野比家・父の手記
2008/12/02 14:43 登録: えっちな名無しさん
1月2日 晴れ
今日、息子が青いネコを連れてきた。
「どうもっスwwはじめましてww」
喋るらしい。
「なんだい?コレは…」
「なんかね、僕の未来を変えてくれるらしいよ」
バカだバカだとは思っていたが、ついに狂ってしまったらしい。
俺はタウンページをめくると、特別養護施設を探した。
1月3日 曇り
帰宅すると、家に大量のドラ焼きがあった。
「なんだい?コレは」
「あ、自分ドラ焼き好きなんっスよww」
答えになってない。俺は無視して妻に聞いた。
「なに?コレ」
「好きなんですって、ドラ焼き。ねえドラちゃん…」
そう言って家畜の方を見る妻。
目は心なしか潤んでいた。
それにしても100ダースはやりすぎだ。
「ああ、アナタの小遣い、明日から200円だから」
俺は泣いた。
1月4日 雪
「わー!雪だ!雪だよドラえもん!」
甲高い声で叫ぶ息子。IQは20、俺の元・精子。
ティッシュの中に葬ればよかっただろうか、俺は紫煙をくゆらせながらそんなことを思った。
「雪、真っ白っスよww奥さん白いの好きなんじゃないっスかww」
「ど、ドラちゃん、主人が聞いてるわ……!」
「あ、パパさんwwもしかして包茎っスかww」
俺はまた泣いた。
1月5日 残雪
今日は仕事始めの日。
溶けかかった雪に足を取られながら、何とか会社まで辿り着いた。
僕の所属する部署は特別環境事業部。
いわゆるトイレ掃除だ。
「んっ!ンン…!ダメ!こんな所じゃ…人が来ちゃう!!」
「大丈夫っスよ、奥さんwww」
俺はそそくさとトイレを後にして、静かに泣いた。
1月6日 晴れ
久しぶりの晴れ空。
午後出勤だった俺は、公園で散歩をしてから会社に向かった。
駅前のカラオケ店前。見覚えのある顔が並んでいた。
「奥さんのテノール凄すぎっスよww」
「もう……ドラちゃんの肉マイクが凄すぎるのよ……」
最早涙も枯れ果てた。
1月7日 晴れ
息子と家畜は、冬休みの最後を利用してブリキの王国を作るとか何とか言っていた。キチガイの言葉は理解に苦しむ。何にせよ久しぶりの夫婦水入らずだ。
「なあ、いいだろ…」
「そんな気になれないの」
妻はそれだけ言って僕に背を向けた。
僕はカッとなって力任せに妻の服を脱がせた。
ビリビリ。肢体が露わになる。と、妻の太ももには文字が。
『パパさん、まさに22性器っスwwww』
俺は叫んで家を飛び出して、裏山で眠った。
1月8日 晴れ
俺は会社をサボって、昼ごろ家に戻った。
家には誰もいなかった。
息子の部屋に入り、押入れを探る。
あった。スペアポケットだ。
俺はビッグライトを取り出すと、黙ってチンコに暖かい光を浴びせた。
(これで…俺も……)
息子はしかし、ノーリアクションだった。
俺は訝しがってライトを眺める。
『注意:包茎には効かないっスよwww』
俺はビッグライトを粉々に破壊した。
1月9日
遂に俺の堪忍袋もリミットを越えた。
あのクソ猫に話を付けなければ。
俺は勢い込んで猫の下に詰め寄った。
「おい!貴様いい加減に」
「何っスかwwキレるとか暑苦しいっスよwww」
ヘラヘラと笑っている。俺は右手に握ったバットを振り上げようとした。
「あ、これどうぞっスww22世紀のエロ本っスよwww」
なんだ、意外と話の分かる奴じゃないか。
今日のところは許してやろう。
俺は書斎に戻って、家畜から貰った本の包装を破った。
『月刊・世界のペルシャ猫』
メモが一通。
『自分、猫っスからwww』
灯油をかけて全て燃やした。
1月10日 晴れ
「ドラえもん!明日テストなんだよどうしよう」
とんでもないアホ顔をしながら息子が叫んでいる。
この息子、九九どころか50音の「ら行」すら怪しい。
「大丈夫っスよwwwほら、コンピューターペンシルっスwww」
「ゲヘゲヘ、いつも悪いねえ。あと、最近静ちゃんが冷たいんだよなー」
「大丈夫っスよwwwほら、スピリタスと睡眠薬っスwww」
「ゲヘヘヘ、いつも悪いねえ」
うちの家族は、一体どうなってしまうのだろう。
1月11日 雨
息子が死んだ。
ガキ大将に金属バットで殴られたらしい。
「カッとなって…つい」
雑貨屋の息子。
俺は幾ら損害賠償金が取れるか頭の電卓を弾いた。
「ドラえもんく〜ん!」
ガキ大将が猫に泣きついている。
「余裕っスよwww」
猫がミンチ状になった息子を風呂敷でくるんだ。
「ホラ、生き返ったっスよwww」
何でもアリかよ。
「よかったらパパさんの包茎も治しましょうかwww」
俺はサイドボードからブランデーを取り出すと、無言で煽った。
1月12日 曇り
「ねえ、アナタ・・・」
珍しいことに、妻から誘ってきた。
俺は燃えた。
「ねえ、早く挿れて・・・」
「いや、もう入ってるんだけど」
「も、盲点!」
俺は泣きながら腰を振った。
「いいっスね、奥さんwww」
襖の間から、猫が8ミリを回していた。
「見られてると燃えるの!」
どうやら全て猫の指示通りらしい。
玉子。あの頃のキミはもうどこにもいない。
出典:肉欲企画
リンク:http://2949.seesaa.net/article/21770946.html

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