ひどい「いびき」が治った体験談
2009/05/12 17:41 登録: 労組の下っ端
ハタチ過ぎたころから同居の家人より
「いびきが気になる」
と言われるようになった。
寝ている間のことであり、小生は全く自覚なし。
社会人になってしばらくすると、しばしば「のど」の痛みに苦しむようになった。必ず発熱を伴うもので、ひどい時には自分の唾液を飲みこむだけでズキーン!!と痛む。
耳鼻咽喉科での診断は「急性扁桃炎」。
発症の都度病院通いし、抗生物質などを処方されていた。
時期を同じくして同居の家人より
「いびきがうるさくて寝られない」
と苦情がバージョンアップしてしまった。ふすまを閉めていても、階下まで聞こえるとどろくような騒音だという。
このころになると実は自覚もあり、深夜や朝方(眠りの浅い時?)自分の「グオー」というすさまじいいびきに驚いて目覚めることもあった。
のどの痛みで、すっかり顔なじみになってしまった医師に相談すると、
「左右の口蓋扁桃が慢性的にかなり肥大しているので、睡眠時に気道が狭まり、音が出るのでしょう」
みたいなことを言われた。
そして
「手術するのなら体力のある若いうちのほうがいい」
として、以前説明を受けていた「左右口蓋扁桃(扁桃腺)」を切除する手術を再度勧められた。
痛みと発熱のたび、下痢を伴う抗生剤を飲むのにも嫌気がさしていたし、いびきの悪化も懸念していたが、自分の体にメスを入れる決断はすぐには出来なかった。
23歳過ぎるまで入院経験も無かったし、命にかかわるような病状ではないこともあったと思う。
逡巡していた小生にドドメを刺したのが当時付き合っていた同年代の女性とのこと。社会人、実家住まいの経済的利点を最大限生かして攻略を進め、ついにラブホにIN。
ついでに彼女にもINしたわけだが、休憩のみのときは良いムードだったのに、あるとき1戦終えて宿泊してから雰囲気が急変。
彼女は露骨には言わなかったが、イラついた表情で
「あのあとよく眠れなかったわ。」
と言われれば、なんのことを言われているのかはすぐに分かった。翌日お詫びも兼ねて食事でも… とメールしたが返事もくれない。
日をおかず主治医のもとへ駆けつけ、すぐに手術を申し込んだ。約1週間程度の入院を要するとの事。あとベッドの空きがすぐには無いとの事で、約一か月後に予約を取った。
手術前日(入院初日)は絶食したり麻酔部長から説明を受け、全身麻酔の誓約書?を書いたり、落ち着かずすごす。
全身麻酔ってごくわずかな確率だけど、そのまま目覚めない人もいるんだそうな。
手術当日(入院2日目)朝一で美人看護師さんにワンワンスタイルで浣腸され、しばしトイレとお友達に。出すものを出したら「麻酔の効きを高める注射」とやらを打たれ、手術着に着替え、ストレッチャーへ。
相当ブルッて来て、美人看護師さんに
「なんか怖くなってきちゃいました」
と正直に告げたら、
「覚悟してここに来たんでしょ♪」
と笑顔で突き放され、覚悟を新たにする。
手術室内では執刀医(顔なじみの耳鼻咽喉科の医師 ちなみに妙性の女性)や麻酔医の短い説明を受ける。
「なにか質問はありますか?」
と聞くので
「どうやって口を開けたままにするんですか?」
って聞いたら
「開口器という器具を使います」
と言って、見せてくれた。
そんなこんなで
「では麻酔しますねぇ、○○さん大きく息を吸って下さい」
と言われ、ジャバラホースにつながったマスクを口、鼻にかぶせられる。言われた通り大きく吸いこんだら、一息で意識が無かったよ。麻酔の威力パネェ。
次に目覚めたのは夜の病室(入院した部屋とは別のとこ)内。背面が全面ガラス張りのプライバシーゼロの部屋。当直看護師さんが目の前に居て、かいがいしく世話を焼いてくれる。
上体を支えてくれ、銀色のトレーを顔の前まで持って来て、
「お口の中どうですか〜、この中に出してみましょうか」
っていうんでよだれを流すみたいにしたら、かなり血液が混じる。
いつのまにかおむつを着けていたのにはびっくり。(手術中にはふんどしみたいなのをつけます)
麻酔が切れるにつれ、痛みは結構でますね。巡回してくる看護師さんにそう言ったら、身体に悪いから麻酔を何度も使うことは極力しないそうな。
「のみこむ動作をしなければ大丈夫だとおもいますぅ」
ってことで、唾液は飲み込まず、トレーに吐き出すように言われました。それで大分らくになる。
翌日の朝、医師の回診。執刀した本人が来てくれ、にこにこと
「こーんな大きいのが取れましたよ〜」
と手で大きさを示す。
そののち一般病棟(最初の部屋)に移る。以降は経過観察で5日間入院。食事は最初流動食で、退院間際はおかゆになってました。退院前の説明で
・許可するまで柔らかい食物のみとすること。
・おせんべいとかは厳禁。
・あまり大きく口を開けないこと。
等の諸注意をいただく。執刀してくれた主治医とナースステーションの皆さんにお礼の品ととともにご挨拶申し上げ、予定通り1週間で退院。
結果 いびき解消! 全く無くなった。うそみたいなほんとの話。
家人は
「夜は静かで同じ人間とは思えない」
と絶賛。
のどが痛くなる頻度、程度も激減。見た目口蓋扁桃のふくらみは全く無くなったが、まれには軽く痛む。でも以前に比べれば天地の差。
現在は愛想をつかされたナオンとよりを戻すのはあきらめ、新たな出会いをサイトで模索中です。
出典:オリジナル
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