ＤＱＮ車が自宅に突っ込んできた

５年ほど前のことなんだけど自宅に突然「○○損害保険会社」を名乗る電話があり、

「下っ端さんのご自宅に当社の契約者が車で突っ込みまして、うんぬん」

というような事を言ってきた。

説明するとウチは普段住み（通勤用）の都市部にある本宅と、休日用の郊外の別宅（いわゆるセカンドハウス・別荘）の２件を所有していた。
その普段は無人の別荘のほうに任意保険の加入者が車で突っ込んでくれたらしい。とりあえず、無保険車じゃなかったことに感謝。

電話口での説明によると、公道（県道）からそれて別荘の外構（下部鉄筋コンクリート、上部有刺鉄線付きフェンス）に激突。外構はかなり損傷しているとのこと。完全な自損事故。
加害者の車は廃車処理。当家の敷地内に一部残骸を置かせてもらっているとのこと。加害者の容体は軽傷。入院はしていないとのこと。

別荘は表札を出しているとはいえ、それ以外の個人情報は見た目は皆無。なぜ都市部の本宅の電話番号までわかったのか聞くと、付き合いのある別荘のご近所さんに聞いたんだそうな。

仕事やらなんやら緊急事態ということで都合をつけ、高速でかけつけた。

うわ、ひでぇ…

別荘のとなりは駐車場なんだが、県道からはみだした加害者（車）はまず、その駐車場に侵入したあと、横断歩道標識（鉄製ポール）をへし折り、当家別荘の外構に激突。
外構最下部は、厚さ３００ｍｍ程度の鉄筋コンクリートだけに表面損傷程度だが、それに植えこむかたちで設置していた上部フェンスは幅７ｍほど連鎖的になぎ倒され、めちゃめちゃに。

フェンスは敷地侵入防止対策で、最上部に有刺鉄線を３段に設置したタイプ。高かったんだぞこれ。


敷地内には保険会社から連絡のあった通り、車の残骸が積まれていた。ボディ本体など大物はすでに無く、グリルやフェンダー？、ガラス、プラスチックパーツの破片など比較的小さなものばかり。
なぜ全て運び出さなかったのか、相手の保険会社に問い合わせると、

「大きなものは解体業者にすぐ回収させたが、県道上やその周辺、下っ端さんの敷地内などに散乱した残骸を拾い集めるのに時間がかかった。一時置かせていただいています。」

だと。いくら４７０坪あるからって、スクラップ置き場がわりは迷惑だ。

現場の写真などを記録用に撮影していると、連絡しておいた相手の保険会社から担当者来訪。このたびはご迷惑をおかけしまして…　など挨拶のあと、損害範囲の確認〜確定作業に入る。
復旧費用は当然相手１０割負担。コンクリート内に支柱が残ったままフェンス折損した場所など、復旧工事の詳細については後日、工務店の担当者と協議してほしいと言う。

当方としては、

・外構の損傷により出入り自由の状態であり、セキュリティ面で不安があること。
・別荘であり普段人はいないのでなおさらである。
・可能な限り復旧工事は急いでもらいたい。
・敷地内の残骸は早急に片づけてもらいたい。

などを要求。あと、加害者からいまだに詫びの一言もないがどういうことか？と尋ね、住所氏名、電話番号等を聞き出す。なんと別荘のすぐ近くの住所。（面識はない）
団塊世代の男性でいわゆるＤＱＮというような年齢ではない。


家屋、ガレージ等は外構から３０〜４０ｍ程度離れており、電話回線も含め無傷。数日後、怒り心頭で加害者宅に電話。当方の住所氏名や被害者であることを説明したあと、

私「あなたからいまだに連絡がないのでこちらから連絡しましたが、なにか私に言うことがあるんじゃないですか？」
加害者「…」
私「あなたのおかげで仕事も休まなくてはいけないし、大変な迷惑を被っています。」
加害者「はい。」
私「保険会社から聞きましたが、もう結構なお年ですよね。大人としてせめてこちらに来て謝ったらどうですか？」
加害者「妻の体調が悪くてごにょごにょ…　がちゃ。」



ガチャ切りされました。



いい年こいてどういうＤＱＮだよまったく。放火でもされたらイヤなので、それ以上の追及はせず。


後日復旧工事が完了した後、相手の保険会社から再度連絡があり、「損害復旧が完了し、満足した」みたいな内容の書類が送られて来て、署名押印してほしいという。
当方としては、外構は復旧したが、

・損害範囲の確認立会や施工方法の協議、施工完了確認で何度も仕事を休まざるをえず、減収である。
・往復の交通費（高速道路料金・ガソリン代）も受け取っていない。
・なにより加害者から一言の謝罪もない。

として、少なくとも加害者からの謝罪がない限り、署名押印はしないとして拒否。

担当者は何度も加害者宅に連絡し、謝罪しないと一件が解決しないとして説得したらしいが、家庭内のなんたらで逃げまくる相手に手を焼いた様子。
最後は担当者に泣きつかれ、やむをえず書類に署名捺印しました。

こういうどうしょうもない年配ＤＱＮもいるんですねぇ。



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