童貞の彼氏が初体験のとき勃たなかったので
2009/01/29 10:12 登録: えっちな名無しさん
「そーれ勃起!勃起!」
ってチンコに向かって手拍子してあげた
ふられた
彼は初めてで緊張しているみたいだた。
ついさっきまで勃ってたのに
いざ挿入!ってなったら脱力してしまったようだった。
必死にフニャチンをおしつけてくる
私は危惧した。
このまま何もしなければ、初体験で彼の心に傷を残してしまうと。
そして、勇気ある行動に出た。
私の脳はフル回転した。
成績はいつだって良かった。
大丈夫だ。
彼の緊張をほぐすことが、まず何よりも先決である。
しかも可及的速やかに。
私は両手をチンポの前に掲げた。
「ユウくんの!!!」
腹の底から声を出した。
彼が思いっきりビクっとしたのを覚えている。
「ちょっといいとこ見てみたい!!!」
彼が凄い目で見つめてきた。
ここから爆笑への道が開かれる。
私は信じて疑わなかった。
「ははははは!なんだよそれ・・・・ もう、○○はおちゃめだな!」
「面白いでしょ、えへ」
「あーあ、もう、雰囲気台無しじゃん(笑)」
「ゴメンネ!今日はダメだったけど、また今度できればいいよ!」
「俺、○○みたいな面白い彼女で良かった・・・。救われたよ」
「やだぁ!ユウくんってば大袈裟!!」
そんな会話をシミュレートした。
完 璧 だ 。
私は勢いに乗った。甘い未来に向かって、手拍子をバシバシしながら、
「そーれ!勃起!勃起!勃起!!」
と叫んだ。
さあ!
私「勃起!!勃起!!」
彼「・・・・・・・」
来い!!
私「勃起!!勃起!」
彼「・・・・・・・・・」
爆笑来い!!
私「勃起!!勃起!!」
彼「・・・・・・・・・・・・」
私「勃起!!ぼっき!ぼっ・・・・き・・・・?」
彼「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
何だか、彼の様子がおかしい。
「・・・・・・ごめん・・・・」
彼が蚊の鳴くような声でつぶやく。
「・・・・・勃たなくて・・・・ごめ、・・・・」
下を向いて、拳を握り締めて、少し震えている。
どう考えてもおかしい。
「ユウくん、今のところは、笑うところだったんだよ」
「笑えねえよ!!!」
必死に解説したのに、
いきなり大声を出されて、
混乱してしまった私の脳。
しかし、一つの真実は確実に見えていた。
彼は、笑って、いない。
私にとっても、21にして初めての彼氏だったんだ。
彼は23で、私が始めての彼女だったんだ。
初めてのセックスの前は万端を喫して、
ハルヒのエロ同人を読み漁り、
エロ動画サイトを巡回しまくり、
東京大学物語も舐めるようにして読んで、
あと官能小説だって読んで、
とにかく必死で知識をつけたんだ。
完璧だったはずなんだ。
それなのに・・・・・。
エロ関連の書籍映像その他は、男のチンポは常にギンギンだったんだ。
女のほうもびしょ濡れだったんだ。
挿入に関しては、どれも滞りなく進んでいたんだ。
長門の穴が小さくても、それは些細な問題だったんだ。
だから・・・・、
挿入前に萎えるなんて、完全に想定の範囲外だった。
エロ同人とか、嘘ばっかだな!!!ちきしょう、だまされた。
ユウくんは、物静かな人間だ。
いついかなる時も、常に優しく微笑んでいた。
私は、その柔らかい物腰に惚れたんだ。
彼が大声を出すなんて、滅多に無かったんだ。
だから思わず呆然としてしまった。
笑わせなきゃ笑わせなきゃ笑わせなきゃ
わらわせなきゃわらわせなきゃわらわせなきゃ
わらわせなきゃわらわせなきゃわらわえ;。dんc;
さっきウケなかった分を取り戻す!!
私は振り絞るように、
「すまんこ・・・」
と言った。
さあ、吹き出せ!!!!
彼は部屋から出て行った。
私は泣いた。
私は裸で泣いた。
何がいけなかったんだろう。
私が処女だからか。
同人を読んだからか。
魅力がなかったからか。
腹が、腹が出ているからなのか。
セックスの最中、ずっと腹を凹ませてたもんな。
腹に力入れすぎてて、今考えれば、裸祭りのおっさんみたいな顔してたもんな。
そりゃ勃たないよな。
もう一度、ユウくんを振り向かせよう。
私は、ダイエットに着手した。
私は164cmで53kgだ。
運動は一切しないから、腹が出ている。
それが諸悪の根源だ。
私は、彼にメールをした。
『この前はごめんなさい。』
と。
次の日の朝、彼から返信があった。
『俺こそごめん。
しばらく君と距離を置きたい。
勝手で悪いけど』
・・・・私はふられた。
この腹のせいで。
私は追撃メールを送る。
「私の魅力がないせいで、あんなことになってしまったんだよね・・・。
私、生まれ変わるからね!!
凄くキレイになって、また会いに行くから!!
それまで暫しのお別れだね!!」
別れるなんて嫌だったから、そんな風にメールを送った。
その後彼からは、
「ごめん・・・」とだけ書かれたメールが届いたけど、
深く考えないようにして、私は、腹筋がブルブルいうベルトを購入した。
戦いの、始まりだった。
あれやばいぞ。
http://www.youtube.com/watch?v=596Rg7IYFRo
こんな感じだったが、
内臓をめちゃくちゃにされた気分だった。
死ぬかと思った。
2日でやめた。
お前ら買うなよ。絶対買うなよ。
私は毎日腹筋をするようになった。
私は大学生、彼は同じ大学の大学院生だ。
サークルで知り合った。
学部も違うし、サークル以外接点がないんだ。
彼はあの日以来、サークルに来なくなったから、必然的に会えなくなった。
寂しい。
そんな気持を紛らわすように、
私は腹筋をし、ファミチキを食べた。
一ヶ月くらいしただろうか。
ユウくんからメールが来た。
「もう一度会いたい」と。
私は感極まって、自宅で会う約束を取り付けたんだ。
初めてのセックスを失敗した、私の部屋で。
まだ見たところ腹筋は締まってなかったが、
二人の愛に腹筋なんか関係ない!って、私はそう思ったんだ!
ついに再会の日。
彼は自宅に来てくれた。
なんとなく、雰囲気が重い。
これはまずい。
私は彼を笑わせようと思った。
「あのさーユウくん・・・」
「○○はさ、セックスについて、どういう風に考えてるの?」
出鼻をくじかれた。
「えっ・・・」
「俺はさ、見ての通りモテないんだよ」
彼はそう言った。
彼は工学部の院生で、かなり痩せている。
色も白いし、無口だし、まあイケメンとは言えなかった。
「そんな俺と付き合ってくれて、すごく嬉しかったんだ。
1を大事にしたいんだ。
俺はセックスって、すごく大切なことだと思ってる。
軽はずみにすることじゃなくて、
本当に好きだからするんだって考えてる。
古い考えで退くかもしれないけど・・・・」
「そんなことないよ!!」
正直、惚れ直したくらいだ。
私のことをそこまで考えてくれてたなんて・・・。
「だから、ああいうとき、
手拍子とか、悪ふざけみたいなのは、ちょっと・・・・嫌だったんだ」
えっそこ?
私「ごめん・・・・その、場を、和まそうと思って・・・」
彼「和まないよ・・・」
私「雰囲気を、明るくしようと思って・・・」
彼「逆効果だよ・・・・」
私は目が覚めた。
私の馬鹿。
すまんこって何だよ。
「でも、俺を気遣ってくれたんだよね。
俺が、悪かったんだよ。
勃たなかったんだから・・・・」
彼が落ち込んでいる。
私は、
『そんなことない!!最初は勃ってたじゃん!!!
少し、寿命が短かっただけだよ!!
次から急いで入れれば大丈夫!!!』
って言おうとした。
この復縁フラグを逃すものか。
私「そ・・・」
彼「俺、ネットで調べたんだけどさ」
また、言えなかった。
「勃たないのって、 腹筋が弱いからなんだって。
腹筋さえ強くなれば、大丈夫なんだってさ」
腹筋・・・・だと・・・・・・?
「だから俺、太極拳始めた。
ネットで」
彼はやっぱり工学部2類だった。
「俺、○○に手拍子とかされてショックだった。
でもそれはきっと、○○が悪いんじゃない。
○○に気を遣わせた、自分が悔しかったんだよ、俺は。
もう一度俺、体鍛えるよ。
もう○○をがっかりさせたりしない。
だから、
俺とやり直してほしいんだ」
こいつ、わかってるじゃねえか。
そう思いながら私は泣いた。
泣きながら、彼に要らなくなった腹筋ブルブルマシーンをあげた。
そうやって仲直りしてから、もう1年が経つ。
ユウくんは太極拳に2ヶ月ほどで飽きた。
腹筋ブルブルマシーンは捨てた。
今では二人で仲良くファミチキを食らっている。
セックスは2回目で見事成功したよ。
彼は今でも、たまに勃たないけど、私はいいよってニコっと笑うだけにしてる。
彼も、過剰に自分を責めることはなくなったんだ。
ところどころ大袈裟だったかもしれないけど、
これは去年、中国地方のどこかで起こった本当の話です。
お付き合いくださって、ありがとうございました!!!
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