お い し い ね ♪
2009/02/01 14:47 登録: えっちな名無しさん
797 名前:おさかなくわえた名無しさん 投稿日:2004/10/31(日) 01:23 ID:YJtrjYdg
短大の頃利用していた通学バスには、いろんな学校の生徒が乗っていた。
女子大生、甲子園に毎年出場している某高校、市立エリート大学付属幼稚園etc.
とある春の午後、短大の帰りのバスには男子高生の集団と、エリート大学付属幼稚園の女の子とそのママが乗っていた。
その幼稚園児は朝も帰りもたまに見かける女の子。美人のママに似てとっても可愛いの。
男子高生の集団も静かに会話していて、バスの中はその女の子の歌声だけが響いていた。
普段はぎゃあぎゃあうるさい子供は嫌いな私だけど、
こんなに可愛い女の子がひとりで歌を歌っているくらいは気にならなかった。もしろ心地よい時間だった。
彼女の歌は替え歌。遠い昔にきいたような童謡のメロディに、お友達の名前や好きな食べ物が次々と歌詞になって載せられる。
私がうつらうつら船を漕ぎはじめたころ
『おチソチソ♪は お い し い よ ♪ お い し い ね ♪』
一瞬にして車内が静まり、ママが「○○ちゃん!変なお歌うたわないの!」と慌てる。
「ねえママ〜おチソチソっておいしいの〜?」
「○○ちゃん!なに変なこと言ってるの?降りるわよ!」
「だってママ昨日の夜、パパのおチソチソ食べてたじゃ〜ん、ねぇおいしいの?」
運よくバスは次の停留所に止まり、
ママは降りるはずの停留所ではなかったろうに娘の手を強引に引き降りていった。
その後、バスに居合わせた全員が方を震わせ笑いを堪えていた。
「扉にご注意下さ〜い」という運転手の声も震えていた。
後々思い出して気づいたことがあるのだが、あの時誰も降車ボタンを押していない。
停留所でバスを止めたのは、運転手の計らいであった。ナイス。
無論、その後そのバスで、その親子を見ることはなかった・・・。
・・・・・Fin
出典:2ch
リンク:2ch
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