近野似の彼女?　

高三の時に付き合ったコとの思い出を語るわ。


受験真っ只中の俺は、塾の自習室で毎日勉強してた。
自習室に来てるメンバーは５，６人が常連だった。
俺ら常連はみんな仲良しだったよ。
その中に、近野成美ちゃんに似た感じの子がいた。
名前はとりあえず成美にしときます。

明るく活発な子でした。誰にでも優しい感じの。
ただ俺には冷たかった。挨拶してもなんかそっけないのね。
あーナゼカ俺きらわれてるーとか思ってました。

俺ら男の中では、この成美ともう一人、有紀（仮）ってコが人気だった。
有紀は色白で背高くて、足が長い！
成美は妹系のかわいい系だったけど、
有紀はお姉さん系の…かわいいってか美人でした。
いっつも自習室には制服で来てたけど、
かなりミニスカで俺は毎日クラクラだった。
俺、成美とはほとんど話せなかったんだけど
有紀とはかなり打ち解けてました。


12月１日。この日も俺は自習室で勉強してました。
で、10時くらいになって
「もう帰ろうかな〜」
て言いよったら、成美が
「じゃあ一緒に帰ろうよ」
って言ってきた！
成美も俺も自習室から徒歩10分ぐらいの駅から電車で帰るんよ。
路線は違うけど、駅まではたまに一緒に帰ったりしてた。

で、この日も駅まで一緒に帰ることになった。
成美は小中高と女子高で、俺は普通の共学に通ってた。
普段まったく話さないし、高校が違うこともあって
この時はめっちゃ話が弾んだのを覚えてます。
俺の路線は10時50分発で、成美んとこは48分発だったから
俺は成美のホームまで送ってった。
そしたら成美の路線、遅れとったらしんよ。
49分になっても電車がこなかったんよね。
俺は50分に電車出るから
「ごめん電車来るから先いくわ！」
って、急いで帰ろうとした。
そしたら成美が
「あっ…待って。」
って言った。
「どしたん？」
「…うん何でもない。ごめんね。電車出ちゃうから急いでね。」

俺はなんとか自分の電車に乗れた。
で席について「ふー」ってしたら、成美の電車きたかな？って思って電話してみた。
「電車きたー？」
「うん今きたよ。ありがとね」
「そっか！じゃーまたね！」
そしたら
「あっちょっと待って！…あのね、今日直接言いたかったんだけど…」
「んー？どしたん！？」
「…あたしと付き合ってください」
「はーい」
………
「は！？」
突然の意味不な発言に耳をうたがったね。
「え？？何？？？？ヤラセか！？ブラックメールか！？」
とか考えたけど、何かしゃべらんと！と思い、
「え…あっああ、ありがと…あの…か、考えさしてくれん？？」
と言いました。
「うんわかった。おやすみ…」
電話が切れました。

絶対ワナだろこれわ…
あんなかわいいコが何で俺なんかにコクるんや！
しかし…
だがしかーし！
こんなおいしい話ねーぞー(^_^)
正直このときの俺は、
「成美とヤレル！！」
ってことしか頭になかったです。
サルみたいな年頃だし…
この一ヶ月前に俺は、Rってメル友とヤッたんだけど、これがマジでぶすだった。
でも高１の初体験から２年以上、ずっと御無沙汰だった俺は
「ヤレればいいや」
って感じでヤッってしまった。
あの後かなり後悔してた。。
それに比べて成美…


動機はかなり不純だけど、
翌日から晴れて近野成美似と付き合うことになった…

つづく…