容赦ないえもん 2

2008/12/02 14:53 登録: えっちな名無しさん

の「ハァー、今年ももう12月がやってきた。寒くなるばっかりで、ちっともいいことなんてないよ……」

ド「オイオイ、何しけたツラしてんだよのび太?!そんな顔見てたらこっちの景気まで悪くなっちまうぜ。さあ笑えよオイ、笑えよ!」

の「ドラえもんかぁ……今はそんな気分じゃないんだあっちに行っててくれよ……なんたって12月だよ?僕みたいな非リア充には辛いイベントが多すぎるんだよ……」

ド「何言ってんだよのび太12月っていったら楽しいイベントで目白押しじゃねえか!天皇誕生日に、そして何といってもクリスマスだ!最高じゃねぇかなァーオイ!」

の「クリスマスが楽しいだって?ドラえもん、キミは頭がどうにかなっちまったんじゃないのかい!?クリスマスといえばカップルの祭典、独り身の煉獄、リア充だけに許された性宴じゃないか!それを楽しみにできるのはイケメンや勝ち組だけであって、さてはドラえもん、ハハア、キミはネコ充だったのか……?」

ド「何言ってんのかよく分かんねーが、22世紀のクリスマスは別に恋人専用って訳じゃねーぞ。どちらかっつーと殺伐としてるっていうか、クリスマスの赤は血の赤、みたいなテイストっつーかな」

の「?どういうことだい?」

ド「だからさぁ、20世紀もそうなんだろ?クリスマスといえば、ホラ、サンタ大戦だろうが!」

の「サンタ大戦?!な、なんだいそのポップな名前のイベントは??」

ド「何だ、お前知らんのか。サンタ大戦っつーのは、まあ読んで字の如く、クリスマスの前後に"サンタ"たちと"戦(や)る"イベントのことよ。燃えるぜぇアレは……」

の「そ、それが未来志向ってヤツなのかな……でも、そんなことして問題は起きないの?ホラ、人権とか、そもそも殺人罪に該当するとかさァー」

ド「何いってんだいのび太くん。殺人になんてなるわけないだろう」

の「どうして?」

ド「だってサンタの連中も俺らを殺しにかかってくるからな。言ってみりゃあ正当防衛だな。まあこっちも必死よ。戦果によっては人類が年越しを迎えられるか危ういわけだし、まさに生存戦争ってヤツさぁー」

の「22世紀はとんでもないことになっているんだね……」

ド「おうよ。そんな時に恋人とイチャつこうとするヤツなんてどこにもいやしねーよ!皆ハンドベルの代わりにハンドガン装備してるし、キャンドルと見せかけてダイナマイト投げつけるのがトレンドなのさ」

の「そりゃ確かに殺伐としてるなァー。けど、現代の腐ったシーンと比べりゃ随分マシかも……アレ?でもおかしいな」

ド「なにがだい」

の「22世紀ではそんな楽しげな状況になっているのに、現代は平和ボケした羊どもがキャッキャウフフとクリスマスを楽しんでいるよ?一体いつからサンタ大戦が隆盛の極みを迎え始めたってワケ?」

ド「そんな細かいこと聞かれてもなー。僕の専らの関心事は、一体どれだけ多くのサンタを狩り、どれだけ多くのトナカイを屠るか、その二点にしかないのだから。大体、サンタ連中を前にしたら、アレコレ考えてる暇なんてなくなってしまうし」

の「そんなに強いの?!サンタのヤツらって」

ド「悪魔よ、正味の話……ヤツら非道ってレベルじゃねー。俺らも22世紀の科学技術を持ってるから相当強いけど、アイツら摩訶不思議な魔法を使いやがるからな。人智を超えた能力なんぞ振りかざされたら、我々人類は為すすべもねーよ」

の「キミは人類じゃないけどね」

ド「吼えるなよ。とにかく、ヤツらは単騎じゃ動かない。最も古くから生き残るサンタ、通称『オーズ』と、その妻『フレイヤ』の二人が中心となって組織を統括している。トップである彼ら二人の下には、地上に生息する全てのトナカイを統べる伝説の八匹、いわゆる『オリジナルエイト』と呼ばれるトナカイが仕えているんだ。それぞれの名をダッシャー、ダンサー、プランサー、ヴィクセン、ドンダー、ブリッツェン、キューピッド、コメット。加えて、神出鬼没の遊撃部隊を抱えている"紅"鼻のルドルフ。これら二人と九匹が中心となって、サンタ連中は俺達に襲い掛かってくるのさ」

の「でも、たったそれだけじゃないか。それだったら簡単に迎え撃てそうじゃない?」

ド「おっと、話は最後まで聞くべきだぜ。基本的に総督であるオーズは前線に出てこない。ヴァーラスキャールヴと呼ばれる館に待機し、そこから世界を見渡しているらしい。実戦に投入されるのは大量に生産されたSoldier of anti-human talisman――S.A.N.T.Aだ」

の「S.A.N.T.A……」

ド「S.A.N.T.Aのヤツらはそれぞれ独立した思考回路を有しているが、必要とあらば全ての意思を総督に委ねることができる。こいつが非常に厄介でな……さっきも言った通り、オーズは世界全体を一度に見渡すことができるため、結果としてS.A.N.T.Aたちの裏を衝くのはほぼ不可能になっちまうんだ」

の「そんな……人類はほとんど絶望的じゃないか……」

ド「もちろん、我々だって黙って手をこまねいているばかりじゃない。オリジナルエイト、そしてS.A.N.T.Aの連中に対抗すべく、中東の科学者たちが画期的なウェポンを開発したんだ。創造滅殺兵器ブラフマー、維持根絶兵器ヴィシュヌ、そして極大破壊兵器シヴァ。これらを駆使することによって、何とか勢力は拮抗を保っていた。しかし……」

の「ど、どうしたっていうんだい!?」

ド「先の大戦で、極大破壊兵器シヴァはフォースのサンタ面に堕ちちまった。そしてサンタの手に渡ったシヴァの力によって、中東は一日で消滅。後には埃の一つだって残りゃしなかった。この出来事はマハーカーラ(大いなる暗黒)と呼ばれ、我々を深い絶望に叩き落したんだ」

の「そんな……そんなのって!それじゃあ僕達人類は、ただ滅ぼされるのを待てっていうのかよ?!何もできずに、ただ茫漠と、審判の日を!そんなことが許されていいのか!!」

ド「もちろん俺達はそれを是としない。中央政府は先般、ついに極大破壊兵器弐式・パールヴァティーを完成させた。更に、遺伝子操作によってそれを操る不死の人間……コードネーム无(ウー)も生み出された。だからまァ……今年のサンタ大戦、戦力的には五分と五分ってところだろうな」

の「それでもまだ五分五分なの?」

ド「S.A.N.T.Aの中には上位種族もいるからな。まず、"メキシコに吹く熱風"と呼ばれるサンタナ、"バチカンの闇"との二つ名を持つルシア・ドス・サントス、"パンテオンの黒霧"と恐れられているラファエロ・サンティ、そして極界の魔技"トウキョ・ウト・ライブ"を繰り出すイノウエサンタ……その他にも勇猛なS.A.N.T.Aは沢山いるんだ」

の「圧倒的じゃないか、サンタの連中は」

ド「ハハハ、バカだなのび太。だからこそ殺(や)りがいがある――そう思うべきだし、そう思わなきゃ漢(おとこ)ではない。そうじゃないか、のび太。いや……ソルジャー・ノビよ」

の「 "!?" 」

ド「くふっ、分からいでか。どうしてお前さんが射撃の訓練を怠らないのか、あやとりを隠れ蓑としながらも、常にモデルガンを手放さないのか……その理由くらいは、な」

の「ククク、参ったな……隠しおおせていたつもりだったんだけどね……」

ド「いつからだい?その憎悪(ルサンチマン)を抱えたのは」

の「産まれた時からさね。憎かったんだよ、全てが、俺を取り巻く全ての状況が。テストは0点!体育はドンケツ!くじ運は無し!野球をさせれば三者凡退!小遣いも少ない!親父はうだつが上がらない!静は俺になびかない!これを、これに、この全てに!絶望しなけりゃあ……一体何に絶望しろっていうんだい。えェ?」

ド「マーヴェラス……キミが抱える類稀なる負のエナジー、それでこそ僕がマスターと見込んだ人物だ。22世紀から遥々やって来た甲斐があったってもんだぜェ……」

の「と、言うことは……?」

ド「静との結納のためだなんて全てブラフッ!この"ドラ"はッ!S.A.N.T.Aとサンタの連中を殲滅する戦士を探しにィィィッ!!この"20世紀"に、やって来たのだァーーッ!!」(バァーーーン!!)

の「……オーケー、ドラ。お前さんとも長い付き合いだが、俺は初めてアンタのことを、言葉ではなく……"心"で、"理解"した……」

ド「いい子だ、ノビィ……そうと決まれば話は早い。早速だが、まずはS.A.N.T.Aに関する勉強から始めようか」

の「えぇー、僕、勉強は嫌いだなぁー」

ド「ゴチャゴチャいわないの!敵を知り己を知れば百戦危うからずっていうでしょ!これも戦争のために大事なことなんだから!」

の「ちぇっ、ドラえもんはいつも融通がきかないんだからなぁ」

ド「まずはこのタイムテレビを見て欲しい。これに写っているのがこの前の大戦の様子さ」

の「これが、S.A.N.T.Aか……まるっきりバケモノだな……」

ド「ああ、奴らは可変翼を持っているもんだから、上下左右様々な角度から襲ってきやがるんだ。まあ我々にもタケコプターがあるから、その辺りは問題ないんだが……ここだッ!この攻撃をよく見ておけ、ノビィ」

の「なッ……!手も触れないうちに、我が軍が次々と殲滅していく……?バカなッ!!」

ド「これがヤツらの使う主力兵器"ジングル・ベル"だ。超音波を使ったシンプルな仕組みだが、その威力は強烈だぜ。なんせ、一振りでビルひとつが粉々になっちまうんだからなァ……そしてお次は、コイツだ」

の「これは……なんだ?兵士たちがまるで幻影と戦っているような動きを……」

ド「これはヤツらが使用する幻体戦士術"ヤマシタ・タツロウ"だ。この術が発動するのには一定の条件が揃う必要があるのだが、端的に言えば、雨が夜更け過ぎに雪へと変わった瞬間……戦士達は醒めない幻影を見る。恋人にクリスマスの約束を破棄される、あまつさえ恋人をNTR(*)される……という、漆黒の悪夢を。耐性のない者はこれだけで精神崩壊モノよ」

(*)NTR=寝取られる

の「なんて恐ろしい術なんだ……ヤツらには人間の心がないってのか?!」

ド「サンタだからな、アイツらはあくまでも。人間のことなんて知ったこっちゃないのさ。さて、その他にも"クランベリー・ソース"や"七面蝶"なんて技もあるが、今は割愛しておいて……ンンッ?!よし、ここだ!これを見ろ!!」

の「……!!こ、これはッ!!S.A.N.T.Aの連中が次々と……"蒼のツナギ"を着た"いい男"に化体していくッ……?!」

ド「これがヤツらの奥義、"アヴェ・マリア"だ。これが発動したが最後、S.A.N.T.Aの連中は狙った獲物を一晩中ホーミングし続ける。アヴェ・マリア状態となったS.A.N.T.Aはあらゆる物理攻撃を無効化し、朝日を浴びるまで無限に動き続けるんだ。そしてその状態を解除する手立ては――今のところ見つかっていない」

の「なら、アヴェ・マリアが発動するまでが勝負ってことだな……」

ド「聡明だな、ノビィ。その時分までにできるだけS.A.N.T.Aの個体数を削り、後は全力で逃げ切る――それが今のところ、我々にできる全てだ。少々消極的な作戦ではあるが、な」

の「分の悪い勝負は嫌いじゃない。劣勢の方が実力を発揮できる場合だってあるさ。なるほど、サンタのことは大体分かった。後は……決戦に備えるまでだな」

ド「くすくす……」

の「?何がおかしいんだい、ドラえもん」

ド「ふふ、のび太くんは相変わらず優しいなぁ、って思ってさ」

の「えへへ、そんなに褒めるなよドラえもぉ……」

ド「このド低脳がッ!!」(ガッシ ボカ)

の「ギャ!グッワ!痛い、痛いじゃないか!一体何をするんだよぉー!!」

ド「バカ正直に敵がやってくるのを待つヤツがあるかッ!戦場では先手必勝が常よ常ェー!!いいか、ここからは電撃戦だッ!!すぐにヤツらの本陣へと乗り込むッ!!」

の「そ、そんな?!まだ12月も始まったばかりだというのに!!」

ド「そこが盲点よォ……22世紀ならいざ知らず、この20世紀の安穏とした世において、まさか"ヤツ"らもこの時期に襲われるとは思うまいて……」

の「そ、そうか……どういうわけか、現代ではまだS.A.N.T.Aの動きは活発化していない……そこを叩けば、あるいはッ……!!」

ド「ビンゴ、ドビンゴだぜノビィィーーー!!平和ボケしたサンタの野郎に派手な一発をぶち込む!!それも、22世紀の道具をフル活用して、だ!!」

の「全く、キミの悪魔的頭脳にはいつも驚かされてばかりだよ、ドラえもん……」

ド「えへへ、それほどでもないよぉ」

の「そうと決まれば善は急げ、早速サンタの本拠地を恐怖のズンドコに陥れてやろうぜ!ところで、どんな未来道具を使うんだい?当ててみようか、えーっと、空気砲にショックガンに、あとは無敵砲台とか?」

ド「このドサンピンが……そんな眠たい道具を使うワケがねェだろうよ……今回俺が用意した道具は、コイツさァー!!」

の「こっ、これは……!」

ド「ククク……」

の「F-22!!戦術戦闘機、F-22じゃないか!」

ド「こいつを用意するために、ドラ焼きを一ヶ月は抜いたもんよォ……」

の「凄い……この美しいフォルム……そして圧倒的な火力、機能性……これさえ、こいつさえあれば……」

ド「ああ、こいつでサンタさんに告げてやるのさ。"good night"(おやすみなさい)、ってな……」



――同日、数時間後

――フィンランド

サンタ「ホッホッホ、今年も続々と世界の子供たちからの手紙が届きつつあるのぅ。子供達からの願いを受け取るのは、いつまでたっても嬉しいことじゃて」

トナカイ「ブルルルル」

サンタ「そうか、そうか。お前も嬉しいか、ホッホッホ……ん?なんじゃ、遠くから不穏な轟音が……」


D「Hey, Nobi!! Look it!! There's SANTA overthere!!!」
(おいのび太!!あそこにサンタが居やがるぜェ!!)

野「是攻撃開始!!!」
(攻撃開始だッ!!!)

サンタ「な、なんじゃありゃあ!!?およそこの雪原には似つかわしくない禍々しい物体が……い、いかん!逃げるぞ!!」

トナカイ「ブルルルル!!」

D「We've got you dead to rights!!!」
(逃がさんぞッ!!)

野「是開幕!!」
(ショウタイムだ!!)

刹那、耳をつんざく凄まじき轟音。
次いで、閃光。
即座に、爆音。
瞬間、フィンランドの深緑は、激しい炎に包まれた――


サンタ「大丈夫かっ!?トナカイ、おい、トナカイィィ!!」

トナカイ「ブル……ルル……ブル……ル」
(お前のせいで、トナカイの俺も甘くなっちまった…だがこんなトナカイとまともに話をしてくれたのはサンタ、アンタだけだった……アンタと過ごしたン十年間、わ…わるくなかったぜ……死ぬ…な…よ……サン…タ……)

サンタ「トナカイ……トナカイィィィィ!!!」

ド「殺ったか?!」

N「Eu ainda vivo!!」
(まだ生きてる!!)

ド「クッ、さすがにしぶといな!!」

N「Io non escludo il prossimo!!」
(次は外さんよ!!)

サンタ「……なぜ……なぜじゃァァ!!!人の子よ、問おう!!なぜお前達は、こんな悪辣なことを為す!?我ら"サンタ"に何を望んでいる?!答えろ、答えてくれ!!人の子よッ!!」

ド「やっこさん、何か叫んでるぜ」

の「なぁに、プレゼントするのには慣れてても……プレゼントを受け取ることには慣れていないのさ」

ド「クック、違いねェ」

サンタ(このままでは……子供達のプレゼントまでもが灰と化してしまう……せめてあれは、あれだけでも守るんじゃて……!!)

の「おい、サンタが建物の方に走っていくぜ」

ド「ああ、おそらくあれが本拠地だろうな。あれを叩けば……サンタも止まるッ!!」

の「ヒャッハーー!!これでエンドマークだァァー!!」

サンタ(もう少し……あと少しで届く……夢に、世界の子供の、希望に……なっ!!?)


その時、サンタが見上げた先には――

太陽を背にして、あまりにも呪わしく飛来する――

二匹の猛禽類が、いた――


ド・の「メリー・クリスマス」

サンタ「ウオオ、ウアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」


ド「COOOOOOOOOOOOOOL!!!!さすがのサンタも、あれを喰らっちゃあひとたまりもなかろうぜェ!!」

の「当方に手応えアリ、だッ!!これより帰還する!!」

ド「ラジャー!ノビィ、今夜は祝ドラだぜェー!!」

の「おうよ!浴びるように食うぜぇ?!」

ド・の「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!!」





――ドラえもんとのび太が飛び去って、数時間後。


そこは、何もない世界。
音も、温度も、記憶すらも。
全てが灰燼に帰した世界。

その世界の中で、ただ、白い雪だけが。
きらきらと、きらきらと、踊るように舞い散っていた。


サンタ「絶…対……に…ゆ……るさん………ぞ……人の……子…よ……!!!」


紅い、ひたすらに紅い復讐の焔を。
その背中に浮かべながら。


・・・

の「……と、いうわけで。ふたりでサンタを討伐してきたんだよー。いっやー、すっごく楽しかったなぁ!!」

ジャ「のび太!!このバカ野郎!!」

の「痛いっ!!一体何するんだよ、ジャイアン!!」

ジャ「お前なぁ、サンタがいなくなったら誰が俺達にプレゼントくれるんだよ!!誰が!!」

の「あっ、それは盲点だった!!」

ジャ「このバカ!!グシャグシャにしてやる!!」

の「ひえー!おたすけー!!」

スネオ「あらまあ、ジャイアンってば、まーだサンタさんなんて信じてたのね」

しずか「クスクス、たけしさんったら、可愛いとこあるのね」

ド(本当にいるんだけどなあ、サンタ……ま、僕には関係ないけど)


サンタ「殺す殺す殺す殺す殺す何年かけても絶対に殺す何度でも殺す殺しても殺す殺して殺して殺しきる殺す殺す殺す殺す……」



――こうして、20世紀のある日。
一体のネコ型ロボットの戯れによって。
人間とサンタとの、長きに亘る戦いの歴史が、静かに、本当に静かに、幕を開けたのであった……。


(おわり)


出典:容赦ないえもん 2
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