カンガルーと彼女の妹

2009/03/28 15:39 登録: えっちな名無しさん

297 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s 投稿日: 02/07/17 23:27 ID:JstQ5DAE
このすれ、いいすね!では、俺も話をさせて貰いますが・・・。

俺が付き合っている彼女とのことなんですけど、実は、彼女には美人の妹がいまして。
姉貴とは似ても似つかない程の美人で、まさしく俺好みのかっこいい系の女の子でした。
当時、確か妹は18歳だったと思います。
芸能人に例えるなら、小雪姉さんが近いと思います。
身長はたりませんが(w

長くなるので、次に続きます。



298 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s 投稿日: 02/07/17 23:28 ID:JstQ5DAE
ある夏の日、彼女と妹と俺の三人で、近くの海に行くことになりました。
彼女は、オレンジのワンピース。妹は、白のビキニ(!)
そう。お察しの通り、白は透けやすいんです。
しかし、そこは現代っ子。透けない水着を買っていたらしく、
海に入ろうがシャワーを浴びようが、透けやしない。
何故か妹に対して欲情していた自分をたしなめるため、
一人で「飲み物でも買ってくる」と言い残し、
二人を波打ち際に置いて、海の家に向かいました。
しばらく歩いていました。・・・すると。
こちらに向かって走ってくる妹の姿が。
躰の割には豊満な胸が揺れるのも気にせず、全速力。
ずーっと見ていたかった俺の目の前に来た妹は、こう言いました。
「一緒に行こうよ」



299 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s 投稿日: 02/07/17 23:34 ID:JstQ5DAE
俺はもう、心臓バクバクです。どちらかというと、彼女はほんわか系なので、
妹のかっこいい系の顔が(そして躰が)、俺の本能を直撃していたんです。
それでも「妹なんだから」と、本音を押し殺して訊きました。
「あれ?姉ちゃん(彼女)は、どうしたの?」
「疲れたから、パラソルの下で休んでるって」
祝福の鐘が鳴り響きました。海の家まで行って、そして帰って来るという
短い道のりでも、自分が意識している(妹とは言え)女性との同伴は、
凄く嬉しい限りです!
自分の気持ちを押し殺しつつ、「しょーがねーなー」と言いながら、
側まで来た妹の胸の谷間を覗き見しながら(推定、Cカップ)、海の家に
向かいました。



301 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s 投稿日: 02/07/17 23:42 ID:JstQ5DAE
散々、恋人プレイ(勿論、俺の誇大妄想)を楽しみつつ、
海の家から帰ってくると、彼女はパラソルの下で寝ていました。タオルを
顔に掛けて寝ているので、一瞬寝ているのかどうか分かりませんでした。
・・・何度声を掛けても反応がありません。すると妹が、
「起こさなくていいよ。疲れたんでしょ」
・・・嬉しすぎる!パラソルの下についたら終わると思っていた恋人プレイが、
まだ続けられるなんて!
妹と一緒に買ってきたビールや焼きそばなんかを二人で食べたり飲んだりしている内、
二人ともほろ酔いに。それまで他愛もない世間話をしていた俺と妹も、次第に下ネタに
話が移ります(俺がわざと移していたんですが)。
軽い下ネタも、妹は嫌がらずについてきます。その時不意に、妹が真顔になって
訊いてきました。
「あたしに、興味ある?」



303 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s 投稿日: 02/07/17 23:48 ID:JstQ5DAE
言葉の意味を理解するまでに、時間はかかりません。
「え?」と受けたモノの、もう脳内はパニックです。嬉しすぎます。妄想が
妄想を呼び、一瞬にして官能小説を一冊仕上げてしまうような程です。
コレハ、サソッテイルノカ?
そう思わない筈ないじゃないですか?男として。
それでも冷静さを保とうと、必死に自分を立て直し、「どういうこと?」と
訊くのが精一杯でした。残りのビールを一気に飲み始めた俺に向かって、
妹は不適な笑顔でこう言いました。
「あたしと、してみたい?」




304 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s 投稿日: 02/07/17 23:58 ID:JstQ5DAE
さすがに、この言葉には背筋を冷や汗が伝いました。
そりゃあ、妹ですよ。いくら欲情したとしても。そうでしょ?
でも、ほろ酔いの俺の頭の中は、Hしたくて仕方が無いという、まるで
中学生の初期状態のような思考回路になっています。
それでも残っているだけの理性を振り絞り、「なーに言ってんだよ」と、
無理に兄貴ぶりを発揮。すると、妹がこれまた突然に、「海の家に行って来る」
といって、すたすたと行ってしまいました。
オコラセタノカ?
美味しい想いを逃してしまったような落胆と、耐えることの出来た自分を
褒め称える自分と、複雑な心境になりながら、妹の帰りを待ちました。
ふと周りを見てみると、時刻は夕方に近くなっているらしく、俺等意外の
客は、殆ど居ません。
しばらくして、海の家から買ってきたものを両手に持ち、妹が帰ってきてこう言いました。
「もっと飲もっか!」笑顔が、それまでより可愛く写りました。



308 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s 投稿日: 02/07/18 00:05 ID:X6b4S+xD
何故か、立て続けに2杯も飲まされる俺。でも、妹との恋人プレイも捨てがたい。
・・・そうこうしている内に、彼女が起きてしまいました。
軽く舌打ちしてしまったのを覚えています。妹とのプレイは終了してしまったんです。
「そろそろ帰ろっか」
無情にも、彼女はそれだけ言い放つと、ビールでかなり酔っている俺を置いて、
さっさと一人でシャワーを浴びるために海の家に向かい始めました。
ポカンと口を開けたままの俺。今までのことが一気に現実として押し寄せてきたので、
気持ちは「心残り」意外の何者でもありません。
妹と二人にされた俺は、「一緒に行こうか」と妹に肩を支えられ(!)、
二人で海の家に向かいました。




309 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s 投稿日: 02/07/18 00:14 ID:X6b4S+xD
海の家に付いてみると同時に、彼女は一人でシャワー室に入っていきました。
コイン式の一人用タイプの個室で、彼女が入ってしまったため、空いているのは
一つのみ。
落胆しきっていた俺は、ここで最後の賭けに出ます。酒のせいにしてしまえばいい。
それに、妹もさっき、俺を誘うような事を言っていたじゃないか。
気持ちを振り絞り、朦朧とする意識を必死に覚醒させて、一言、こう言いました。
「一緒に、入る?」
言ってしまった!ひょっとすると、先に入った彼女に、今の言葉は聞こえて
なかっただろうか?言った瞬間に背筋を走った悪寒を、彼女が入ったシャワー室
からの豪快なシャワーの音がかき消してくれました。すると、妹が笑顔で言います。
「いいよ」
俺と妹は、シャワー室の一番端のほうの個室に向かいました。




310 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s 投稿日: 02/07/18 00:23 ID:X6b4S+xD
入ってからしばらく、二人とも普通にコインを入れて、シャワーを浴びました。
・・・お互いに、興奮していたんだと思います。
突然、妹が顔を近づけて、小声でこういいます。
「どうして誘ったの?」
「・・・お前も誘ったジャン」
なんとも頭の悪い言葉ですが、その時の俺にはこう言うのが精一杯でした。
すると、不意に妹は笑みを浮かべ、自分のビキニの上を捲ったんです!
Cカップはある胸が、唐突に目の前に出され、時間が止まる俺。そして、妹は
自分の姉である彼女に向かって、こう言いました。
「あー、胸まで砂まみれだよ」





311 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s 投稿日: 02/07/18 00:29 ID:X6b4S+xD
彼女の「そお?」という声もシャワーで微かにしか聞こえず、
声の届き具合を確認した妹は、俺を見ました。今度は、俺の耳元で言います。
「下も見たい?」
ここまで来れば、見るしかありません。自分から声を掛けて良かった!と、
筋違いな喜び方をする俺を見ながら、妹は胸の砂を落としていきます。
「どうする?」
妹の魅惑的な声に、俺は無言で「見る」という意思表示のために首を何度も
縦に振りました。
「一回だけだからね」
妹は、ピンクの乳首を隠しもせず、露わになった胸で谷間を作るようにしゃがむと、
白い小さなビキニの下を、ゆっくりと脱ぎ出しました。




312 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s 投稿日: 02/07/18 00:34 ID:X6b4S+xD
下がっていく水着。流れるシャワーの音。まるで、時間が止まったかのような
緊張の一瞬は、すぐに終わりました。
徐々に姿を現す黒々としたヘアー・・・と思ったら!
無いんですよ!ヘアーが!剃ったっていう感じじゃなくて、まさしく
パイパンなんです!
すると当然、その下にあるのは・・・。
縦筋です!19歳とはいえ、大人の女の縦筋です!
もう、俺の股間はビッグマグナムになっています。どうにかしてしまいたい
衝動に駆られ、妹に手を伸ばそうとしたとき。
「お兄ちゃんのも・・・見せて」




313 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s 投稿日: 02/07/18 00:39 ID:X6b4S+xD
そりゃ、急ぐさ(w
無我夢中で脱ぎだしたさ。でも、脱ぎながら思った。
全てを見て置いた方がいいのでは?
自分の股間を晒してしまう前に、俺はこう言ったんです。
「中まで見せてよ」
すると、妹は今度ばかりは恥ずかしいらしく、すぐには実行しようとしません。
もじもじしている妹にイライラしてきた俺は、妹の下にしゃがみ込み、
妹の顔を見上げました。
すると、観念したように妹が言いました。
「・・・分かった。よーく見てて・・・」





314 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s 投稿日: 02/07/18 00:45 ID:X6b4S+xD
あんなアングルで見たのは、おそらくあれが最初で最後でしょう。
妹は、俺の注文に応えるため、左足を俺の肩に乗せ、自分の背中を壁に
押しつけ、マムコを俺の眼前に突き出しました。
凄く恥ずかしがっているのが分かります。腰から下が、小さく震えているのが
分かったからです。
でも、妹は思い切りが良かったです。
一気に股間に手を持っていったと思うと、いきなり俺の眼前でビラビラの左右を
開ききったんです!
目の前に広がるピンク色の世界。これを見るまでに、いったいどれだけの苦労を
したのか・・・。
感動でした。しかし、俺の感動している目の前で、不意に白いモノが動きました。
何だ?と思ったときには、俺は既に意識を失っていました。




315 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s 投稿日: 02/07/18 00:53 ID:X6b4S+xD
気が付くと、彼女が運転する車の中でした。どうやら、アルコールの
大量接種と、シャワーの当たりすぎが祟り、シャワー室で倒れちゃったらしいんです。
妹がそれを発見した事になっていて、彼女と二人で俺を抱え起こし、車まで
親切なおじさん三人組が運んでくれたそうです。
車で目を覚ました俺は、夢だったのか現実だったのかが分からず、
薄目を開けて妹を捜したら、俺は後部座席で寝かされ、妹は助手席にいました。
動いた俺に気付いたらしく、後ろをのぞき込んだ妹の口は、こう動いているように
見えました。

ヒミツダヨ。

おしまい。



329 名前: カンガルー 投稿日: 02/07/18 16:01 ID:jx+De/XA
携帯で送信するので、IDが違うと思いますが、本物のカンガルーです。
ネタなら、妹とヤッテますよ(W
こんなに反響があるとは思いませんでしたよ!
素直に嬉しいです!
その後の妹とのことですが、さすがにスレ違いになりそうなんで、みなさんからの反応待ちということにさせていただきます。
今日の夜、九時辺りにおじゃましますね。
では、また!



342 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s 投稿日: 02/07/18 21:18 ID:bZS2fLll
あれから、妹との間はぎくしゃくしてしまいました。
そりゃそうです。酔っていたとはいえ、彼女の妹と、怪しい関係になったんですから。
でも、そう思っているのは俺だけのようで、妹は普通に接してきます。

彼女と妹は一緒に部屋を借りて住んでいて、部屋に遊びに行けば、
顔を合わせることは当たり前のことでした。
そのときも、いつものように部屋に行き、彼女を迎えに行きました。
すると、急用で仕事に行かなければいけないということで、
入れ違いで彼女が部屋から出ていきました。
アパートの部屋の前で、部屋にも入れず立ち往生をしている俺の上から、
あの時と同じ声が、そして密かに憧れている姿が、現れました。
「折角だからあがっていきなよ」
眩しい笑顔でした。


344 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s 投稿日: 02/07/18 21:25 ID:bZS2fLll
彼女に約束をすっぽかされたのと、(おそらく俺だけが)気まずく
なっている時に、妹はどうして俺を部屋に招き入れたのか・・・。
全く分かりません。でも、居心地悪そうにしている俺に、
奥の部屋でお茶を入れようとしてくれています。

正直、妹の心境が分かりません。
ルックスはかっこいい(2度目ですが、小雪似です。)、センスもいい。
なのに、何故に俺に対してあんなことをしたのか?ずっと不思議でした。
・・・もしかしたら、今日はそれを聞けるかもしれない。
ずっとモヤモヤしたままってのも気まずいだけだし。
思い切って切り出そうとした俺に向かって、妹はこう言いました。
「今日は、Hする?」
奥から聞こえた声なのに、耳元で言われたような声でした。



347 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s 投稿日: 02/07/18 21:31 ID:bZS2fLll
待て。
待て待て待て待て。
どういうことよ?
全く、妹の言葉は俺を止めるのに充分な威力を持っています。
何も言えなくなった俺を笑顔で見ながら、妹はお茶を持って来ました。
目の前に置かれるお茶を飲もうともせず、俺は切り出しました。
「Hするって、どういうこと?」
自分が訊きたいことは訊けません。それほど、男は「する」と連想すると、
他の思考が最前線には出てこなくなってしまうのです。その時悟りました。
すると妹は、無邪気に笑いながら、「冗談よ」と言って自分のお茶を
啜ります。
しばらくの沈黙。しかし、今日は、今日こそは訊かなければいけません。
思い切って、妹の横顔にこう訊きました。
「海で俺に見せたのって、俺に気があるの?」




348 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s 投稿日: 02/07/18 21:37 ID:bZS2fLll
訊いたーっ!訊いてしまったーっ!
俺の心臓は再びバクバクしています。そう。俺の言っていた気まずさは、
妹の真意を知らずに、自分だけが「好き」という心が暴走しているのを
隠すための、一つの防衛手段だったんです。
つまり、自分の気持ちを紛らわせるために、好きな子に近づかない・・・。
そんな感じです。
それを、一気に短い言葉で疑問として投げかけました。
重苦しい沈黙。
妹の飲むお茶だけが、その場の音を作っています。
不意に妹は立ち上がり、何も言わずに奥へと行ってしまいました。
ビックリして拍子抜けしている俺を置いて。
次に戻ってきたときには、またも分からない行動をとったんです。
「まぁ、飲もうよ!」
暑い夏には、とても美味しく感じる、ビールでした。



350 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s 投稿日: 02/07/18 21:46 ID:bZS2fLll
俺の脳は、混乱の極みでした。
彼女が偶然仕事で出たと言うことは、これは仕組まれたことではない。
少なくとも、妹には仕組みようがない。
・・・でも、俺を呼び止めるのは、彼女が仕事が入った瞬間に考えついて
いてもおかしくはない。つまり、俺が今日はフリーになるということを、
予め知ることは出来たわけだ。
・・・とすると、こうやって酒を飲ませているのも、ナニカの考えがあって?
・・・分からない。
数々の疑問を抱いたまま、俺は誘われるままにビールを飲み干していく。
部屋に来る前に暑さを充分に味わっていた(俺の車は、エアコンが効かない)
ことと、前日からの疲れが、更に酒の量を増やさせていた。
気まずいながらも、ポツポツと世間話も出てくる。すると、以前のように
会話も出来ている自分に気付いたんです。
楽しかった。今まで、どうして無理をして会わずにいたんだろう。
・・・酔いのせいで、自分の本心に気づき始めます。

オレハ、イモウトノコトガ、スキダ。




351 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s 投稿日: 02/07/18 21:55 ID:bZS2fLll
勿論、俺自身の好みの問題もあります。どちらかと言えば、きつめの
女の子が好きなんです。「可愛い」よりは、「綺麗」な方が。
本心に気付きながらも、今付き合っている彼女の顔がちらつきます。
どうしても、自分の気持ちの不条理さに歯がゆい想いもします。
・・・しかし。
酒って、どうしてああも本心を隠し通せるんだろう。凄いよね。
自分の「好き」という気持ちを隠して、俺は飲み続けました。
・・・しばらくして、妹が喋っていないのに気付きました。躰が向こう側に
倒れていて、寝ているようです。
・・・しょうがねぇな。
勢いだけで喋っていた自分に気付き、少しだけ冷静になった俺は、妹を
起こさないように静かに飲み続けました。タバコに火を付けたとき、
妹が起きてる気配がしました。耳を澄ませると、小声で何か言っています。
・・・涙声で、妹はこう言っていました。
「・・・どうして、好きな人がお兄ちゃんなんだろうなぁ・・・」
俺の中で、何かが壊れていました。



353 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s 投稿日: 02/07/18 22:04 ID:bZS2fLll
ナニモ、シラナイフリデイコウ。
自分の精神のタガを締め直し、急に起きた振りをします。タバコをそのままに。
酔っているので、嘘を付くのも小細工が出来ません。あくびをする真似をして、
「何だ、寝てたのか?」
我ながら、間抜けでした。見え見えの行動に、妹が気付かないわけがありません。
それでも、妹は今起きた振りをして、半身を起こしました。
「あぁーっ!よく寝た!」
「俺一人に喋らせて、自分だけ寝るなよ」
冗談半分で、妹の首をヘッドロックします。笑いながらも抵抗してくる妹。
このまま時間が止まればいい。そう本気で思いました。
・・・しばらく、お互いに笑いながらドタバタしていると、急に妹が俺の
腕にしがみついてきました。
状況を飲み込んだ瞬間、俺は妹の胸を腕に感じていました。ふりほどこうと
動こうとすると、妹が更にきつくしがみついてきたんです。
「・・・しばらく、このままでいいかな?」
顔を下に向けているので、涙は見えませんでした。



358 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s 投稿日: 02/07/18 22:37 ID:5awFNbdG
俺の壊れたモノが分かりました。それは、「理性」でした。
自分でも、どうしてあれだけ強引なことが出来たのかわかりません。
俺は妹の両手を引き剥がし、両手首を抑えて、カーペットに押し倒しました。
その時、妹の初めての顔を見ました。
涙でグシャグシャになった妹の顔は、愛おしさを通り越して、
俺を殺すためのナイフにすらなっていました。
「・・・なんでかな?どうして、お兄ちゃんを・・・」
抱きしめていました。力一杯に。泣きじゃくる妹に、自分の気持ちを伝えるように。
・・・どれくらい、そうしていたでしょうか。
気付くと、俺も泣いていました。自分の気持ちに嘘を付けなくなったのと、
それをどうすることも出来ない自分が腹立たしかったんです。
二人で泣き続け、どちらからともなくゆっくりと離れました。
お互いの眼の中に自分を見つけ、相手の心に自分が居ることに満足し、
またも、どちらからともなく動きました。

お互いの唇へと。




363 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s 投稿日: 02/07/18 22:51 ID:+kTF6Svn
「ただいまー」
・・・やっぱりな。こうなるとは思っていたんだ。
彼女が帰ってきました。聞くと、仕事をしたのは2時間ちょっとで、
遅刻した人の穴埋めをしてきたらしいのです。
ドラマであるでしょ?キスしようとすると出来なくなっちゃうやつ。あれです。
実際に起こってみると、あれは凄い精神力を使いますね。何事も無かったように
振る舞うために、妹からいきなり頭突きをしてきたんですから(w。

「今日はごめんね!その代わり、今からカレーを作ってあげるかラサっ!」
俺の心とは反比例に、彼女はウキウキしているのが見え見えです。そりゃ
そうでしょう。彼氏を放ってデートをキャンセルし、今日は会えない
と思いながらも2時間で帰って来られたわけですから。
「もうー、どうして携帯に出ないわけ?終わったから遊びに来てって
言おうと思ったのにさぁ!」
・・・どうやら、妹との飲酒の時に、俺の携帯に電話をしていたようです。





364 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s 投稿日: 02/07/18 22:58 ID:+kTF6Svn
「そりゃそうだよ。車に起きっぱなしだからね」
「あ、そっか」
・・・妹は、俺に頭突きをしたあと、俺とまたもドタバタと暴れていたので、
喘ぎながらカーペットの上で呼吸を整えています。
俺が妹をみると、急に立ち上がってこう言いました。
「あー、疲れた。お姉ちゃん、あたし、少し寝るね」
「分かったぁ。あ!お酒飲んでるでしょ?私の買ってきた奴ジャン!」
・・・台所で姉妹喧嘩が始まりました。ま、じゃれ合うと言う程度ですが。
俺はまたも精神がグチャグチャになり、複雑なままタバコを吸い始めました。
「あ!ウチでは禁煙って言ったでしょ!もう、そこ閉めて!」
妹に台所との扉を閉めるように言うと、彼女は一人でカレー作りを続行します。
扉を閉める前に、妹は彼女に向かってこう言いました。
「お姉ちゃん、お兄ちゃんの膝枕、借りていい?」



367 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s 投稿日: 02/07/18 23:11 ID:+kTF6Svn
「いいよ。でも、**(俺の名前)!妹に手、出したら駄目よ!」
・・・笑いながら言っているのが実に怖かったです。冗談のつもりだったんでしょうが、
俺には良心の呵責に値する、充分な凶器になっていました。

しかし、妹は何をする気なのだろう?俺の膝枕だと、キスは無理じゃないか。
やっぱり、本当に疲れて、膝枕が欲しいだけなんだろうか?
それならそれで、俺としては嬉しい。少しでも、好きな人に触れていられたら
嬉しいでしょ?「・・・しょうがねぇなぁ。カレーが出来たら起きろよ」
「はーい」
笑いながら返事をした妹は、ベッドに凭れている俺の膝に(正しくはアグラ
の上に)、頭を乗せてきました。シャンプーのいい匂いがします。
これはこれで良しとしよう・・・。






368 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s 投稿日: 02/07/18 23:13 ID:+kTF6Svn
自分が暴走を始めていたことを反省し、おとなしくなった妹を膝に置きながら、
これでいいんだ、と自分に言い聞かせました。妹への気持ちは隠していこうと、
誓ったんです。
・・・その時。
膝の上の妹が動いたので、下を見ると、あの海で見た妖艶な笑みを浮かべています。
ナニ?ドウシタノ?
妹の右手は、俺のパンツのファスナーを下ろそうとしていました。
・・・まさか・・・。



370 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s 投稿日: 02/07/18 23:23 ID:+kTF6Svn
気付いたときには、妹は必死に俺のモノを口に含んでいました。おそらく、
まだ誰のモノもしたことがないんでしょう。その稚拙な行為は、興奮する
とともに、いつあの扉を越えて彼女が入ってくるのか分からないスリルと、
「妹がしている行為」という興奮が混ざり、もうどうにかなりそうです。
小刻みに上下する妹の頭。そのたびに呻くように漏れる声。
必死に俺をイカせようとしているのが分かります。いつのまにか、両手を
使って巧みに続けています。
「お、おい!幾らなんでもまずいよ!」
小声で妹にそう言うと、哀しい眼差しで俺に言いました。

「・・・お兄ちゃんのが、欲しいんだよ」

・・・2分後、俺は妹の口の中にありたっけの想いと一緒に、射精をしていました。




371 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s 投稿日: 02/07/18 23:36 ID:+kTF6Svn
・・・放心状態から帰ってくると、彼女がいつのまにかカレーを作り終え、
目の前のテーブルに並べています。
はっと気づき股間を見ると、モノは仕舞われ、妹は俺の隣で、無言でカレーの
皿を自分の前に取り寄せています。
「さ、今日のお詫びだから、遠慮しないで食べてね!お代わりもあるよ」
さっきの妹の行動がまたも見えない。
真意が何処にあるのか。両想いということは間違いなさそうだが、お互いの意思確認がハッキリしていない。
・・・釈然としない想いを抱きながら、自分のカレーに手を伸ばそうとすると、
妹の視線に気付きました。こっちを見ています。
彼女が「あ!私のスプーン、忘れた!」と言って台所に戻ったとき、
なんだろう?と思いながら見ると、俺を見ながら口を開けました。
そこには、俺が出した精液が・・・。
テーブルの上にあった水の入ったグラスをもつと、俺の目を見ながらゆっくりと
飲み干しました。そして、天使のような笑顔で、しかし哀しげな顔で、声を出さずに
こう言っていました。

ヒミツダヨ。

おしまい。



379 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s 投稿日: 02/07/19 00:05 ID:P70vfkf2
ども!カンガルーです。
こんなに好評を博すと、何だか嬉しいですね(w
後日談を・・・とも考えたんですが、さすがにすれ違いになりすぎるので、
皆さんのご想像にお任せします(俺は昔の映画監督か(w)。

何度も言うように、これは事実です。俺は、今でも妹のことが好きです。
でも、お互いに付き合ってはいません。書いたとおりです。
ヤッたかヤッてないかは、答え:やってません。
だって、妹ですから。好きですよ。好きだけど、越えちゃいけないんですよ。
二人とも、今回の件があってから、それで納得してるんです。今は、以前の
ような友達感覚ですよ。
・・・でも、彼女とは別れそうだな。何故なら、他に好きな人ができたそうだ。
吉と出るか、凶と出るか?!

カンガルーでした★




380 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s 投稿日: 02/07/19 00:13 ID:P70vfkf2
そうそう。
誰にも突っ込まれなかったから忘れてたけど、妹の年齢なんですが。
18と書いているところと、19と書いていたりします。
正しくは、19歳です。今年、二十歳ですから。
・・・あれから、もう一年かぁ・・・。
・・・やっぱり好きだよなぁ・・・。

は!激しくすれ違い!
逝ってきます・・・!



383 名前: あんた最高 [sage] 投稿日: 02/07/19 01:11 ID:p/AMKlvh
カンガルー氏、読ませてもらったよ。あんたホントに最高だ!

何々? 彼女に好きな人が出来たって? あんたも出来たって言ってやれ!
もちろん妹とは言わずにな。きっぱり別れられるよ。
それから妹とオモイッキリ…(以下自粛

嗚呼、あんたが羨ましいよ



384 名前: ☆ [sage] 投稿日: 02/07/19 01:17 ID:bFpmlgGf
>>380
妹が、姉の彼氏であるカンガルー氏に萌え〜でなかったことを祈る
吉とでたらまたカキコしてね ガンガレー☆



387 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s 投稿日: 02/07/19 06:18 ID:I2qZUIoo
北井揚!
妹とのその後の詳細希望の方は、書き込んでくださいね。
・・・まさか、こんなに反響があるとは思ってもみなかったんで(w
>384さん
残念ながら、妹の気持ちは、俺に傾いていましたよ。
でも、今はお互いに気持ちを隠して過ごしているので、実際は分かりませんね。

それから、たくさんの褒め称えてくれたみなさん、本当に有り難うございます。
自分の心の痛手で、たくさんの人を喜ばせることが出来たというのは、
ちょっと変わった精神治療法みたいで、俺には大きな支えになりました。
またチョクチョク、遊びに来ますね!

>>383さん
>何々? 彼女に好きな人が出来たって? あんたも出来たって言ってやれ!
>もちろん妹とは言わずにな。
それは卑怯すぎるので、言えません(w。せめて、彼女が俺から離れるときまで、
黙っててやりたいんです。・・かるーい復讐(w?



419 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s 投稿日: 02/07/21 14:29 ID:1pbExYeO
・・・嬉しい限りですよ。
みなさんから応援のコールを頂いてるみたいで。
取りあえず、新たなスレをたてます。板はHねたで、
スレタイは「Hから分かった真実」とかどうです?

取りあえず、自分で書き込みはしないと打っておきながら、
書き込みをまたもしたことをお許しください。

因みに、「カンガルー」は捨て半だったんで、他の板には無いですよ。
でも、新たなスレでは、コテ半にするんで、分かりやすいかな?
と、いうことでした!
新たなスレでお会いしましょう!




423 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s 投稿日: 02/07/22 10:36 ID:SNPpEDxe
何度も何度もすいません。
新しくスレをたてました![Hな事から分かった真実]です。板は変わってないので、失礼ですが、探して遊びに来てくださいね!
基本は、マターリで!


32 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s 投稿日: 02/07/24 21:40 ID:RRZSWtxP
お待たせしました!カンガルーです。
精神療養が必要な程、心を消耗していたため、今まで伸びていました。
では、その精神消耗の理由が、今夜解き明かされます。
それでは、お楽しみください!



35 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s 投稿日: 02/07/24 21:52 ID:RRZSWtxP
あれから、既に数日が過ぎていました。
自分が妹からされたこと、それを考えると、やっぱり顔を合わせることが出来ません。
それまで頻繁に彼女の家に遊びに行っていたのに、
急に行かなくなりました。
自分が感じたのは、妹からの気持ち、いわゆる「好き」という気持ちでした。

つい先日、妹とはそれまで会わずに、数日を過ごしていたとき、
突然に「彼女」から呼び出しをくらいました。
「なんだろう?」と思いながらも、心中はこう叫びます。
もう、俺を解放してくれ。
・・・でも、現実がそう簡単に動かないのは、
少ない人生経験の中で学んでいるつもりです。
だから、あまり何も考えずに、呼び出された喫茶店に向かいました。
そこで待っていた彼女が、俺に向かってこう言います。
「・・・好きな人、できちゃったんだ」
・・・彼女の目の前のアイスコーヒーの氷が、静かに砕けました。     




36 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s 投稿日: 02/07/24 22:15 ID:zm3u54yQ
彼女の話を要約すると、こうでした。

好きな人が出来た もう、別れて欲しい

本来なら、自分の気持ちに正直に考えるなら、
大喜びしても良さそうな言葉です。しかし、そうはいきません。
彼女と別れると言うことは、もう妹とはおおっぴらに会うことは出来ません。
それを感じた自分に対する、軽い自己嫌悪。
俺が黙っていることに、相当のショックを感じていると思った彼女は、
黙ってこう言いました。
「本当にごめんね。・・・でも、**(俺の名前)も、私に言えないこと、
あるよね」
瞬時に彼女の顔を見るとき、心には妹の笑顔がありました。



37 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s 投稿日: 02/07/24 22:22 ID:zm3u54yQ
バレタ!
バレタ、バレタ、バレタ!
「他に、好きな人、いるでしょ?」
彼女から眼を背けてから、彼女に顔を向けられません。
そりゃそうです。もう、その時の俺には、妹の顔しか浮かびませんでしたから。
俺の気持ちは、「妹」にしか向いていないことを、
不本意ながらその時に分からされた気がします。
・・・そのまま黙っていると、彼女は俺の目を見ないで、
静かな口調のまま、こう言いました。

「・・・私が悪いんだよね」

・・・どうしてこうなるっ!!!!



39 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s 投稿日: 02/07/24 22:37 ID:zm3u54yQ
・・・その後、とうとう彼女は「真意」を言わずじまい。
それでも、別れるという運びになってしまいました。

・・・今は妹が好きでも、長年一緒にいたという歴史があった彼女だけに、
俺の気持ちは千々に乱れていました。
・・・それよりも、妹を好きでありながら、彼女への気持ちを
消せずにいた事が、何よりも自分を傷つける事になっていたんです。
自己嫌悪の渦に飲まれていました。

・・・オレガスキナノハ、ドッチナンダヨ?

喫茶店から出て、真夏の暑さに照らされているはずなのに、
悲しみと自分を恥じる気持ちだけが全身を包み、
太陽の下で影を感じていました。
・・・いつのまにか、涙ぐみながら歩道にあったイスに座っていました。
その時、(偶然とは恐ろしい)携帯が鳴ります。
妹からです。
「よっ!どうしてる?今どこなの?」
・・・声を出さずに泣く自分を、初めて感じていました。







40 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s 投稿日: 02/07/24 22:45 ID:zm3u54yQ
ほぼ一方的に妹の方から約束をこぎつけ、
俺は駅へと向かいました。
人混みの中でもまれる内、どうして彼女が別れを告げたのか考えます。
バレたのは間違いないのか?それとも、何かの間違いなのか?

ワタシガワルインダヨネ

何が悪いんだよ!わかんねぇよ!
おそらく、通り過ぎる人たちは、俺のことを見ていたでしょう。
歩道の真ん中で、一人で怪しげな動きをしていたんですから。
・・・もう、自分の精神を自身で制御できなくなっていたとき、
背後から突然に抱きつかれます。
「何してんだよっ!面白いぞ!」
天使のような笑顔の、妹でした。
・・・何も言わず、俺は力一杯、妹を抱きしめました。


42 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s 投稿日: 02/07/24 22:55 ID:zm3u54yQ
静かな公園へと移動し、二人でベンチに座るまで、
俺の気持ちを落ち着けることが先でした。
・・・何しろ、俺を落ち着けるために、妹がしたことは、
宥めること、励ますこと、頭をなでること。
・・・そして、俺への頭突き(w。
駅前での頭突きは効きました。

・・・相変わらず、俺は塞ぎ込んだままでした。
妹は、黙って俺の側にいてくれます。
・・・色々考えました。
彼女とのこと。妹とのこと。これからのこと。
意外なことに、妹とのことで、「付き合う」という事は考えませんでした。
たっぷりと、夜になるまで考えたとき。
さすがに俺でも、ここまで時間が進行すれば、流れを感じます。
はっと顔を上げて、妹へと口を切りました。
「ごめん!なんか、用があって俺に電話くれたんだよな?何?」
俺が喋っていることに反応した妹は、笑顔で首を横に振ります。
「いや。お兄ちゃんに会いたかっただけだよ」
・・・もう一回、この場で頭突きをしたくなりました。



43 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s 投稿日: 02/07/24 23:07 ID:zm3u54yQ
このあと、二人で居酒屋に向かいます。
いやー、どうしても酒が絡みますが、好きなんですよ、妹も俺も(w。
二人で駅前の居酒屋に入り、俺のおごりと言うことで、
飲み放題食べ放題メニューを頼みます。
それからが、別の修羅場。
二人して、食っては吐き、吐いては飲む、というまさに悪循環をやってしまいます。
それも終わりに近づき、閉店間際。
俺は意識が回らず、妹もベロンベロンになっているとき。
不意に、俺の携帯が鳴ります。
テーブルの上に携帯を置いていた俺は、それも取れないくらいに躰を
動かせず、床に横になったまま、右手だけで携帯を探します。
・・・妹が動くのが早かった。
俺よりも先に携帯を取ると、音がしなくなりました。
・・・電源を切ったようです。
俺が「何するんだよ・・・」と力無い声で言うと、こう言いました。
「お姉ちゃんは、もう繋がらなくても良いでしょ?」

知ってたのかよ・・・。



45 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s 投稿日: 02/07/24 23:20 ID:zm3u54yQ
またも、二人で黙る時間が来ました。
・・・しかし、そうはいきません。ここは、普通の居酒屋。
「すいません、先にお会計の方、よろしいですか?」
そうだ。店員は、ここから離れない限り、付いてくる。
俺は無言で立ち上がり、財布を出します。
妹は、立ち上がらずに俺の携帯を持ったまま、顔を俯かせています。
会計を済ませ、「行くぞ」と朦朧とした意識で妹に言った俺は、
妹の右手を軽く持って立ち上がらせようとしました。
すると、妹はすぐには立ち上がらず、何かを呟いてから立ち上がりました。
・・・え?

妹は店を出ると、笑いながら歩いていきます。
「あははは!遅いぞ、お兄ちゃん!」
笑顔の妹を見ながら、居酒屋を出る時に妹が言っていただろう言葉を、
信じたくない気持ちで思いだします。

ワタシダッテ、ハナレタクナイヨ・・・。

俺は、どうしたらいい?何がどうなってる?



47 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s 投稿日: 02/07/24 23:24 ID:zm3u54yQ
・・・すいません。
思い出すと、心が締め付けられます。
此処までを前編として、明日以降に後編を打つ、と言うことでいいでしょうか?
どうしても、今はまだ書けません。

明日、必ず後編を書きます。
それまで、もうしばらくお待ちください。
・・・だめ?


52 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s 投稿日: 02/07/24 23:53 ID:zm3u54yQ
>>48
>>49
心遣い、ありがとうございます。
今も、恥ずかしながら、目頭が熱いまま、打っています。
明日には、必ず後編を完成させます。
こうなると、板違いかもしれませんが、それは多めに見てやってください。
心の健康を第一に・・・。いい言葉ですね。

では明日また、此処でお会いしましょう。
それでは!




53 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s 投稿日: 02/07/24 23:55 ID:zm3u54yQ
・・・しかし、他スレからのレス(ややこしい)が
流れ込んでくるのは、
どういうことなんだろう?

ま、賑やかなのは良いことです(w。




64 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s 投稿日: 02/07/25 21:17 ID:oUimoo93
お待たせしました!
今日、全ての決着がつきました。結果はどうあれ、心はスッキリしています。
>>33
これって、此処のスレのレス(またも、ややこしい)ですよね?
成る程。俺も、それをしたときに(誰に?とは訊かないように(笑))、
確かに薄襞一枚隔てて、自分の指に感触がありましたね。
あれって、かなり興奮しますよね。

さて、そろそろ皆さんもお待ちかねでしょう。今日は後編です。
>>63お!ほなみぢゃん。こんばんは!元気だったかな?

たくさんの皆さんが待っていてくれるので、そろそろ始動です。
因みに、俺はあげで進んでいきますが、途中にメッセージを入れる方は、
さげでお願いします。
それでは、今夜もご一緒に。




65 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s 投稿日: 02/07/25 21:27 ID:oUimoo93
俺は、酔っぱらった妹をそのままにする事が出来ず、
一緒に終電を逃しました。
当然、彼女から振られ、酒も入り、好きな妹と居る。
心中は荒れ狂っているのに、性欲だけは無くなりません。
次第に、さっきまで居た公園に戻ってきていました。
性欲と、複雑な胸中と。
・・・悩むだけです。
妹は相変わらず、公園を笑いながら歩いていきます。
俺は歩みが遅く、酒の気持ち悪さも手伝って、妹へは着いていって居ません。
次第に妹との距離は開き、いつのまにか100mは離れています。
元気です。俺に比べて、何倍も。
それだけに、居酒屋で聞いた言葉が気になります。

ハナレタクナイ・・・

妹の言葉を思い返しているとき、
向こうを歩いていた妹が止まっているのに気付きました。
どうしたのか気になりながらも、
ポケットから出したタバコに火を付けようと、ライターを探しました。

不意に、妹が叫びました。
「私は、お兄ちゃんが大好きだーーーーーーーっ!」
顔が向こう側で見えなかったけれど、涙声なのは分かりました。




66 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s 投稿日: 02/07/25 21:35 ID:oUimoo93
「でも・・・でもさ・・・」
そこから先が、小声になってしまって聞こえなくなりました。
火の付いていないタバコを捨て、
もつれた足で駆け寄ります。
途中、何度か転びそうになりましたが、何とか無事に妹の側へ移動完了。
しかし。
しかしです。
妹は、突然走り出し、闇へととけ込んでしまいました。

・・・どうしたんだ?
訳の分からない俺だけが残り、公園は凄く静かでした。
走って追いかけようにも、もう走れるような足ではありません。
・・・俺は妹にも捨てられたような気分になり、
急に寂しくなって、一人で公園をトボトボと歩き出しました。
思い出した。
俺、携帯持ってるジャン。
すぐに、妹の携帯に連絡をします。
・・・繋がらない。
何度掛けても繋がらない。

夜は、永遠のような時間でした。気が遠くなりました。




69 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s 投稿日: 02/07/25 21:50 ID:oUimoo93
不意に、目が覚めました。
どうやら、公園のベンチで座ったまま眠っていたようです。
全身の筋肉がきしみ、アルコールによる頭痛が最初にやってきました。
太陽がイヤに黄色く見えます。
・・・まだアルコールで惚けた頭のまま、
仕方なく自分の部屋へと向かいました。

妹も、何処かで夜を過ごしたんだろうか?
それが心配でしたが、相変わらず妹の携帯は繋がりません。
呼び出し音は鳴るのに、取らないんです。





70 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s [sage] 投稿日: 02/07/25 21:51 ID:oUimoo93
やがて部屋について、ベッドに倒れ込みます。
安物のパイプベッドが、イヤと言うほどきしみました。
気持ち悪さと頭痛、そして躰の気怠さにやられ、
今日一日は何もしたくありません。
幸い、その日の仕事は午後からです。しばらく休めそうだ。
そこで、倒れ込んだままの体勢でうとうと仕掛けたとき、
俺の携帯が鳴りました。
着信を見ると、妹の名前が。
やっと、連絡が付きそうだ・・・。
眠りに落ちようとしていた意識をフルで覚醒させ、
最後の気力を振り絞って、携帯の着信ボタンを押します。
「はい、どうした・・・家についたか?」
しかし、向こう側の声は、妹の声じゃありませんでした。
「もしもし、こちら**署の鈴木と言いますが、**さんですか?」

ドウシテ、イモウトノケイタイデ、ケイサツカラオレニカカッテクル?



76 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s [sage] 投稿日: 02/07/25 22:28 ID:I0Wc8Mfu
警察に着きました。
言われたとおり、受付の人に話を通します。
すると、普通の部屋に案内されました。
そこにいたのは、あの鈴木とかいう刑事でした。
話を聞くと、大まかにはこういうことでした。

朝、公園を通りがかった人が、倒れている妹を見つける。
着衣の乱れから、警察に通報。
命に別状はなく、しかし、かなり傷が酷い。
膣内に多量の「体液」があり、膣内の裂傷も深い。
今は、近くの病院で安静にしている。

全てを聞く前に、俺は病院に向かって走り出していました。



80 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s [sage] 投稿日: 02/07/25 22:39 ID:qn2pELPL
たどり着くまで、何も考えてませんでした。
ただ、涙は流れていたのを覚えています。

病室。
沈黙。そこには、静かに寝かされている妹がいました。
看護婦に病室を訊いたのか、それとも警察で詳しい部屋番号を訊いていたのか。
覚えていません。
でも、今は目の前に妹がいます。それで充分でした。
俺は、妹の名前を呼びながら、近づいて手を握るのが精一杯でした。
すまない・・・。
すまない・・・。
どうして・・・。

どうして、俺じゃないんだよぉ!!!!!
・・・こんな目に遭っている妹に対して、どうしようもないほどの自責の念に駆られました。
妹は、静かに寝息を立てていました。




83 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s [sage] 投稿日: 02/07/25 22:48 ID:qn2pELPL
しばらく、妹の手を握ったまま、側にいました。
温かい手でした。
顔は、殴られたのか、包帯でイヤと言うほど巻かれ、
あの顔がイヤに大きくなっています。
腕も組み敷かれたのか、青あざが何カ所にもありました。
・・・その日の仕事を忘れ、昼を過ぎても側にいました。
目を覚ましました。
妹が。
全身に痛みが有るはずなのに、痛みを隠して顔をこちらに向けます。
「お兄ちゃん・・・。」
「喋るな。喋らなくていい。じっとしてろ」
妹は、包帯の下で目と口だけで「ニカッ」と笑うと、
「キスだけはさせなかった。それは、お兄ちゃんとだけだよ」
もう、俺は涙で声が出せません。ただ、済まない、済まない、と
謝るだけでした。

その時、病室の入り口に、彼女が立っているのに気が付きました。




87 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s [sage] 投稿日: 02/07/25 23:02 ID:qn2pELPL
「・・・妹は、無事なの?」
ゆっくりと歩み寄る彼女。彼女の手には、妹の携帯が。
おそらく、俺と同じように警察に呼ばれてから、ここに来たんでしょう。
「ああ・・・。無事だ。」
何が無事なのか。
無事なんかじゃない。
酷すぎる。
頭の中は、自分を責め続けることで、ようやく自我を保っている状態でした。
それを知らない彼女は、妹の側に来て、俺にこう言います。
「・・・側にいてあげて」
やっぱり、彼女は全てを知っていたようです。俺の気持ち。
そして、妹の気持ち。
・・・彼女が病室に来たことで、妹は口をつぐみました。
「・・・お姉ちゃん、これで帰るね。何かあったら、携帯にかけてね」
妹が無言で姉に頷きを返すと、彼女は俺を見て「じゃあね」と言って、帰りました。

姉として、妹が受けた傷は、哀しくない筈がない。
それでも無事を確認しただけで帰ったのは、此処にいるべきじゃないと、判断したからでしょう。
・・・俺は、無言で彼女を見送っていました。




88 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s [sage] 投稿日: 02/07/25 23:17 ID:qn2pELPL
妹は、姉が病室から居なくなったことで、また喋り出しました。
「あの時さ・・・」
妹は、俺に居酒屋からの帰り、公園から何が有ったのかを話してくれました。

走って公園を出たとき、男たちの集団にぶつかった。
酔っぱらっている自分では正確な行動がとれず、
気が付いたら、男たちの車の中だった。
代わる代わる、男たちは欲望を吐き出していく。
自分は、まるで人形のように犯されていく。
それに飽きた男たちは、元の公園へと妹を置き去りにする。
すぐに足が着かないように、身分証と財布を処分して。
携帯はそのままに。

俺は、一言一言で自分の心を切り刻み、
流れる血で怒りを冷ましました。
その心中を察したんでしょう。妹は、こう言います。
「お兄ちゃん。一つ、お願いしたいことがあるんだ」
平静を保つように、しかし無理をした笑顔で、返事をします。
「・・・何だ?なんでもいいぞ」
妹は、掠れた声で言いました。
「キスして」
・・・何も言わず、俺は、初めて妹とキスをしました。



92 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s [sage] 投稿日: 02/07/25 23:28 ID:qn2pELPL
それからしばらくして。
その日の内に、妹は退院しました。
外傷は酷いモノの、本人の希望があれば、退院しても問題は無いだろう、
と医者が許可を出したんです。
それからは、目まぐるしく事が動いたので、ざっとそれを書きます。

警察へ行って、妹が事情聴取を受ける。
俺も同伴で行って、妹の側で待機。
・・・細かく訊かれる(濡れたか濡れなかったとか、本当に訊かれますよ)。
妹、まっすぐに全てを訊かれるままに答える。
聴取、終了。
家には帰りたくない、と妹。
俺の部屋に移動。
移動する間も、包帯を外さずに、堂々と歩く妹。
妹の肩を抱きながら、部屋にたどり着く。
到着。

・・・留守電で、俺は無断欠勤で仕事をクビになったことを知りました。




93 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s [sage] 投稿日: 02/07/25 23:44 ID:qn2pELPL
そして、今日。7月25日。
早朝に警察から電話があり(聴取の時、連絡先を俺にしておきました)、

犯人が捕まった、とのこと。

集団での暴行を繰り返していた20代のチンピラ予備軍だったらしく、
別の暴行事件でパクられたところへ、妹の写真を見せたところ、
あっけなく、容疑を全員が認めた、とのこと。
訴えるかどうかを訊かれ、迷わず訴えることを伝える。

妹も、それに納得しました。
・・・裁判の費用。他人への細かい状況説明。加害者との対面。
妹のことを考えれば、触れられたくない傷に、わざわざ塩を塗ることもありません。
しかし、妹がその傷を背負ったまま生きていくのは、耐えられなかった。
だから、被害届を出しました。




95 名前: カンガルー ◆fVJNsZ3s [sage] 投稿日: 02/07/25 23:51 ID:qn2pELPL
今日の夕方、長い一日を終え、妹と二人で散歩をしていました。
一緒に晩ご飯を食うため、近くのファミレスに向かいます。
「・・・これから、仕事も見つけないとな」
「そうだね。あ!私も見つけるよ」
「学校はどうすんだよ」
「お兄ちゃんの所に永久就職!」
腕にじゃれてくる妹をそのままに、苦笑しながら歩く俺と妹。
これからを考えると、先はまだ長い。俺がしっかりしていないと、
妹までが倒れかねない。
白い包帯こそ外れたモノの、傷はまだ痛々しいほどクッキリと残っている。
・・・俺が守るんだ。
そう誓いました。
すると、妹が急に立ち止まり、俺の顔をのぞき見ます。
「あ!そうだ、お兄ちゃん、ちょっと!」
「ん?どうした?」
顔を近づけろ、と指を使って俺を呼び、妹は俺の耳に小さな声で言いました。


モウ、ヒミツニシナクテイイヨ。

二人で、部屋まで帰りました。

おしまい。









出典:ggr
リンク:ggr

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