小さな欠点

2009/05/09 19:17 登録: おバカな名無しさん

 町でも嫌われ者の男が「美しくて聡明で金持ちの娘を嫁に貰いたい」と仲人屋に頼みに来た。この男は嫌われ者だけあって、行いも容貌もいかにも粗野で卑しかった。そんな男の頼みを受けた仲人屋は、しばらく考えてから言った。
「ちょうど貴方にぴったりの女性がいます。彼女は美しく、知的です。それに父親はとても金持ちです。でも、ただ1つ小さな欠点があります。 それは一年に一回だけ、彼女が発作を起こすのです。一日だけですが、すっかり頭が狂ってしまうんです。でも、それが過ぎると、また1年間、全く変わらずに、聡明で、美しい女性でいるわけです」
「悪い話じゃないな」
 嫌われ者の男が言った。
「もし彼女が、あんたの言うように、金持ちで美しい女なら、今すぐ会いに行こうじゃないか」
「いいえ、それは無理です。彼女に会って、結婚を申し込むのは、もうしばらく待たないといけません」
「一体、いつまで待てって言うんだい?」
「一年に一回のその日まで、ですよ」


出典:2ch
リンク:2bh

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