかなわないし・・・」
男「・・・」
友3「僕は、お前みたく精神強くないから・・・、ボコボコにされるまえに逃げるよ」
男「・・・そっか」
友3「男ってさ、普段ボーっとしてるみたいで、結構意地っぱりなところあるから
絶対、逃げてないと思った
案の定、顔とかちょっと腫れてるじゃないか」
男「あうん」
友3「家族に相談するなりして、お前も転校したほうがいい」
男「う・・・ん」
239 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 04:43:52.42 ID:QiPNMdLb0
友3「・・・じゃあ・・・な、くれぐれも・・・気をつけてな
逃げることは、惨めなことじゃないんだからな!」
男「ありがとう」
友3「これ・・・渡しておく、いざとなったら・・・」
男「こっ、これは・・・」
友3「ビビりな僕には使えなかった・・・
なんとなくだけど、お前なら躊躇なく使えると思うよ」
男「・・・」
友3「バイバイ」
男「・・・ばいばい」
男「・・・(友3・・・まだまだ暑い日が続いてるのに長袖着てた・・・
あの手首の跡・・・、やけどか何かか・・・)」
男「(どうしよう・・・友3まで巻き込んでしまったのか・・・僕は・・・)」
男「・・・」
男「・・・(なんか、このままじゃ・・・引き下がれない・・・)」
244 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 04:45:50.81 ID:QiPNMdLb0
〜 翌日 教室〜
男「・・・(よっし、今日は、反撃をしてみよう・・・気合を入れて・・・)」
ガラガラガラ
男「おはよう」
バキンッ!
男「・・・っ!!!(いったぁーーーい・・・)」
友4「よう、どこ見てんだよバカが」
友5「フヒヒヒ!」
男「・・・(ビニールバット・・・フルスイング・・・)」
男「・・・(くっ、やられたら・・・やりかえすっ・・・この机なら、軽いかな)」
ガタガタ
ヒュン!
友4「なっ・・・」
男「(ビニールバットには・・・机だ・・・)」
ガン!
250 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 04:47:59.96 ID:QiPNMdLb0
友4「いって・・・ぇ・・・テンメーェ!!!!!!!」
友5「何してんだこのクソガキが!!」
女1「テメェ!友4くんに暴力ふるってんじゃねぇよ!変態野郎!」
バキッガッ ガシャ ガッ ガッシボカ メキッ ボカッ ガンガンガンッ
男「〜〜〜〜〜 (・・・いいいいい・・・ 死んじゃう・・・ ・・・)」
友4「こいつ、脱がそうぜ」
友5「おらっ・・・」
クラスメイト女子「キャー」
友4「はい、チンコがこんにちわーー!」
女1「ぎゃっはっはっは!!写メとろ!写メ!」
女2「キモーーー!キモーーー!!」
友5「おいっ、友1!」
友1「・・・な・・・なに?」
友4「おう、こいつのちんこ、けれ」
友1「え・・・いや・・・それは・・・」
友4「いいから早くしろよ!」
友1「・・・ご、ごめん!」
ヒュッ カッ
男「・・・(もはや、何も感じない・・・暴力で抵抗しても余計悪化するだけか・・・
友1も、つらいだろうな多分・・・)」
257 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 04:49:29.50 ID:QiPNMdLb0
友4「ぎゃっはっはっはっは!次!委員長!」
委員長「・・・え・・・はい・・・」
友5「ほら、お前の番だよ!」
男「・・・(そういえば、女さん、始業式の日から来てない・・・
女1さんたちが加勢するのは、ストレスのハケ口が僕しかないからだろうな)」
友4「おらっ、上履きがそんなにほしいなら、俺の上履き好きなだけ舐めろよ!」
グリグリグリグリグリ・・・
男「ふご・・・(友3の分まで、どうにかしなきゃ)」
・・・ ・・・
・・・
?「で・・・?」
友4「あ、はい、で、でも学校も休まれてるし・・・家に行っても門前払いだから・・・
なかなか思うようになんなくて・・・
と、とりあえず学校には来るように仕向けておきました」
?「それで、いつ結果を出す・・・」
友4「は、はぁ・・・10月までには・・・」
?「とにかく、よろしく・・・」
友4「わ、わかりました・・・はい」
?「フン」
スタスタスタ
友4「くそっ・・・早くしねぇと、俺がやべぇ・・・」
270 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 04:53:05.52 ID:QiPNMdLb0
〜 自宅 〜
男「(逆らっても無駄、無抵抗でも無駄・・・
やっぱり警察とかに頼るしかないのかな)」
男「(でも証拠か・・・証拠、この傷が証拠になるのかな)」
男「(あ、いやいや、そもそも僕の上履き泥棒の容疑を晴らさなきゃ)」
男「(でもそれこそ証拠が・・・)」
男「・・・」
男「(例えば、こういう時によくある手だけど、隠しカメラの前で、罪を白状させてみるとか)」
男「(素直に白状してくれるとは限らないけどね・・・)」
男「(というか、僕、ビデオカメラなんて持ってないや・・・)」
男「(協力者・・・ ・・・そうか)
男「(いや、でも、引き受けてくれるだろうか・・・)」
ピンポーン
妹「お兄ぃ! 女の子がたずねてきてるよ!
もしかして、彼女・・・?うひひ!」
男「え?」
285 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 04:57:09.04 ID:QiPNMdLb0
女「あ・・・あの、こんにち・・・わ・・・」
男「あ、女さん・・・」
女「(ペコリ)」
男「あ、あがって」
男「元気?」
女「・・・あ、あの、・・・それほどでもない・・・」
男「学校来てないけど、家にいた?」
女「う・・・うん」
男「うん、今、・・・学校来ないほうがいいかもね・・・」
女「・・・あ、あのね・・・」
男「ん?」
女「・・・ごめんなさい・・・」
男「な、なにが?」
女「男くん・・・今・・・ひどい目にあってるんでしょ・・・?
わ、私は、信じてるよ? 男くんが上履きなんて盗むようなひとじゃないし・・・」
男「あ、ありがとう・・・というか、なんでその事件を?」
女「友4くんに騙されてるんだよね・・・わ、私のせいで・・・」
男「・・・! いや、女さんのせいでは決してないよ!
女「でも・・・元はといえば、屋上で、助けてもらった時に・・・
友4くんの誤解をきちんと解かない私が・・・」
男「関係ないよ、だって、たとえ僕と女さんの仲が誤解じゃなかったとしても
友4くんが怒るのはおかしいし!」
女「えっ・・・」
男「あ・・・いや、ごめん、変なこといって」
女「あ、その・・・ううん・・・」
291 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 04:59:43.36 ID:QiPNMdLb0
男「いずれ、ああいう人は、他の人をターゲットにしてたよ、たまたま僕だっただけ」
女「(フルフルフル)・・・ちがう・・・私も・・・ちゃんとしてないから!わるいの・・・」
男「(う〜ん、そうやって自分を責めなくても・・・)」
女「・・・私、明日から、学校にいく・・・」
男「・・・! でも・・・1学期よりもひどい状況だよ?」
女「ううん・・・私が行けば、せめて女1さんたちの矛先だけでも・・・私にもどる・・・から」
男「だけど・・・女さんは、家族や先生に相談してからの方が・・・」
女「で、でもね・・・」
男「ん?」
女「・・・じ、実は、始業式の日の帰りにね、友4くんにまた・・・」
男「(ああ、あのときか)」
女「友4くん、男くんのことを散々、悪く言って、
『そんなやつやめて俺と付き合え』って、ずっと言われてて・・・」
男「すごい執念だね、例のサークルの勧誘も?」
女「うん、その時も私、はっきりと断れなかった・・・」
男「・・・」
女「はっきりと、いやなことをいやって、・・・なんで言えなかったんだろうって
それどころか、次の日から怖くて学校にすら行けなかった・・・」
男「そっか・・・」
女「でね、結構頻繁に、友4くん、うちに来るようになったの・・・
お母さんは、単に心配してくれるクラスメートとしか思ってなくて・・・
ずっとふとん被って逃げてた・・・」
男「家にまで・・・」
298 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 05:01:50.58 ID:QiPNMdLb0
女「で、こないだ来た時は教えてくれたの
男くんがクラスで上履きを盗んだって、もちろん、私は信じなかった
多分、友4くんに騙されてるんだと思ってる」
男「・・・」
女「私がハッキリしないせいで、男くんまで巻き込んでしまって・・・
やっぱりこのままじゃ駄目だと思って」
男「・・・」
女「だから、私、学校に来てちゃんとはっきりいう!
友4くんに、あなたとおつきあいできませんってことと、
クラスのみんなには、男くんは泥棒なんかする人じゃないって」
男「・・・」
男「・・・女さんて、たしか、放送委員だったよね?」
女「え・・・?う、うん、そうだけど・・・」
男「・・・ここはひとつ、友4くんを、追い込もう」
女「・・・?」
男「協力してくれる?」
314 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 05:04:52.50 ID:QiPNMdLb0
〜 翌週 教室〜
男「・・・準備はいい?」
女「・・・うん・・・」
ガラガラー
担任「遅刻だぞー・・・お、女さんきたのか・・・おはよう」
女「おはようございます・・・」
男「おはよざいます」
担任「と、とりあえず早く、席着きなさい」
男「は、はい、じゃあ、女さん・・・」
女「うん・・・」
ザワザワザワザワ
女1「(なにあいつら・・・手つないでる・・・)」
女2「(ちょっと・・・いつの間に・・・)」
女3「(仲良く一緒に登校・・・?)」
友4「(・・・くっ、ようやく来たと思ったら・・・ざけやがって・・・)」
友5「(野郎・・・女さんと付き合ってんのか? くっそぉ・・・)」
男「(・・・で、HR終わって、女が出て行ったら・・・、・・・放送室に・・・と・・・)」
321 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 05:08:37.06 ID:QiPNMdLb0
キーンコーンカーンコーーーン
担任「じゃあ、HRはこれで・・・」
委員長「きりーつ、れー」
ガラガラー
タタタタ
女「あ、先生、ちょっと聞きたいことが・・・」
ガラガラガラ
女3「あ、畜生、キューちゃん(※担任)についていきやがった・・・
久しぶりに絡んでやろうとしたのに!」
女1「やめときな・・・」
女2「でも、久しぶりにさ・・・」
女1「いいよ、もうメンドくせぇよ・・・」
女3「んだよ、ノリわりぃ」
男「(友4くんを、うまく誘い出さなきゃ・・・)」
327 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 05:09:11.01 ID:QiPNMdLb0
友4「おい!コラ男!」
男「・・・」
友4「どういうつもりだ?あ?」
友5「なんとか言えよ変態の分際で」
ガッ
男「・・・(ぐっ・・・、とにかく、やらなきゃ・・・!
女さんが放送室に行くまでちょっと時間稼ぎ・・・)」
パシッ
友4「いって・・・、テメー・・・殺されるぞコラ」
男「バーカ!バーカ!」
ダダダダダダダダダダダダ
友4「んの野郎ああああああ!!!!」
友5「まてクソがあああ!!!」
342 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 05:12:00.37 ID:QiPNMdLb0
ダダダダダダダダダダ
男「はぁ・・・はぁ・・・(友5くんもついてきたか・・・足遅いから、振り切れる・・・)」
ダダダダダダダダダ
友4「テメェとまれ!とまれ!!」
ダダダダダ
友5「はぁ・・・はぁ・・・くそ・・・くそ・・・」
ダダダダダダダダダダ
男「はぁ・・・はぁ・・・(鬼のバレーボール部で鍛えた瞬発力と耐久力のおかげだ・・・)」
ダダダダダダダダダ
友4「テメェ!くそっ!!はぁっ・・・ ・・・」
ダダ
友5「ぜぃ・・・ぜぃ・・・はぁ・・・ ・・・」
ダダダダダダダダ
男「はぁはぁはぁ・・・(そろそろ・・・いいかな・・・放送室に・・・)」
ガチャ
友4「クソがぁ・・・」
361 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 05:15:51.11 ID:QiPNMdLb0
〜 放送室 〜
男「はぁっ・・・はぁっ・・・はぁっ・・・ぜぇぜぇ」
友4「この野郎・・・はぁ・・・はぁっ・・・本当殺すぞ・・・はぁっ・・・」
男「閉めて!」
友4「あ?」
バタン カチャ
女「・・・OKですっ」
友4「あ?女・・・なんだ、何の真似だ?」
女「・・・」
男「ちょっと、3人で、話したいことが、あって(チラ)」
友4「まぁいいや、女、テメー、男と何企んでんだよ?」
女「・・・そ、その・・・」
390 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 05:22:06.09 ID:QiPNMdLb0
男「あのさ、友4くんが僕をイジメるのは、やっぱり僕と女さんの仲に嫉妬してるから?(チラ)」
友4「ああっ?!!テメ・・・ っ・・・!」
男「どうなんだよ? 答えてよ!」
友4「・・・(ニヤリ)」
男「僕が、上履きを盗んだように仕組んだのって、友4くんでしょ?」
友4「・・・何を言ってんだ男、キミが盗んだんだろ?」
男「うそつくな!」
友4「人に罪を擦り付けるなんて・・・ひどい奴だなキミは」
男「盗んだ上履き、僕のロッカーにつっこんだのも、友4くんなんだろ?」
友4「はぁ?キミの妄想も本当、おかしいな・・・
というか、こんなところに俺を閉じ込めて、どうする気だよ、変態
監禁の罪もついたな? あ?」
女「・・・」
友4「もういいかな・・・授業始まるから、教室戻ろーっと!」
スタスタスタ・・・
男「・・・」
友4「・・・ふふん、これか!」
パチンッ!
男「あっ!」
女「あっ・・・」
友4「スピーカーの電源入れたまま、全校放送で俺を陥れようとしたんだな?
お前さっきからチラチラこのスイッチ気にしてるからバレバレなんだよ!!」
男「くっ・・・」
408 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 05:25:48.50 ID:QiPNMdLb0
友4「バカのくせに、小ざかしい真似しやがって・・・
俺がそうそうひっかかって白状するわけねーだろ!はっはー!」
男「うう・・・っ」
女「男くん・・・」
男「白状・・・ やっぱり、上履きを盗んだのは、友4くんが全部仕組んだね・・・」
友4「っせーな!お前みてーなやつ見てると、ムカつくんだよ! 変態の名前がビッタシだぜ!」
男「ラブレターつかって、昇降口に僕を誘い出したのも友4くんだね」
友4「あ?なに?生まれて初めてもらったラブレターが俺からだって、ガッカリした?変態野郎!」
男「お前こそが・・・変態だ!」
友4「うっせぇ!そこどけよ!オラッ!」
ガッ
男「ぐうっ・・・」
女「キャア! お、男くん!」
男「・・・僕と女さんが付き合ってるってことが、そんなに僕のこと憎む理由になるの?」
友4「あ?」
429 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 05:29:29.62 ID:QiPNMdLb0
男「友4くん、女さんにしつこく付きまとってるんだってね・・・」
女「・・・そ、そうよ! わっ、私はっ、あ、あなたとは付き合えないって、
何度も何度もっ、言ってるんだから! しつこいんですっ!」
友4「(ピキピキ・・・)」
男「嫉妬するなんて醜いよ!」
友4「黙れよ・・・カス・・・」
ガッ!ガッガッ!バキッ!
男「っ・・・ ・・・!」
女「やめて!やめてっ!」
友4「はぁ・・・はぁ・・・ くっ・・・
さっきからの放送聞いてた先公が駆けつけてくるまで、引きとめようってか
その前に帰るぜ、バーカ!」
ギーィ バタン!
女「男くん!男くん、大丈夫・・・?!」
男「・・・へ、平気だよ・・・このくらい・・・」
443 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 05:33:27.74 ID:QiPNMdLb0
〜 翌日 〜
キーンコーンカーンコーーーーン
代理教師「はい、じゃあー、今日の化学は、言っておいたとおりビデオで自習な・・・
委員長、終わったら、化学準備室に片して置いてねー」
委員長「はい・・・」
代理教師「再生っと・・・ じゃあ、静かに見てるように・・・」
友4「・・・もうあれだ、強硬手段にでるしかねぇ・・・」
友5「・・・ああ、そろそろヤバイしな」
女3「コレ終わったら、久しぶりに女、閉じ込めんべ」
女2「いいね・・・きゃははは」
女3「どこにする?旧校舎のあのボロいトイレとか・・・」
女2「きゃはは!いいね!」
女1「ちっ・・・」
男「・・・」
女「・・・」
455 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 05:37:04.54 ID:QiPNMdLb0
プツッ・・・
代理教師「ん?」
クラスメイトK「?」
クラスメイトL「あれ・・・映像が・・・」
クラスメイトM「・・・?」
パッ・・・
ビデオ『
友4「バカのくせに、小ざかしい真似しやがって・・・
俺がそうそうひっかかって白状するわけねーだろ!はっはー!」
男「うう・・・っ」
女「男くん・・・」
』
友4「??!!!!!!!」
友5「?!」
473 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 05:40:09.38 ID:QiPNMdLb0
ビデオ『
男「白状・・・ やっぱり、上履きを盗んだのは、友4くんが全部仕組んだね・・・」
友4「っせーな!お前みてーなやつ見てると、ムカつくんだよ! 変態の名前がビッタシだぜ!」
』
代理教師「な、なんだこれは・・・」
友4「とっ、止めろ委員長!」
委員長「えっえっ?」
クラスメイトN「ザワザワ・・・」
クラスメイトO「エ・・・ナニコレ・・・」
クラスメイトP「ドウイウコト・・・」
ビデオ『
男「ラブレターつかって、昇降口に僕を誘い出したのも友4くんだね」
友4「あ?なに?生まれて初めてもらったラブレターが俺からだって、
ガッカリした?変態野郎!」
』
友5「いいからドケっ、オラっ」
ガッガッ
友4「おい、さっさと止めろ!」
友5「いやっ・・・なんか、停止ボタンが、押せねぇ!」
友4「ああっ?!」
501 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 05:45:11.13 ID:QiPNMdLb0
ビデオ『
男「お前こそが・・・変態だ!」
友4「うっせぇ!そこどけよ!オラッ!」
ガッ
男「ぐうっ・・・」
女「キャア! お、男くん!」
』
友5「電源も押せねぇ・・・っ!!ボタン全部、接着剤かなんかで!」
友4「テレビ消せっ!!・・・って、なんで・・・こっちもボタンがぁぁクソオオオアア!!」
ビデオ『
男「・・・僕と女さんが付き合ってるってことが、そんなに僕のこと憎む理由になるの?」
友4「あ?」
男「友4くん、女さんにしつこく付きまとってるんだってね・・・」
女「・・・そ、そうよ! わっ、私はっ、あ、あなたとは付き合えないって、
何度も何度もっ、言ってるんだから! しつこいんですっ!」
友4「(ピキピキ・・・)」
男「嫉妬するなんて醜いよ!」
友4「黙れよ・・・カス・・・」
ガッ!ガッガッ!バキッ!
』
友4「電源コードだ、オラぁっ!!!」
ブツッ!
ビデオ『 』
シーーーーン
518 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 05:49:03.64 ID:QiPNMdLb0
友4「はぁ・・・はぁ・・・ っ?!」
クラスメイトQ「・・・」
クラスメイトR「・・・」
クラスメイトS「・・・」
友4「んだよ!テメーラー 何見てんだコラァ!!」
クラスメイトT「ひどい・・・」
クラスメイトU「最低ー」
友4「ちっ、ちげーーよっ、俺じゃねぇ!俺じゃねえぇ!
おい友5!お前がやろうっていったんだよな!」
友5「はっ?や、ややや、ざけんな!人巻き込むな!俺はしらねぇ!」
友4「ああっ!?!?テメェだけ逃げんのかコラァ!!!!」
クラスメイトV「男に嫉妬してただけなんて・・・」
クラスメイトW「女にストーカー?ざけんなよ」
クラスメイトX「偉そうにしやがって・・・最低な奴だ」
友4「ああっ?!テメェも俺にケンカ売ってんのかっ?!」
533 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 05:51:34.08 ID:QiPNMdLb0
女3「ひっで・・・」
女2「お前が変態じゃねぇか」
友4「お前らだって一緒に男イジメて楽しんでたじゃねぇかよ!」
女3「友4が犯人だと知ってたらイジメてねーよ!」
女2「そうだ変態野郎!女に振られたからってダセェ!」
女1「・・・ひいたわ・・・あんた」
友4「んだコラァあああああああ!!!」
クラスメイトY「変態・・・」
クラスメイトZ「変態」
クラスメイトたち「へんたい! へんたい!」
クラスメイトたち「へんたい! へんたい!」
友4「ぐぐぐぐ・・・」
友5「あうう」
男「・・・」
548 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 05:54:00.19 ID:QiPNMdLb0
〜 昼休み 屋上 〜
男「友7くんには、本当に感謝してる」
友7「お前のためにやったんじゃない、俺のカメラが真実を捕らえただけのことなのだ」
男「世界は近いよ」
友7「やっぱりそう思うか」
男「うん」
友7「ところで、クラス中敵だらけなのに、なぜ俺に?」
男「・・・なんとなくね・・・友7くんってマイペースだから」
友7「それは褒めてるの?けなしてるの?」
男「ほめてるんだよ、周りに流されない、自分を貫き通すという信念を持ってるってこと」
友7「ほう」
男「それに、報道カメラマンはつねに、中立の精神をわきまえてるんだよね?」
友7「・・・へへ、まあな」
563 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 05:57:17.31 ID:QiPNMdLb0
〜 昨日の放送室にさかのぼる 〜
友4「はぁ・・・はぁ・・・ くっ・・・
さっきからの放送聞いてた先公が駆けつけてくるまで、引きとめようってか
その前に帰るぜ、バーカ!」
ギーィ バタン!
女「男くん!男くん、大丈夫・・・?!」
男「・・・へ、平気だよ・・・このくらい・・・」
男「・・・撮れた?」
スゥーーッ
友7「ばっちり」
男「作戦成功だ、ありがとう、友7くん」
友7「いや、一度わざと放送室の仕掛けを見破られて油断させるってお前の作戦勝ちだ」
男「ただ単に誰もいないところで隠し撮りして問い詰めても、
トボケられるだけだろうなって思ったからね
友7くんこそ、綿密に朝からの女さんとの行動プラン練ってくれたから、助かったよ
放送室の逃走ルートまで・・・」
女「・・・ふたりともすごいよ!」
友7「それより、ここ早く出なくていいのか、友4も言ってたけどさっきの放送で、先生たちが・・・」
男「あ、それは大丈夫」
女「うん、マスターボリュームを0にしてるから・・・」
友7「なるほどね」
・・・
568 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 05:59:39.52 ID:QiPNMdLb0
〜 再び屋上に戻る 〜
男「とにかく、スッキリしたよ」
友7「友1と友2とは仲直りできたか?」
男「昨日化学の授業が終わってから、すぐ謝ってきたよ、
僕は全然気にしてないっていったんだけど」
友7「やはり彼らは、負い目感じてるだろうな」
男「しばらくは、ギクシャクしてるかも」
友7「まぁ、いずれ元にもどるさ・・・、 じゃあ、あとは二人でごゆっくり」
女「友7くん、わたしからも、ありがとう」
友7「俺じゃなく、男にいいな・・・ じゃ!」
男「・・・」
女「・・・」
575 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 06:01:51.22 ID:QiPNMdLb0
女「男くん、本当に、ありがとう」
男「女さんの協力もあったからだよ」
女「わ、わたしは・・・そんな、なにも」
男「女さんがいなかったら放送室の作戦が使えなかったし
なにより、友4くんを見事に挑発してくれて、かっこよかったよ」
女「・・・えへへ」
女「でも・・・いいたいこと言えて、すっごくスッキリした!」
男「うん、よかった」
女「これからも、言うべきことは、キチンとハキハキ、言えるようになる」
男「そうだね、立派なアナウンサーになるんだもんね」
女「うん」
女「あ、やだ・・・」
男「どうしたの?」
女「アロンアルファ・・・ポケットに入れっぱなしにしてたら、中身が・・・」
男「あ〜あ・・・そういうのは証拠隠滅にすぐ捨てなくちゃ、ははは」
女「ふふふ」
女「・・・っ!」
ガッ!
男「ごぁっ・・・」
ドサッ
女「きゃあああ」
友4「このクソバカ野郎、お前のおかげで台無しだよ・・・」
583 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 06:04:08.89 ID:QiPNMdLb0
友5「おぅ・・・女・・・ちっとこいよ・・・」
友4「もうなりふり関係ねぇ、おらっ」
ぐいっ
女「きゃあっ!!」
男「・・・な、なにする・・・」
ガンガンガッガンメキッ、バキッボカッ ガッガッガッ
男「・・・ ・・・」
友4「このカスが」
女「やめて!なにす・・・」
グイッ
友5「おい!どうせ俺ら、変態だからな、逆らったら女のお前でも、どうなるかわかんねーぞ」
女「っ・・・」
友4「一緒にこい」
女「離してっ! 離してっ!」
友5「騒ぐな!」
パン
女「っあ・・・」
・・・ ・・・
・・・
595 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 06:05:49.17 ID:QiPNMdLb0
男「・・・ ・・・ ・・・っ うう・・・」
男「・・・っは・・・」
男「(お、女さん・・・いない・・・ 連れて行かれた・・・?)」
男「(くっ・・・探さなきゃ・・・あぶない・・・)」
〜 教室 〜
ガラガラー
男「・・・ (キョロ、キョロ)」
男「ねぇ、女1さん!」
女1「・・・なに」
男「友4くん、と友5くん、知らないっ?」
女1「・・・、 もうあんなやつのことなんか、・・・知らねぇよ・・・」
男「女1さんなら、友4くんのこと、よく知ってるんでしょ?」
女1「うるさいなっ!知らないってんだろ!」
男「女さんが危ないんだよっ!!」
女1「・・・」
ザワザワ
男「・・・っ、 なんか、様子のおかしい友4くんと友5くんに・・・
どこかへさらわれたんだよっ! ねぇ!みんなもっ! 誰か知らないっ??!」
ザワザワ
607 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 06:08:04.96 ID:QiPNMdLb0
女2「しらねーよ・・・」
女3「あんな変態コンビのことなんかなぁ?」
女2「お前もチョーシこいてケンカ売るから、悪いんじゃん?」
男「・・・くっ」
友1「な、なぁ、そんなにヤバそうなんだったら、先生に・・・」
友2「そうだよ、先生に知らせたほうがいいんじゃないか?」
男「・・・そ、そうだよね、いってくる・・・」
ダダダダ
女2「なにあんなにテンパってんだ?」
女3「そりゃ、自分のカノジョがだからなぁ・・・?」
女1「・・・ふん」
・・・ ・・・
男「(くそ・・・先生もなんか、頼りにならなさそうだった・・・
こんな時に5時間目のことなんて気にしてられないよっ)」
613 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 06:09:34.25 ID:QiPNMdLb0
友7「男」
男「あっ、友7くん、あ、あのさっ」
友7「わかってる、さっきクラスメイトから聞いた」
男「友4くんと友5くん、尋常じゃなかった・・・女さんが・・・」
友7「これは情報になるかどうかわかんないけど、女1と友4の関係
付き合ってるというか、一方的に女1が彼女だと思い込んでいたというか」
男「う、うん、僕もなんかそんな気がしてたから、女1さんに聞いたんだけど」
友7「しらないってか」
男「うん・・・」
友7「友4にしてみれば、女1はただのヤリ友だったってこった
あいつの、『そういう時』の溜まり場とか、あると思うんだが・・・」
男「・・・っ」
友7「あ、悪い、不謹慎だった」
男「いや、・・・そうかもしれない、そういう場所が・・・学校の中に・・・?」
友7「・・・」
男「んん・・・?」
617 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 06:10:47.56 ID:QiPNMdLb0
男「(そういえば、なぜ友4くんは、上履きを盗めたんだろう?
始業式の日、僕がいた時間までは下駄箱に異常はなかった、
そのすぐあとは用務員さんがカギを閉めていった・・・)」
男「(じゃあ、いつ盗んだ?
朝一番で学校に来たから?でも女5さんの証言が正しいならそれはありえない
学校内のどこかにひっそりと残っていた?
でも僕、あの日の帰り道で女さんに迫ってる友4くん見てるし)
友5くんが代わりに実行したのかなぁ)」
男「(・・・それとも・・・昇降口のカギを持っていた?)」
男「・・・」
男「(そういえば女1さんも、屋上のカギを持ってた・・・!)」
男「ちょっと用務員さんの所に行ってくるっ!!」
友7「えっ・・・おいっ」
ダダダダダダダダ
・・・ ・・・
634 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 06:16:11.47 ID:QiPNMdLb0
〜 用務員室 〜
用務員「え?カギ?」
男「ええ、普段は、どこに、しまわれてるのかと・・・」
用務員「いやぁ、私は普段持っていないんだよ
いつもは、一切のカギ類はセキュリティ担当員が持っているんだ」
男「セキュリティ担当員?」
用務員「私は雇われの部外者だから、そういう決まりなんだよ」
男「それって、いったい誰のことですか?」
・・・ ・・・
・・・
644 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 06:19:09.82 ID:QiPNMdLb0
〜 物理準備室 〜
男「・・・(よし、いこう)」
ガラガラー
物理教師「・・・!」
男「・・・、しっ、失礼しますっ(キョロキョロ)」
ズカズカ
物理教師「なんですか、5時間目はとっくに始まってますよ?」
男「(いない・・・)せ、先生、・・・あ、あの・・・
ここに・・・友4くんと女さんが・・・」
物理教師「何を言っているんですか? 誰も来ていないですよ?」
男「あ、あの・・・本当に、本当に、来てないですか?(キョロキョロ)
(綺麗に生理整頓された部屋だ・・・
あの、奥の扉・・・書庫か?あの中とか、怪しいんだけど・・・)」
物理教師「しつこいですね・・・誰も来てないと言ってるでしょう」
男「くっ・・・」
物理教師「さぁ、早く教室へ戻りなさい!授業はとっくに始まってますよ!」
男「(・・・くそ、これからどうし)」
ベチュ
男「・・・っ?(なんか手についた?)」
656 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 06:22:19.58 ID:QiPNMdLb0
男「・・・先生、なにかここで工作とかしてたんですか?」
物理教師「貴方はさっきから、何を言ってるんですか」
ネト
男「・・・ (これ・・・接着剤・・・アロンア・・・ ・・・まだ固まってない)」
男「(・・・綺麗に机を整理整頓してる先生が、こんなところにアロンアルファこぼして
そのまま放置するわけない・・・女さん?)」
男「女さんっ!!」
ドン
物理教師「わっ・・・」
男「女さん! 女さん!」
物理教師「こらっ!!そ、そっちは・・・っ!」
ガチャ!
男「!」
663 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 06:24:55.98 ID:QiPNMdLb0
友4「・・・」
友5「・・・」
男「友4くん、友5くん! (ふ、ふたりとも、ボッコボコにされてる・・・)」
男「っ・・・! おっ、女さん!」
女「・・・」
男「女さんっ! 女さん!しっかりして!」
バキャッ!
男「がはっ・・・ぐっ・・・」
物理教師「まったく・・・困ったものを見られました・・・」
男「・・・う、うう・・・あんたは・・・いったい・・・」
物理教師「代理先生から聞きましたよ、昨日の自習時間でのキミの武勇伝」
男「なんで、なんで・・・」
物理教師「この役立たずな二人に比べて、キミはずっと芯が強そうです
何しろあんなイジメに耐え抜いて、かつイジメの首謀者を罠にはめたんですから
まぁ、女さんに手を出したりしなければ、イジメられなかったんですが・・・」
男「え・・・?」
674 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 06:27:03.08 ID:QiPNMdLb0
物理教師「キミも、私と一緒に、私のサークルに入りませんか?
もうココまで見られたからには、秘密を共有しなければ、
と思ってるだけですけど」
男「なにを、いったい・・・言ってるんだ・・・
それに女さんに・・・なに・・・したんですか・・・」
物理教師「大丈夫ですよ、ちょっと薬で眠っているだけです
体には一切傷をつけていません」
男「薬て・・・ なんか、いったい何のサークルなんだか、聞くのが怖いんですけど」
物理教師「さぁ、サークル活動を開始しましょうか」
ブンっ!ばきっ!
男「っ・・・!!!ああ・・・」
物理教師「コイツらが引っ張ってくる女生徒って、みんなスレてる女ばかりなんですよね、女1さんとか」
ガン!ばきゃっ!
男「っ・・・(やばい・・・やばい・・・)」
681 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 06:27:59.98 ID:QiPNMdLb0
物理教師「女さんのような、無垢な天使のような子はなかなかいなくて」
ガツッ
物理教師「友4くんって、イケメンのくせして、こういう子にはまったく弱いんですね」
ガツッ
物理教師「私は、無理矢理はやめろといったのに、無理矢理拉致って来るなんて」
ガツッ
物理教師「本当、頭の悪い2人ですよ」
ガツッ
物理教師「校内で楽しく活動するサークルなのにっ」
ガツッ
物理教師「無理に拉致ってきて、どうするんだ」
ガツッ
物理教師「こんなバカ2人に任せたのが間違いだったよ」
ガツッ
物理教師「お前みたいなコバエもよってくるしなっ」
ガツッ
物理教師「はぁ・・・はぁ・・・クソが」
男「・・・」
684 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 06:29:56.43 ID:QiPNMdLb0
物理教師「さて・・・ あまりモタモタしてられません
片付けるものは、早く片付けなければ」
男「・・・」
物理教師「さて、キミは残念ながら、どこかの変態にひとさらいにあったということで」
男「やだ!」
ババババババババババババババババババババババババババババババババ
物理教師「!!!!!!!!!!!!!!」
ドサッ
男「・・・、(スタンガンなんて使ったの、初めてだよ、ありがとう友3)」
688 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 06:30:40.98 ID:QiPNMdLb0
〜 数日後 〜
友7「なんで、俺も連れて行かなかったんだ、世紀のスクープが・・・」
男「ご、ごめんね、僕も必死だったから」
友7「まさか、教師がクスリを売りさばいているなんてなぁ・・・世も末だよ
友4たちも、あいつのバックを恐れて、しぶしぶ従ってたみたいだ」
男「未だに信じられない」
友7「あいつ、女のこと結構前から目をつけてたらしいな
女1を使って、わざとイジメさせて、自分が助け出すってマッチポンプを描いたらしい」
男「そっか」
友7「ところが、お前が女さんと仲良くなってしまったから、急遽女イジメはSTOP
別行動で女を狙ってた友4を利用してサークルに勧誘させる指令を出したんだ
男「だから1学期の女1さんグループのイジメは突然なくなったのか」
友7「もちろんそれだけじゃなく、男、おまえを転校に追い込んで、女と引き離そうとしたんだ」
690 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 06:30:55.28 ID:QiPNMdLb0
男「上履き事件も、物理教師の指示だったのかな?」
友7「さぁ、そこはまだ分かってないけどな
今回の件で、物理教師は捕まったけど、それ以外も結構な人数が退学処分になったな
友4、友5、女1、・・・その他もろもろ、大学受験も間近だというのにカワイそうに」
男「うん」
友7「あ、いや、お前からしてみたら、自業自得ってやつか」
男「いや、皆も逆らえなかったんだよ」
友7「やさしいな」
男「別に」
友7「女が惚れるわけだよね」
男「っ・・・、あ、いや、あれは作戦であって」
友7「だって、クラスの中ではもう、お前らもう結婚するんじゃねって感じの認識だから
ビデオに写った、友4にボコられてるお前、かっこよかったって言ってるよ
あと、友4に拉致られたときのお前の気の動転っぷりが物凄かったらしい」
男「えええ」
友7「いいじゃん、もう、既成事実でさ」
男「・・・」
693 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 06:31:58.52 ID:QiPNMdLb0
〜 屋上 〜
女「そっか、友1くんと友2くんとは、もう仲直りできたんだね」
男「うん、もう普通にご飯いっしょに食べてるもん、女さんも、結構友達、できたんじゃない?クラスで」
女「うん、女5ちゃんとか、女6ちゃんとか・・・前よりは、学校が楽しいかな?」
男「よかった、よかった」
男「・・・、あ、あのさ、僕も女さんの友達ってことでいいんだよね? こうしてご飯一緒に食べてるし」
女「えっ・・・あっ、う、うん・・・もちろん」
男「へんなこと聞いてごめんね」
女「そんなこと・・・というか、・・・あ、あのね・・・」
男「な、なに?」
女「女5ちゃんに、男くんとはどうなの?とか聞かれちゃって・・・」
男「あ、あは、あはは・・・」
女「な、なんて答えていいか、わからなくて・・・」
男「あ・・・あ、ああ、ど、どうしよう・・・かね・・・」
女「ぼちぼち・・・とか言っちゃった・・・ご、ごめんね・・・」
男「ぼちぼち・・・ あ、いや・・・あの、いいんじゃない?あははは」
女「あははは」
695 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 06:32:12.15 ID:QiPNMdLb0
キーンコーンカーンコーーーン
男「あ、昼休みが・・・」
女「早く戻らないと」
男「天窓、降りれる?」
女「一人じゃ無理かも」
男「じゃあ」
女「一緒に降りよう?」
696 名前: ◆0GJf8.3Qj. [] 投稿日:2008/10/05(日) 06:32:19.30 ID:QiPNMdLb0
おしまい
おつかれさまでした^^
出典:2ch
リンク:2ch

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