思い出
2009/02/05 14:30 登録: えっちな名無しさん
もうすぐ高校も卒業するので中学の時の思い出を一つ。
俺ははっきりいって不細工だ。近寄ったら避けられる、喋りかけたらシカトされ
るで中学ニ年生になるころにはすっかり人間不信なっていた。しかし俺にはオタ
ク仲間が9人くらいいて、そいつらとは普通に喋れた。中学二年の後半、小学生
からのオタ友に彼女ができた(彼女を鈴とする)別に気にもせず、オタ友の彼女
なんだからどうせとんでもない女だろうと思った。ただチョコが貰えるのだけは
羨ましかった。中学三年のクラスがえで俺ら三人は同じクラスになった。オタ友
の斜め後ろが鈴。鈴の斜め後ろが俺。オタ友がニタニタ話しかけてるから多分こ
いつが彼女かなとか思いつつ俺には関係ないし知らん顔してた。するといきなり
オタ友が
「こいつ俺の親友だから!!」
とか言って鈴が振り向いた。かわいい。不覚にもドギマギしてると
「鈴です。よろしくお願いします」
って笑顔。俺あての笑顔とか久しぶり…。あぁ…とか適当な返事して机につっぷ
した。まさかの一目惚れ。親友の彼女に一目惚れ。胸の鼓動を押さえてるとオタ
友の声。
「あいつあんなやつだからほっとけwあと眼鏡萌えだから眼鏡かけるとき気をつ
けなよww」
はぁぁぁぁぁ?俺の眼鏡属性は誰も知らないはず。ってか勢いよく飛び起きたか
ら鈴がびっくりしてこっちみてる。しばらく固まってるとクスクス笑われた。け
どみんなとは違う無邪気な笑顔だった。
その次の日の給食。6人で机合わせてテーブルクロスひいて食べるから誰かがテ
ーブルクロスをひかなきゃいけない。もちろん中一中二と俺の役…。班の中にク
ラス同じやつがいて
「俺〜さっさとテーブルクロスひけ、このデブ豚」
とか毎日のように言われると鈴が
「そんな言い方ひどいよ!普通順番決めるでしょ?うち今日するから」
といいテキパキとテーブルクロスを持ってくる。
「はい二番は誰がする?じゃんけんぽん」
俺は目が点になった。みんな素直に言うこと聞いてるんだ。男子でさえ文句一つ
なし。鈴が手を洗いに行ってるすきに班のやつらに聞いた。
「鈴って何もの?」
横の女子が(鈴の親友らしい)
「何って生徒会してるし人気者だよ。優しくしてくれてるだろうけど、あの子顔
に出さないだけだからあんまし近寄って困らせないでよね。あと喋りかけんな。
」
…。鈴が優しくて調子のったけどやっぱ人間はこういうものだorz
けど鈴はいろいろ仲良くしてくれた。
俺の家に来て勉強教えてくれたこともあった(俺学校一の馬鹿w)家族が3日く
らいいなくて熱でた時とかチャリで40分もかけて看病しに来てくれた。俺が鈴
を殴ってもやさしく戒めてくれた(泣いてたけど)家出したとき夜中に捜しだし
て家までつれて帰ってくれた。友達の俺に対する悪口をやめさせてくれたりした
おかげであるていど女子と喋ったりもできた。手に肉とか書かれたりといじられ
たけど前はシカトだったのに比べたら全然まし。
告白はしたよ。ごめんなさいって言われた。人間的には大好きだけどうちにはオ
タ友がいるので…ってさ。次の日何も変わらず笑顔でいてくれた鈴に感謝。
俺の中で鈴=青春。
一年間だけど俺に春をくれた鈴に感謝してる。
鈴は結局オタ友と別れて(オタ友がレイプ未遂したらしい、オタ友ぼこしといた
)今は同じ進学校の優等生とつきあってるらしい。2年半だとよ。
俺は高校入学と同時に鈴のアドを消して俺のアドもかえた。全部思い出にしよう
としたんだ。今でも鈴は俺と同じ高校のやつに俺は元気か聞いているらしい。俺
は一応元気でやってるよ。強くなくてごめんな。
需要あるなら看病のこととか詳しく書きます。
出典:オリジナル
リンク:オリジナル

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