高校の頃の話

高校の時好きな子がいた。同じクラスで吹奏楽部に所属していたNちゃん。ゴツいなりだった俺を「ゴッツ君」て呼んでた。クラスの女子の中じゃ結構仲が良かったと思う。野球部の練習中に手を振ってくれたことも多々あった。彼女の気さくで明るい所に惹かれていたと思う…。そんなある時、夏の県予選前に野球部のみの壮行会が開かれた。当時二年生ながらレギュラーだった俺も参加していた。体育館で開かれた壮行会には全校生徒が参加してくれた。それだけでもモチベーションが上がったが、それ以上に彼女がいる吹奏楽部のみんなが野球部の為だけに演奏してくれた。「彼女が俺達のために…」俺のモチベーションが更に上がったのは言うまでもない。しかし…そんなモチベーションを一気に地まで下げる事件が（俺の中では）起きた。壮行会が終わった後掃除の時間に彼女に会った。俺は今日のお礼が言いたかったから「Nちゃん、今日は（壮行会）ありがとね！」すると笑顔の彼女から当時の俺にとってはあまりにも衝撃的な返事が…「別に君の為に吹いたんじゃないよ」そう言うと彼女は友達と俺の前から去って行った。俺だってそんなつもりで言ったんじゃ…彼女はきっと悪気は無かったと思うが、当時の俺はその後しばらくその場でフリーズ。その事が後を引いたのか夏の県予選は散々な結果でした。

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