取引先の社長からの相談

2009/02/02 00:35 登録: えっちな名無しさん

十数年前の話。

営業担当していた取引先の社長から可愛がられていた。
社長はとにかく話好きで、しかもとてつもなく長いため、前任の先輩は嫌っていた。
それをなすりつけられる感じで、俺に担当を引き継いだ。
俺は当時まだ新人だったので、話を流すことも知らず、ひたすら社長の話に合わせてた。
そんなことが、気に入られていたのかもしれない。

昼飯も付き合わなければならないため、アポイントは必ず11時を指定されていた。
しかも、夜も月2回ペースで付き合わされた。
話に付き合うのは苦痛だったが、当時は貧乏だったこともあり、自分の給料では
食えないような飯を食わしてくれるので、有難くもあった。

だんだん付き合いが深くなり、発注量を増やしてくれ、営業の成績も良くなってきた。
そして、酒の場でも、公私共に色々なことを話すようになり、エロい話も増えてきた。
今思えば、社長がそちらの方向に持っていってたのだと思う。

そして、ある日。
社「俺君って、いくつ位までの女性なら、いける?」
俺「ストライクゾーン、広いっすよ。下は18から、上は60まで余裕です(本当か?)」
社「あ、そうかそうか。熟女とか好き?」
俺「すっげー、好きです(もちろん若い方がいいけど、興味はなくない程度)」
その日は、そのまま他の話題になった。

そして、次に飲みに言った時。
社「あー、そう言えば、熟女好きなんだよね」
俺「ハイ(それほどまででもないけど。好きか嫌いなら、好きかな)」
社「実は俺、若い頃、母親くらいの年の女性とセフレ関係にあってね」
俺「そうなんすか?(急に興味を持ち出す)」
その後、当時の話を詳しく聞いた。俺もしてみたい、と思い始めた。

そして、その次に飲みに言った時。
社「今日は、ちょっと渡したいものがあってね」
と言って、一冊の本出した。それを受け取り、
俺「これ、なんすか?」
社「ホームトーク。知ってる?」
俺「聞いたことはありますが、見るのは初めてです」
それは、スワッピングの雑誌だった。

社「思い切って言うけど、俺のカミサン抱いてみないか?」
俺「またまたー」
社「本気だ。俺くらいの年(50歳過ぎ)になると、満足させられないんだ。
  それに、お互い慣れてしまって、刺激がない。きっかけになる刺激が欲しい。
  それよりなにより、パートナーに喜んでもらいたい。これが本当の愛情なのだ。
  今すぐ答えはいらない。よく考えてくれ。頼む」
俺「ハイ、わかりました。考えておきます」
その日はそのまま別れた。

その後、色々考えた。
「単なる冗談かな?(でも、目は本気だったよな)」
「酔った勢いで言っただけかな?」
「ちょっと興味あるかな」
「でも、そんなことになったら、やっぱりやばいだろ」
「うーん、営業上の問題もあるしな」
「奥さんって50前後だよな。母親と同じじゃん。ありえねー」
大混乱、大混乱。

そんな悩む日が数日続いた時、発注という名の呼び出しがかかった。
そりゃ当然だ、担当になってから、部内でも5本の指に入るくらいに、取引額が増えたのだから。
しかも、今回は今までにないくらい、かなり大きめの発注だった。

いつも通り11時に訪問すると、仕事の話はとっとと切り上げ、
社「腹減ったから、そろそろ昼メシ行くか」
俺「ハイ(やけに早いな)」

料亭風の店に連れて行かれた(ランチで5千円って、ありえねー)。
取引額が増えてきただろとか、今回の発注は大きかっただろ、とプレッシャーをかけてくる。
社「で、この間の話、受けてもらえるんでしょ」
俺「お受けします(としか、言いようがないでしょ)」
社「そうか、そうか。良かった良かった。いい経験だと思って、楽しんでくれ」
それから、有無を言わさず、スケジュール調整に入られた。
これで俺、もう逃げられねー。でもちょっと楽しみかな。

当日待ち合わせ場所に行くと、社長が手を振りながら、呼んでいる。
社「おーい、こっちこっち」
隣を見ると、スレンダーで上品で年の割には若く見える女性が立っていた。
いかにも、社長婦人って感じで、敢えて言うなら「貴ノ花のお母さん」みたいな感じの人だった。

<<結構、タイプだ。全然イケル>>

社「これ、うちの女房。じゃ、後はよろしく。楽しんできな」
それだけ言うと、社長は行ってしまった。取り残された二人。

俺「はじめまして」
奥「はじめまして」
俺「どうしましょうか」
奥「どうしましょうか」
お互い緊張していて、話が進まない。

俺「とりあえず、食事でもします?」
奥「・・・・。ハイ」
俺「とにかく、ここじゃなんなんで、どこか行きましょう」
そして、歩き出した。

奥「食欲ないんで、やっぱり食事は後にしましょう」
俺「ハイ。(ってことは、いきなりってことだよな)」
そして、ホテルに向かった。
ホテルまで歩いている間、ほとんど会話はなかった。
だけど、香水のにおいを感じ、気分が盛り上がってきた。

チェックインを済まして、部屋に入ると、何故か急に落ち着いてきた。
俺「緊張しますね」
奥「ほんと緊張しますね。」
俺「こういうことって、今までもあったんですか?」
奥「初めてです。主人から急に言われて驚きました」
俺「俺も、社長から言われて、最初は冗談だと思ってたんですよ」
奥「俺さん、こんなオバサンでもいいの?」
俺「来るまではすごく悩みましたけど、すごいお綺麗なのでホッとしました」
奥「またまたー」
俺「ほんとですよ。ほんと」

奥「実は私、浮気の経験ないんですよ」
俺「・・・」
奥「しかも、主人が初めての相手でして・・・」
俺「ということは、俺が2人目ということですか?」
奥「そういうことです」

<<なんか、テンションあがってきた>>

でも、明るいところで見ると、年相応だった。そんなに綺麗でもなかった。
しかも、極端に口が臭い(胃が悪いのかな)。
それに、服着ているときはスレンダーだと思ったけど、実はもっと痩せていて、
鶏がらみたいな感じだった。

やっぱりきつかった。
テレビで流れていたAVを見ながら、他の事を想像しながら、必死になってやった。
無理やり出した。泣きそうになった。

その後、駅まで一緒に歩いた。隣で、なんか楽しそうにしている。
奥「楽しかった。また会おうね。」
俺「近いうちに、連絡しますね」
当然連絡はしなかった。プライドが高いのか、向こうからは連絡が来なかった。

翌週、社長から呼び出しがあった。
社「楽しかったか?カミサンはすごく喜んでたぞ。また遊んでやってくれ」
俺「喜んで。近いうちにまた連絡します」
社「そうかそうか。でも、野暮だから、この件では私はもう何も聞かない。
  カミサンも話さないだろう。当人同士で、楽しんでやってくれ」
俺「ハイ、わかりました」

実際、その後社長は何も聞いてこず、以前と変わらない付き合いと取引を続けてくれた。
奥さんも何も話さなかったのだろう。
連絡してないことをチクられて、取引に影響することをヒヤヒヤしていた。

その後2年ほど担当を続けたが、相変わらず可愛がってくれた。
そして、その数年後に転職し、会わなくなってしまった。



今頃、あの夫婦はどうしているのであろうか。

出典:社
リンク:奥

(・∀・): 74 | (・A・): 29

TOP