ボクサーと姫
2009/04/23 15:42 登録: えっちな名無しさん
535 :おさかなくわえた名無しさん :2009/04/23(木) 00:05:12 ID:vTTlgAJj
僕が4回戦ボクサーだった時のこと。
ボクサーというのは無駄なスタミナを消費しないように、
試合3週間前くらいから禁欲生活に入るんです。
だから試合後、傷を治してから行く風俗は格別でした。
ただ自分の場合、たかが4回戦ってことに引け目を感じていて、
姫に職業を聞かれても学生だってウソをついてたんです。
その時なんて負けた後だったから尚更でした。
でも姫に気付かれちゃったんですよね。
「もしかしてボクサーかなんかでしょ」って。
あまりにもあっさり言い当てられちゃったので素直に認めました。
で、自分の悩みを聞いてもらい、「もっと誇りを持て」と励まされ、
次の試合が決まったら知らせるようにと携帯の電話番号を教えてくれました。
社交辞令だったのかもしれないんですけど、馬鹿な僕は決まった時にきっちり電話しました。
(まー正直下心もあったと思います。)
で、意外にもその姫は僕のことをちゃんと覚えてくれて、ホントに応援に来てくれたんです。
4回戦のボクサーのファイトマネーは所属ジムにもよりますが、
基本的に自分でチケットを手売りした分から支払われます。
だから友人等にチケットを無理矢理買ってもらったりしていました。
そのシステムを姫に教えたことはなかったのですが、1万円の席を5枚も買ってくれました。
でも、試合当日どう考えても一人で来てるんです。リングサイドに一人でポツーンと。
5番連続の席を売ったにもかかわらずです。正直複雑な気持ちでした。
姫にそのことを問い詰めても、僕に気を使い「ドタキャンされた」とヘタなウソをつき、
以後5、6回も「大丈夫、大丈夫」と言って、チケットを数枚半ば無理矢理買ってくれました。
その姫自身が来ないことだってありました。
結局ボクシングの方は大成せず、今は普通のサラリーマンをやっています。
幸いその姫は現役バリバリなので、今度は僕が客として通い、恩返しさせてもらっています。
出典:?
リンク:?
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