子育てに優しい社会
2009/06/13 00:09 登録: えっちな名無しさん
今日の昼休みのこと。
俺は区役所の近くで働いてるんだが、回りには他に気に入った店もなく、区役所の食堂は味はなかなか良いし、安いし、ボリュームもあるので、ほぼ毎日利用している。今じゃ店員と顔見知りになって少し会話したりする程だ。
今日はとみに暑い。あまりに暑いので、普段はボリューム重視でカツカレーとか、肉や揚げ物の入ったメニューを頼んでいるが、冷やし中華を頼んだ。
横目に日替わり定食のハンバーグや天丼を捉える。「やっぱりあっちにしておくべきだったか」そんな考えが頭をよぎる
しばらく待って出てきた冷やし中華は"華やかさ"は無いが、基本を押さえたもので、その冷たさ、味は俺を満足させるものだった。
程よく満たされた腹と少し冷めた体に満足しながら会社に帰ろうとエレベーターに乗り込む。ここの区役所は高層階に食堂があるため行き帰りは必ずエレベーターだ。
エレベーターホールに行くと丁度来たところだった。乗り込んだのは俺と来庁者と思われる私服の男が一人。
しばらく動いて止まった。ベビーカーを押して入ってくる母親集団。何かイベントか検診でもあったのだろうか、三組くらいの親子が入ってきた
このエレベーターはそんなに広くない。三台もベビーカーが入ったら狭くなる、そう判断し体を隅にやり、縮めた
そんな事を俺がやっていると、その内の一人がかなりの勢いをもったベビーカーで男の足を轢いた
すぐさま男が「いてっ!どこ見てやがる!」と怒った。それなのにその母親は大して悪びれた様子もなく「すみませーん」と軽く返した。
どうやらそれが男の勘にさわったらしい、すぐさま「ちゃんと見やがれ!」と今度は先ほどよりもやや大きい声で怒鳴った。
しかし母親は相変わらずで「すみません。ってか、ちゃんと謝ってるんだからそんなに怒鳴らないで下さい!子供が怯えてるでしょ!」と逆ギレし始める始末。
さすがに男もかなり頭に来たらしく「あのな、それ(ベビーカー)ってのは天下の紋所じゃねえんだよ!ガキがビビって何が悪い!こうやって大人が怒ったら怖いって教えないから、つけあがったガキが育つんだ!」
そう男が言い終わったかどうかというタイミングで、母親は「もういいです!あんたみたいなのと乗りたくない、降ります」とちょうど開いた階で降りていった
他人の子育てに協力することにやぶさかではないし、母親達の子育ての苦労に対して無理解ではないつもりの俺だが、流石に子供を免罪符にして回りに協力を強いる母親を見て複雑な気分を抱いて区役所をあとにした
出典:おり
リンク:じなる

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