スネ夫「殺すつもりはなかったんです・・・」

2008/12/02 04:20 登録: えっちな名無しさん

彼は俯きながらそう言った

*ではどういうつもりでしずかさんに襲いかかったのか?そしてナイフを所持していた理由は?

スネ夫「あいつ、僕のことを"金魚のフン"って言ったんだ。"二十歳を過ぎても坊やのままね"って。だからちょっと脅してやるつもりで・・・」

*ナイフを持って彼女の部屋を訪ねた、と?
スネ夫「・・・そうだ」

*話を整理しよう。君が彼女の部屋を訪ねたとき、部屋には彼女しかいなかった?

スネ夫「正確に言うと違います。金曜の夜は恋人ののび太が泊まりにくるから。部屋を訪ねたのはその前です」
*それは随分リスキーだね。君が暴行・・・失礼、彼女と話ている最中にのび太がやって来るとは考えていなかった?

スネ夫「だから襲いかかるつもりじゃなかったんだってば!」

*でも現実は違う。22時過ぎにのび太君が訪ねたとき、しずかさんは息を引き取った後だった。体内からは君の精液も検出されている。

スネ夫「ちょっと脅してやるつもりだったんです。ナイフを見せてね。そしたらあの女、ビビった素振りも見せない。」

*気の強い女性だったようだからね。それで?

スネ夫「自分から胸をはだけてきたんです。嘘じゃない!"アンタにわたしがヤれるの?"って言われたんだ。」

*ちょっと待った。彼女の方から誘ったと?

スネ夫「誰も信じちゃくれないだろうけどね。アイツはみんなが思ってるような可憐な女じゃない。」

*しかしそれだけでは殺す理由にはならない。他にも何かやりとりが?

スネ夫「認めたくないけど、僕は彼女のことが好きだった。小学生のころからずっとね。そのコに誘惑されたんだ」

*続きを聞かせてくれ

スネ夫「あんたも好き者だね」

*・・・これは私の仕事だ

スネ夫「中に出すように言ってきたのもアイツさ。僕は言う通りにしただけ。」

*セックスに関しては合意の上だったと?

スネ夫「そういうこと。のび太には悪いけど、これは事実だ。」

スネ夫「事が終わった後、僕は恍惚感に浸っていた。当然だろ?長年に渡る悲願成就、ってわけだから」

*男子の本懐だね。それで?

スネ夫「女ってのは怖いもんでね。アイツはさっさと身繕いを始めた。」

*そう、それなんだ。今回の事件の焦点は。彼女は殺され、体内からは君の精液。しかし衣服の乱れは無かった。

スネ夫「当然さ。脱がしたのは僕だけど着たのはアイツ自身なんだから」

*服を着た後、彼女はどうした?

スネ夫「間男の哀しさってヤツかな?僕に部屋から出て行くように言ったよ」

*当然だな。君がいても彼女にメリットは無いんだから

スネ夫「ハッキリ言ってくれるね。でも僕の気持ちは収まらない。だから言ってやったんだ、"のび太に話す"ってね」

*君も悪い男だね。そしたら彼女は?

スネ夫「急に態度を変えやがったよ。泣きそうな顔で"お願い止めて"なんて言いやがる。一発ヤらせれば僕の気が済むと思ったんだろうね。どこまでも男をナメた女さ」

*最後の部分に関してはノーコメントだ。

スネ夫「それからは押し問答さ。帰ってほしいアイツと居座る僕。時間は21時過ぎだったかな?」

*彼女の死亡推定時刻か・・・その時に勢い余って殺してしまったと?

スネ夫「あくまで推定だろ?」

*どういう意味だい?

スネ夫「言い合いしてるウチに泣き出しちゃってさ。もちろんアイツがさ。それを見たら急に醒めしまったんだ。そしてそのまま部屋を出た」

*時間は?

スネ夫「22時にはなってなかったハズさ」

*つまり殺さずに部屋を出た、と?悪いけど信じられないな

スネ夫「話はここからさ」

*君は一度部屋を出た。そして何らかの理由により引き返したのかい?

スネ夫「理由は好奇心かな」

*どういうこと?

スネ夫「僕に抱かれた後でどんな顔してのび太に会うのか・・・それが見たかった。だからアパートの下で待ってたのさ。のび太が部屋に入るのをね」

*え?君の話が本当なら、彼は生きているしずかさんと会っていたことになる

スネ夫「さっき聞いただろう?僕の話を信じてくれるかいって」

*しかしのび太君の話とはだいぶ食い違うな・・・

スネ夫「ヤツは何て?」

〜のび太の証言〜

*落ち着いて。辛いだろうけど、君は見たままを話してくれ

のび太「は、はい・・・」

君がしずかさんの部屋を訪れたのは何時ごろ?

のび太「22時を少し過ぎたぐらいです」

*そのときの部屋の様子は?

のび太「ドアには鍵がかかっていました。インターホンを押しても返事がないから、合鍵を使って部屋に入りました」

*それで?

のび太「部屋にの中にしずかはいませんでした。トイレにも風呂場にも。携帯はベッドの側に置かれていました」

*どこかに出かけたと思った?

のび太「いえ、僕がくるのはわかってたハズだし、出かけたとは思いませんでした」

*そうしているウチにベランダに出る扉が開いているのに気付いた

のび太「ええ。ベランダに出てみるとしずかが倒れていました。慌てて抱き起こしたけど、既に息はしていなかった・・・」

*すでに亡くなっていたわけだね?目立った外傷はあった?

のび太「いえ。血は流れていなかったし。とにかく救急車を呼ばなきゃって思いました」
*だろうね。部屋を荒らされた形跡は?

のび太「ありませんでした。財布もそのままだったし。」

*聞きにくいことだけど、彼女は殺されたように見えた?

のび太「いえ。まるで眠ったようでした・・・15分ほどして救急車やって来て、僕も同行するように言われました」

*そこへスネ夫君が現れた

のび太「ええ。青白い顔をしてね」

*彼の様子は?

のび太「呆然としていました。僕が声を掛けると震えながら"ゴメン、ゴメン"って言うんです」

*その意味が理解できた?

のび太「いえ。僕も動転してたし。しずかのことを好きなのは知ってたけど、まさかスネ夫が・・・」

*やはり彼が殺したと思う?

のび太「だってしずかの身体の中からは!・・・」

*しかし衣服の乱れは無かった。目立った外傷も

のび太「スネ夫は何て?」

*これから話を聴くところだよ

のび太「そうですか・・・」

*彼に伝えたいことはある?

のび太「何も・・・」

*そうか。また話を聴くことがあるかもしれないけど、そのときはよろしく頼むよ

のび太「はい。・・・しずかの葬儀には来てくれるんだろう?出来杉君」

*・・・善処するよ

のび太「ありがとう」

〜スネ夫の証言2〜

*わかったかい?

スネ夫「ああ」

*何か不審に思う点は?

スネ夫「何も」

*罪を認めるのかい?

スネ夫「認めないと言ったら信じるのかい?あとは裁判で証言するよ」

*何を言うつもり?

スネ夫「君としずかちゃんに関することさ」

*・・・何を知っているんだい?

スネ夫「ほとんど全て、さ。」

*長年に渡るストーキングが活きるわけだね

スネ夫「まぁね。次は君がこちらの席に座ることになるかもね」

*・・・期待しているよ

スネ夫「フン」

ジャイアン「スネ夫が死んだ!?」

*ああ。罪の重さに耐え兼ねたんだろう。自動車の中で排気ガスによる自殺を計った

ジャイアン「事件はどうなる?」

*容疑者死亡のまま書類送検だね

ジャイアン「あの野郎!俺に何も言わずに!」

*言えなかったんじゃないかな。君との関係を揶揄されたのが殺害の遠因だったようだし

ジャイアン「だからって・・・畜生!」

*では僕はこれで

ジャイアン「この後みんなでしずかちゃんを偲びながら霊前で食事をするんだ。お前は出席しないのか?」

*行くところがあるんでね。

ジャイアン「忙しいんだな。しずかちゃんに伝えたいことはあるか?」

*さようならと伝えてくれ。そして思い出をありがとうって

ジャイアン「わかった」

*友達は大事にしなきゃな。いや、別に友達でもないか・・・

のび太の部屋の鍵を開けながら、彼は呟いた

*早く帰っておいでのび太君。しずかちゃんが待っているよ

タバコに火を着ける彼の横顔を、窓から差し込む月明りが照らした・・・




出典:スネ夫「殺すつもりはなかったんです・・・」
リンク:http://jfk.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1228150395/l50

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