殿下はぬこである、名前は・・・まだない

2009/02/12 23:23 登録: 非モテヲタ

家にはぬこがいます。
4年前に家に来たのです。
ご近所に、ダンボールに入れられて捨てられていました。
不細工で、片目が開いておらず、蚤まみれの子ぬこ。
他のは、拾われたか、カラスにでも喰われたのでしょう…

自然は厳しいのです。
弱肉強食なのです。
片目が開いていない、みすぼらしい蚤だらけのぬこなど、拾われはしないのです。

しかし、ミーミーと、うるさく鳴きます。
まったく近所迷惑です。
だいたい、私はわんこ好きなんです。
ぬこなど好きではないのです。

あんまりにもうるさいので、仕方なく家に連れて行きました。
本当に迷惑でした。
ググレカスというお告げに従ってみると、子ぬこの育て方が紹介されていました。
世の中、暇人が多いものです。

散歩のついでに、あくまで散歩のついでに、獣医さんのトコに連れて行きました。
散歩道に、偶然(ここ重要)動物病院があったのです。

蚤取りの薬を散布してもらい、育て方マニュアルみたいのを教わりました。
もちろん、育てる気などありません。

でも、夕方だったので、貰い主を探せなかったので
仕方なく、ラクトフェリン配合とやらの子ぬこ用ミルクを、無塩パンに染み込ませて口に近づけると、必死に飲みます。
最期の晩餐かも知れないので、ゆっくりと飲ませてやりました。

シーシーは出しますし、液状のウンウンは垂れますし、2時間毎に、図々しくミルクを要求します。

仕方なく、書類整理の仕事で、徹夜のついでに飲ませてやりました。
膝の上に乗って、丸くなる子ぬこ…邪魔です。
トイレに立つと、ミーミー鳴きながらついてきます…ウザイです。

お昼は、近所の友人に、お世話してもらいました。

何となく、友人が世話を初めてしまったので、家にいついてしまいました。

2ヶ月もすると、見違えるくらいの美ぬこになりました。
それまで、予防接種や耳ダニ取りとたいへんでした。

またしばらく過ぎると、ご近所のボスぬこを倒して、新しいボスになっていました…ちびすけのクセに!!

子ぬこは、いつの間にか、ご近所で、殿下と呼ばれていました。

おにゃのこなのに、ボスであることに敬意を込めてだそうです。

名前はつけていません。
情が移るなどあり得ませんが、ぬこは殿下と呼んだ時にしか反応しません。
いつの日にか、殿下自身が教えて下さるかもしれません。

凹んでいると傍に来てくれます。
悲しいとなめてくれます。
冬は布団に入ってきます。

殿下はぬこである、名前はまだないが、家族である。



友人である柴崎のweb上の日記を再構成
動物嫌いと言いながら、捨て猫や犬を拾って、飼い主を捜すネットワークに参加
素直じゃないところも、可愛いよ柴崎可愛い

出典:友人に萌えたエピソード
リンク:秘密

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