女サウザー愛に生きる

2009/07/20 21:33 登録: sg

週末後輩が婚約した。
彼女の婚約までのエピソードをひとつ…

週末、遅い仕事を終えて寝入りばなに唐突に電話がなった。
めったに電話がかからない後輩からだった。
こいつからの電話はいつもろくなことがない。
電話が無いのは良い知らせと感じていたのだが、相談ぐらいは乗ってやるかと電話に出た。

後輩「ハハハハハ…親父か?」
注:後輩は俺を親父と呼ぶ
俺「俺に電話をかけたんだから俺だろう?」
後輩「ハハハハハ…不覚っ!親父〜………………










男に惚れてもうた」
俺「なにぃ〜〜っ!!」
俺は天地がひっくり返るほど驚いた。
何故って、この女。
二股三股は当たり前。
それでも付き合って欲しいと言われるほどの女なのだ。
もっとも本人にも悪気は無く、付き合ってくれと言われれば付き合うといった友達感覚なのだ。
だが俺にはこいつの魅力がいまいちわからない。
誰もがこいつの事を藤原紀香だと言うのだが、俺には柳原可奈子にしか見えない。
みんなが言うのだから俺のめがねの度がずれてるのだろうがそんなからであろう、先輩と後輩のレベルから超える事が無かった。
気がつくと研究室の後輩の一人で親父、親父となついていた。

それはさておいて当然告白されるのが当たり前で、告白をしたことが無いのだ。
そんな女が男に惚れる…
俺「ありえね〜」
ボソッと俺は言った。
後輩「そうでしょ〜。私が男に惚れるなんて〜…どうしよ〜」
こいつ完全に舞い上がっていた。
どうも最初に笑いながら電話をしたのは照れ笑いだったようだ。

後輩「っト言う訳で、親父の女性の好みを参考にしたいのだが…」
俺「う〜ん。俺は古いタイプの男だからな〜…参考になるかな?」
後輩「それはわかんないけど、タイプで言えば親父に似てると思うからとにかく教えて…」
俺「俺は男の一歩後ろに下がったような女が好みだな」
後輩「え〜…そんなのやだ〜」
俺「何でだよ」
後輩「だって、私の行きたいお店とか、買い物とか出来ないじゃない」
俺「それはそれであっち行きたいとかこっち行きたいとか言えばいいだろ」
後輩「そんなのやだ〜めんどくさい。今まで主導権は私だったから主導権は放したくな〜い」
俺「めんどくさいのは俺のほうだよ」
後輩「それで?」
俺「欲しい物があったら、遠まわしに買って欲しいとアピールするような女がいいな」
後輩「そんな媚びたような事はできな〜〜い」
俺「え〜〜い。文句をいうな。大体過去に付き合った男を参考にすれば想像出来る話じゃないのか?」
後輩「そんな前の男のことなんか覚えてないよ」
俺「ちょっと待て。お前の恋愛観は今の話を総合すると退かず、媚びず、省みずって感じか?」
後輩「ん〜…そんな感じかな?」
俺「・・・お前の恋愛観ちっょと違うと思うぞ」

俺も大概な人間だがアドバイスが効いたのか上手く行ったようです。
でも旦那にはこんな電話があったことは墓場まで持ってった方が良いよな。

出典:親父というよりは
リンク:面倒ばかりを起こす妹を持った兄気分です

(・∀・): 100 | (・A・): 40

TOP