ランディ・マッスル「なら、行くしかない」
2008/11/14 21:58 登録: えっちな名無しさん
壮絶な救出劇だった。12日昼、東京・神宮前の住宅密集地で起きた火薬爆発火災で、映画の特殊効果の第一人者、横山信一さん(60)=全身やけどで重傷=を助け出したイラン人タレント、ランディ・マッスル(41)。火中に突入したマッスルが悲惨な現場の一部始終を明かした。
「笑っていいとも!」(フジテレビ系)や「元祖!でぶや」(テレビ東京系)などバラエティー番組で見かけた陽気な表情とは正反対の沈痛な面持ち。火災から一夜明けての取材に、「亡くなった人が出たことはとても悲しい」と語り出した。
マッスルの所属事務所は、現場からわずか約30メートルの距離にあった。
「ドーン! と、建物が揺れるぐらいすごかったよ」
大爆発音がとどろいたのは午後零時半ごろ。事務所2階で打ち合わせ中だったが、すぐ外に飛び出た。「ダダダダダー!」と続いた爆発音は、イランで軍隊経験もあるというマッスルにも記憶にないほど激しかった。
現場に駆けつけたマッスルが見たのは、ものすごい黒煙と窓から噴き出した火柱。そして大爆発。「ゴォーン! とね、ものすごい爆発があって、壁に大穴が開いた。爆弾とも違うすごい音」。高さ2メートル、幅3メートルほど壁が崩れ、男性の顔が見えた。瞬間、火に突っ込んでいた。
「男性は『人が中にいる、女房がいる!』と叫んでパニック状態だった。彼の首と腕をつかんで抱え上げて外に出たんだ」
炎の中に戻ろうとする横山さんを押しとどめ続けた。「代わりに自分が行けるか?」。だが相次ぐ爆発に「危なすぎる」と冷静になっていた。
思わず現場で声を荒げる場面もあった。
「ケータイで写真を撮ってる人が何人もいて。思わず『撮ってる場合じゃないだろ!』って」
ボディービルで鍛えているとはいえ、よく体が反応したものだ。
「目の前で生きている人がいる。僕が火の中に入らないと助けられない。なら、行くしかない」
来日11年目。最近、地上波のテレビでは見かけなくなったが、BS11と「東京ベイスタジオ」(インターネット放送)でレギュラー番組を持つ。「日本は変わった。ギスギスして日本の心が無くなっている。人助けになったのならうれしいが、こういうことの取材は…」と最後まで複雑な表情だった。(萩原和也)
■ランディ・マッスル 1967年2月13日、イラン・テヘラン出身。98年ごろ「笑っていいとも」のコーナーでマッチョな体を活かした“ミスターマッスル”として登場し人気者に。
出典:マッチョって弱虫だから見かけで誇示すると思ってたけどマッチョを見直した
リンク:http://www.zakzak.co.jp/gei/200811/g2008111401_all.html

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