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2008/11/22 10:47 登録: えっちな名無しさん

俺は小学生の時100円で買えるカードダス用のスカウターをつけて友達に
「ピピピ…戦闘力たったの5…ゴミめ」とかいいながら遊んでいた。
友達も当然スカウターを持っていて「ピピピ…戦闘力22000、23000…まだ上がって行く!?」
と言って俺に一目を置いていた。
中学生になっても俺の戦闘力は上がりつづけたらしく自然と周りから
避けられるようになっていった。久々に戦闘力を測ってみようと小学生の時からの
友達に「ジース!俺の戦闘力は今いくつだ!?」と聞いてみたが無言で通り過ぎていった。
奴のスカウターは旧式だからもう俺の戦闘力を測れないらしい。
中学2年生の夏、机にしまっていた俺のスカウターがゴミ箱に捨てられていた。
逆上した俺はクラスの男子をトイレに呼び出してモップを舐めさせられた。

結局学校に行かないまま卒業式を迎える事になった、卒業式も当然出る
気はなく家に引きこもっていた。しかし前日に家の呼び鈴がなり家族が
いなかったので渋々出てみると小学校の友達(ジース)がスカウターを
つけて立っていた。
「ピピピ…戦闘力180000…だと…」恥ずかしそうにジースは言った。
俺は一呼吸置いて「その気になればもっとあげる事も可能だ…」と呟いた。
その後なんとなく近くの公園に行きDBの話をして過ごした。
次の日の朝、ジースは俺を迎えに来てくれた。最後だから行って来なさい
と母親にも見送られ足取り重く学校へ向かった。
誰も俺に声を掛けなかったが逆にホッとする。クラスが代わり馴染みのない
面子の中で向かえる卒業式は何故だか涙が止まらなかった……。


出典:2ch
リンク:2ch

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