中山のスペシャリスト

マツリダ 四歳 秋

己の肉体と走りに限界を感じ
悩みに悩み抜いた結果
彼がたどり着いたさきは

感謝であった


自分自身を育てくれた中山への限りなく大きな恩
自分なりに少しでも返そうと思い立ったのが

一日一万回
感謝の四角まくり

気を整え、拝み、祈り、構えて、まくる

一連の動作をこなすのに当初は５〜６秒

一万回を捲り終えるまでに
初日は１８時間以上を費やした

捲り終えれば倒れる様に寝る
起きてはまた捲るを繰り返す日々

２ヶ月を過ぎた頃異変に気付く

一万回捲り終えても
日が暮れていない

齢五歳を越えて完全に羽化する

感謝の四角まくり一万
一時間を切る

かわりに祈る時間が増えた

有馬に現れた、時ゴッホの脚は
音を置き去りにした

ダメジャ「気のせいだよな…一瞬消えて音が後から…」

安藤「ダスカ…？」

ダスカ「か…観音様が…」

ゴッホ「さて…看板かけて闘るかい？」

ダスカ「看板は差し上げまする、是非私めを弟子にしていただきたい…」

ゴッホ「いいよ、飯おごってくれたらな」

怪物が誕生した
１１ヶ月以上、昔のことである

出典：有馬記念でマツリダゴッホを倒してこそ最強の証
リンク：http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/keiba/1225925545/l50